演奏家に学ぶ本番でミスをしない練習・心得

同友館
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みなさん、こんにちは!

昨日のソーイチの低コスト勉強法に衝撃を受けたともです。

確かに今の時代、ネット上に講義動画やノウハウ、問題やその解説まで載っていたりするので、教材を買わなくても勉強できてしまうのかもしれませんね。ただ私が同じことをしたら、いつの間にか関係のないページや動画を開いて、試験勉強から大きく横道に逸れてしまいそうです…。

そんな脆弱な意思を補完するため、私は合格に必要なカリキュラムが予め用意された通信講座を利用していました。スマホで講義動画の視聴や問題演習ができるので、電車の中や寝る前などのスキマ時間にスマホを開いてひたすらポチポチしていました。残念ながらスマートに合格できるのは一部の天才だけであって、私は地道な繰り返しと継続でなんとか試験を乗り切った感じです。


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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!

どうぞお楽しみに!

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はじめに

さて突然ですが、皆さんはコンサートに行くことはありますか?

ステージで華々しく演奏する演奏家。

素敵な音楽を奏でるため、超絶技巧を駆使して聴衆を魅了します。

ふと思いました。

演奏家って何でミスしないん?

こんな疑問を身近な演奏家にぶつけてみたら、試験勉強に通じるところがありましたのでご紹介したいと思います。

小さい時から練習してきたんだから弾けて当たり前でしょ?

いえいえ、そんなことはないんです。

楽譜を渡されてさらっと弾いてしまう人もいますが、それは極々一部の天才のみ。

実はプロでも普段から地道な練習を繰り返しているのです。

早速、演奏家に本番にミスを犯さない練習のコツや本番の心得を聞いてみました。

普段からミスをしないように練習をする

本番でミスをしないようにするにはどうしたらいいの?

普段からミスしないように練習するんだよ。

なんとも反応に困る回答が返ってきました。曰く、普段の練習でミスを許容してしまうと、脳が間違った音で覚えてしまうようで、後から矯正しようとすると何倍もの労力がかかることになるようです。

試験勉強でも計算問題や思考力を問われる二次試験でも同じことが言えそうです。普段の学習でケアレスミスや論点の漏れ等を放置していると、それが身についてしまい本番でも同じ過ちを犯すことにつながりそうです。

例:計算間違い

・電卓の打ち間違いが多い → ゆっくり打つ

・「0」と「6」、「2」と「3」など数字の誤読が多い → 丁寧に書き分ける

例:論点の漏れ

・多面的に答えられない → 『ふぞろい』で不足している観点をチェック

・論点を忘れる → フレームワークに当てはめる

ゆっくり練習をする

そうは言っても難しい箇所はあるでしょ?

ゆっくり練習することかな。

難しい箇所はとにかくゆっくりと、一つ一つしっかり意識して弾くことが大切だそうです。

試験勉強でも過去問をやっていると、難しい問題がたくさん出てきますよね。特に練習問題から過去問に移った時はどの問題も難しく感じると思います。このような時は解説を読み、解説を読んでもわからない場合はテキストに戻ったり、ググったりしてしっかり理解することが大切かなと思います。

理解できないままでいると、練習ではたまたま正解しても、本番では落とすことが容易に想像できます。大体そういう時って「なんとなく分かっていたのに」と悔しい思いをしますよね。演奏家と違って、本当の難問は試験当日に解けなくても構いません。だって他の人も解けないから。それより取れる問題をうろ覚えだったと落としてしまうのは避けたいところです。

例:公式を覚えられない

・公式を思い出せない → 公式導出過程を調べる

例:過去問が難しすぎる

・問題文や選択肢の意味が分からない → 文章を細かく区切り平易な言葉に置き換える

・うろ覚えなことが多い → テキストや解説をよく読み、頭の中を整理する

最初は時間がかかるかもしれませんが、ゆっくり練習を繰り返せばスピードは後からついてくるそうです。

出来ないところは可視化する

楽譜にいろいろとメモが書いてあるけどこれは何?

気を付けるべきところや出来ないところをメモして可視化するの。

可視化することで普段の練習時に気を付けたり、出来ない箇所の原因分析に役立てたりしているそうです。原因分析も、手の形が悪かった、焦っていた、楽譜がうろ覚えだったなど細かく分析していて、それに応じた対策をしているとのこと。

なんだか非常に重要なことを聞いた気がします。

以前、「ただ」が問題集に「突っ込みを入れる」学習法を紹介していましたが、それに通じるものがありそうです。ちなみに私は、問題集には書き込みを入れなかったタイプです(繰り返し解く前提だったため)。代わりにスプレッドシートに覚えられない論点、間違える論点をメモしていました。

ただの突っ込み学習法

練習で出来ないことは本番でも出来ない

普段の練習が大切なんだね。
そうね、練習で出来ないことは本番でも出来ないからね。

プロの演奏家と言えど、普段の練習が重要なことが見えてきました。一見華々しい職業に見えますが、その裏には地道な練習があったのです。練習で出来れば本番で出来るかと言われると、当日の体調や緊張などにより普段の力が発揮できないことも考えられますが、練習で出来ないことが本番で出来るようになることは奇跡でも起きない限り殆どないかと思います。

本番をイメージする

ちなみに本番力を磨くにはどうしたら良いの?
リハーサルは必ずやるかな。

ここで重要なのが本番へのイメージづくり。

どのようにやっているか伺うと、本番と同じプログラムを本番と同じ会場でやるという徹底ぶり。さすがに試験と同じ問題を試験と同じ会場で解くことはできないので、これは過去問 or 模試でとなりそうです。またリハーサルの様子は動画撮影し、後日の振り返りに役立てているそうです。過去問や模試で本番を想定した練習をした時も、振り返りは大切ですよね。

模試については「さと」がこんな記事を書いてくれています。

ミスしても気にしない

最後に…本番でミスした時はどうするの?
ミスしても気にしない!

最後に本番でミスした時のことを聞いてみましたが、本番では止まれないのでミスをしても気にしない、ミスをしても流れを止めずに弾ききることが大事だそうです。

試験でも同じことが言えそうですね。終わった科目や事例のミスを嘆いても点数が上がることはありません。それより休憩時間にリフレッシュしたり、次の科目・事例のポイントを見直したりと前に進むことの方が重要ですよね。

おわりに

本番で実力を発揮するためには、丁寧な練習を地道に繰り替えすことが必要なのは演奏家だけではなさそうですね。

演奏家と違い診断士試験本番では練習した問題と同じ問題は出てきません。その代わり、類似した問題が出てきたり、時間内であれば前の問題に戻って解き直したり、確認したりすることも出来ます。何より試験本番でも4割くらいは間違えても大丈夫というのは大きな安心材料です。それでも1点の差で合否が決まる試験では、出来る限りミスを抑えて確実に点数を積み上げていきたいですよね。普段から自分が出来ないところや間違えるところ可視化し、原因分析と対策を丁寧に行っていくことが重要そうです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

明日は糖分を原動力に忙しい時期を乗り越える「ただ」の登場です。お楽しみに~!

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