みなさまこんにちは。事例Ⅲ&分析統括担当の「うめりー」です!
前回は、私の失敗談(単なる勉強不足)についてお話ししました。
今回は引き続き、私が陥った「1次科目合格戦略」の落とし穴について、実例を交えてお話します。
1次試験を知って、自分に合った合格戦略を立てましょう!
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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!
どうぞお楽しみに!
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目次
突然ですが皆さま、取扱説明書は読む派ですか?読まない派ですか?
私は、読まない派です!!!
当然、仕事上では別です。ルールやマニュアル含め、組織内の共有事項は積極的に探して読みます。
でも、プライベートでは、読みません!!!!
やってみて、分からなかったところをかいつまんで見るタイプです。
実はそれ、診断士試験に適用すると、コワーいことになりますよ!
上記の理由から、私は当然「中小企業診断士第1次試験案内」をちゃんと読みませんでした。
その結果起こったのが、5回にわたる多年度受験です。
試験案内には、合格基準について以下のように記されています。
【合格基準】
令和3年度中小企業診断士第1次試験案内
①第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
②科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
科目合格を狙うには、全科目60点取らないといけないのね!
苦手科目も60点いるのか~。しんどいね~。
私は、受験当初から科目合格狙いでした。
そのため、合格基準②を見て、7科目全てで60点以上を取らなければならないと受け取りました。
だって、科目合格するには「60%を基準」としか書いてないんだもの!
勘のよい方はお気づきかもしれませんが、本当の合格基準は違います。
試験案内には、以下のような記載があるんです。
【合格基準に関するよくある質問(FAQ)】
令和3年度中小企業診断士第1次試験案内
Q.たとえば、2科目免除申請して5科目受験した場合の合格基準はどうなるのですか?
A.2科目免除申請して5科目を受験した場合、受験した5科目について「総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率」を基準に試験合否を判定します。この合格基準に該当すれば第1次試験合格となります。
なお、この合格基準に当てはまらない場合は、5科目それぞれを「満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率」で判定し、この基準に該当した科目があれば、その科目は科目合格となります。
受験した5科目について「総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率」を基準に試験合否を判定します!?
簡単に言うと、5科目500点満点のうち、300点取ればよいことになります。
既に2科目に合格している状況でも、
苦手科目と得意科目を同時に受験すれば、残った苦手科目は40点でも1次試験に合格できる可能性があるのです!!
(これに関してふぞ10メンバのみゅーの記事がわかりやすいです)
ちなみに私は、この基準に5回目の受験の申し込み時に気付きました。遅い……。
自己紹介の折にも触れたのですが、私は暗記系の科目(経営法務、中小企業経営・中小企業政策)が苦手でした。
一方で、SEという職業上経営情報システムは得意分野でしたが、ずっと免除申請をして受験してきませんでした。
しかし令和3年度試験、「本当の合格基準」を知った私は違います!
経営情報システムを受験して苦手科目に対する貯金をつくる戦略をとることに決めたのです!!
受験結果としては、経営法務がギリギリ60点取れていたり、
逆に経営情報システムは意外に取れていなかったり、思った通りにはいきませんでした。
でも、「得意分野で少しでも苦手分野のカバーができる」ということが、
受験勉強時のすさんだ心の、少しの余裕になっていたことは事実です。
科目合格を狙うと、勉強の負荷を減らすために
他資格等保有による免除が可能な科目は受験しない(免除申請)という選択肢が安全と考えがちだと思います。
でも、免除が可能な科目(=得意分野)だからこそ、積極的に受験する。
少し勉強時間を割いて、効率的な得点源にする。といった、
「自分に合った合格戦略」を事前に考えることは、実はとても重要なのではないでしょうか?
こういった少しの気づきが、皆さまにとって少しでも良い結果に結び付きますように!
明日はにゃんこにメロメロなけんけん!北の国からのお届けです。