みなさん、こんにちは!事例IV&答案管理のともです。
GWも終盤ですが、学習の進捗はいかがでしょうか?
がっつり勉強したぞ!という人もいれば、いや~遊んでしまった…という人、GW関係なく仕事だったよという人もいるかもしれません(はい、私も今日はこれからお仕事です)。
GWも明ければ診断士試験では一般的に試験直前期になります。勉強が捗った人もそうでない人も、一次試験までまだまだやれることはあります。ただも書くように直前期の過ごし方次第では逆転のチャンス有りです。
さて本日は私が直前期を前に受験科目に悩んだお話です。
直前期に悩む内容ではないと思われそうですが、実は同じような境遇の人結構いるのではないでしょうか?
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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!
どうぞお楽しみに!
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目次
ところで皆さんはもう一次試験の申し込みは済まされましたか?
5月末までまだ時間があると思っていると、急に仕事が忙しくなったり想定外の事態が生じたりして、気がついたら締切間際という事態になりかねません。
けんとが書いているように、中小企業診断士試験の申し込みは少しクセがあります。
特に今年初めて受験される方、試験案内がまだ手元に無い方は時間を要することもあるので早め早めで動くと良いと思います。
↓もう一度読んで早めに申し込みを済ませましょう♪
ちなみに私も初めて試験を受けた時は、けんとと同じように受験の申し込みをしようと思ったタイミングで試験案内の郵送請求期日が過ぎており、協会まで取りに行きました。笑
と、試験の申し込みは早い方が良いよと書いた後で大変恐縮ですが、去年のワタクシ、既に合格した科目を免除するか否かで受験申込期日ぎりぎりまで悩んでおりました。
皆さんご存じのとおり中小企業診断士試験の一次試験は、科目合格制度があります。一次試験で一定の基準に達した科目は科目合格と認定され、受験科目から免除できるという制度です(他資格等保有による科目免除という制度もあります)。しかしただ単に免除すれば試験が楽になるかというと、そうでもないところがこの制度の難しいところ。免除しなければ高得点を取れる科目でも免除した場合は60点の扱いになるため、残った科目で6割超えを狙う必要があります。このあたりはうめりーも記事に書いています。
ちなみに去年の私の状況はこんな感じでした。
A. 経済学・経済政策 → 科目合格済み
B. 財務・会計 → 受験
C. 企業経営理論 → 受験
D. 運営管理 → 受験
E. 経営法務 → 受験
F. 経営情報システム → 科目合格済み
G. 中小企業経営・中小企業政策 → 科目合格済み
二次試験に関連する科目を中心に4科目を受験だったので、正直結構いい戦略だと思っていました。ところがE. 経営法務の得点が安定せず、受験申込みをする段階になって4科目で6割を超えられるかと急に不安になったのです。
そこで2020年に科目合格した科目のうち、勉強量の割には比較的得点できたF. 経営情報システムを再度受けて得点源にしようかと本気で考えました。
まずはF. 経営情報システムを免除しないメリット・デメリットを考えてみることにしました。
メリット | デメリット |
①復習すれば得点源にできる ②暗記科目なのでスキマ時間を利用できる ③出題内容に大きな変更はない | ①復習の時間を割く必要がある ②二次試験と関連が浅い ③難化した時に平均点を押し下げる ④最悪足切りになるリスクがある ⑤試験当日疲れそう |
今思えばメリットは不確定要素が多くデメリットの方が上回っていますが、当時は不安からメリット・デメリットを比較しても決断できませんでした。
そこでデメリットの③・④の難化リスクを考えてみました。
次の表はF. 経営情報システムの令和2年までの科目合格率の推移です。
平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | |
経営情報システム | 8.5% | 26.6% | 22.9% | 26.6% | 28.7% |
科目合格率を見てみましたが、あくまでも過去の推移。本試験時にどうなるかは誰にもわかりませんね。
※ ちなみに令和3年の科目合格率は10.6%とガクッと下がりました。参考までに令和3年を含めた各科目の合格率です。
平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | |
経済学・経済政策 | 29.6% | 23.4% | 26.4% | 25.8% | 23.5% | 21.1% |
財務・会計 | 21.6% | 25.7% | 7.3% | 16.3% | 10.8% | 22.4% |
企業経営理論 | 29.6% | 9.0% | 7.1% | 10.8% | 19.4% | 34.7% |
運営管理 | 11.8% | 3.1% | 25.8% | 22.8% | 9.4% | 18.5% |
経営法務 | 6.3% | 8.4% | 5.1% | 10.1% | 12.0% | 12.8% |
経営情報システム | 8.5% | 26.6% | 22.9% | 26.6% | 28.7% | 10.6% |
中小企業経営・中小企業政策 | 12.5% | 10.9% | 23.0% | 5.6% | 16.4% | 7.1% |
最後に自分の実力を測ってみることにしました。難化しなくとも試験本番で得点できずに他の科目の足を引っ張ったり、足切りになってしまっては悔やんでも悔やみきれません。科目合格した年と同じ問題を解いて同じくらいの点数(70点)が取れたら免除しないと決めました。早速本番と同じように時間を計って解いてみました。
結果は…
一度合格した問題でもこの程度、合格した時の知識は忘却の彼方へ。得点源になるというメリットは根拠薄弱、自分の実力はこの程度と分かり、足かせ・足切りのリスクが浮き彫りになりました。
そもそも得点が安定しないから戦略を変えようという考えが間違っているとさえ思うようになりました。本来、科目合格戦略は中小企業診断士試験を受けようと思ったときに考え、一次試験が不合格だった時はその時に改めて考えるもの。今までやってきたことを信じて当初の予定通り4科目受験で行こうと決めました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
受験科目で同じように悩まれている方の参考になればと思いますが、それぞれ科目合格状況や得意・不得意は異なるので状況は千差万別だと思います。
私の場合は「免除する」が結論となりましたが、人によってはやはり「免除しない」と結論を下す人もいるかと思います。
特にその科目に関連する職に就いていたり、関連資格を保有し「本当に」その科目が得意であれば戦略変更の選択肢もあるかと思います。
状況がそれぞれなので、戦略もそれぞれ(正にふぞろい)。
いずれにせよ後悔の無いようしっかり考えたうえで受験申し込みを済ませて欲しいなと思います。
実は甘いものが大好きで、『ふぞろい』執筆時にも大分銘菓「ざびえる」が何度か出てきました。
皆さんもたまには甘いもので糖分を補給しつつ、一次試験までの大事な時間を有意義に過ごせるよう明日のただの記事をチェックしてみてください。