こんにちは!
受験生のあらゆる苦労を味わった男、きくっちです。
明日から本格的なGWですね。
GWの名前の由来って、この連休期間に映画がとても見られたことがきっかけだそうですね(東京は映画館も休業ですが・・・)。
世の多くの方にとって例年は思い切り遊べる「待ちに待った」GWなんですが、受験生にとっては「もう」GWなんですよね!
きくっちは2月に(「まだ」2月ですか?)、5月のGWまでの予定は立てることと、特にストレート生にはGWに2次試験(事例Ⅰ~Ⅳ)を一度は解くことをおススメしました。
残念ながら緊急事態宣言が一部地域で発令されましたので、遠出する予定の方も減ったと思います。
ということは受験勉強に力を入れる受験生も例年以上に多いはずです。
このまとまった休みの間にストレート生に加えて多年度生にも2次試験を全事例通して解くことをおススメします。
今回はGWに2次試験を解く効用と、2次試験の過去問を解いたときにものすごく大事なこと、についてきくっちなりに考えたいと思います。
今日は一番大事なことは最後の方にまとめますので、そこだけは是非読んでほしいです。
目次
実際に立てられた方もいるでしょうし、立てていても予定通り進捗していない人もいるでしょう。
2月にも話しましたが多くの予備校生の方が、今は1次試験対策のINPUTが終わっていると思います。
リンク:TAC新宿校 1次・2次ストレート本科生のスケジュール
また多少遅れていた人も、1次試験のことだけを考えればGWで十分取り返せると思います。
ただ、油断しないでください!2月にも言いましたが、この試験の本丸は2次試験です!
仮に1次試験の勉強が遅れていたとしても、絶対に2次試験(過去問)の事例Ⅰ~Ⅳまで一度は解くことをおススメします。
そうでないとライバルたちに大きく差をつけられ、取り返しがつかなくなるかもしれませんよ。
試験日程が全体的に後ろ倒しになっていますので尚のことですが、「まだ時間がある」と甘く見ているときくっちのようになってしまいますよ!
では、2月同様アンゾフよろしく4象限に準えてまとめてみます。
2次試験がどんなものかあまり知らない方がほとんどだと思います。
もし2次試験のイメージがないまま、1次試験が終わるとどうなるか。
たった77日、2ヶ月ちょっとで2次試験です。
仕事してたら2ヶ月なんて何をすべきか考えている間に終わってしまいますよね。
1次試験が終わるまでに、せめて2次試験対策のイメージを持つことは非常に重要だと思います。
特に、2次試験で問われそうなポイントを何となくでも理解した上で、これから1次試験のOUTPUTを行うと知識の定着度(特に2次試験に必要な部分)は全く異なります。
つまり、1次試験の合格率も上げつつ、2次試験の合格率引き上げに貢献する、という1粒で2度おいしい効用が得られるのです。
現段階では2次試験がどんなものかよく知らない人も多いと思います。
ただ、予備校の講師から2次試験の問題を解くように言われている方も少なくないのではないでしょうか?
それは①と同様の効用がありますが、それに加えて予備校に依存した勉強からの脱却ができる効用もあります。
どの予備校でも受講生の合格率が40%を超えるようなことはなかなかないと思います。
(きくっち的には大手であればあるほど、受験生の合格率は高くないようにも思います)
となると、予備校の中でも特に上位に入るような対策が必要だと思いませんか?
そのヒントは、本試験の過去問にしかないんです。
特に予備校の場合には、独自の創作問題を使用するケースが多いですが、はっきり言うとそれらの創作問題は本試験とは似て非なるものです。
そもそも本試験は解答や解説は公開されず、言い換えれば理解される必要がない試験です。
一方で予備校の問題は、受講生になぜその答えなのかを説明・解説するため、与件文や設問の中でヒントや根拠を本試験よりもある程度明確にせざるをえません。
予備校の問題に慣れ過ぎてしまわないように、予備校の2次試験対策が本格的に開始する前に一度事例Ⅰ~Ⅳまでを通してやることをおススメします。
もう十分2次試験についてはご存じですよね。
でも、敢えて超多年度生のきくっちから聞きます。
昨年度の不合格から今まで、十分に対策はできましたか?
正直きくっちはこの時期までエンジンがかからなかった年もありました(なので超多年度生なのですが)。
「十分な対策はできていなかった」という方はもちろん、「できていた!」と自信を持っている方も、これだけまとまった時間が確保できる千載一遇を活かしましょう!
なぜなら、時間がこれだけあるんですよ?
GW中に事例Ⅳだけでも徹底的にやるぞ!というメキメキと力をつけるライバルは絶対にいます。
そしてそれをやっている人が本番で上位2割に入る可能性が高いように思いませんか?
ライバルに負けないためにも、もしこれまで頑張れなかった人はもちろんのこと、できていた!という方もその成果を試す意味でも是非事例Ⅰ~Ⅳまでを通して解き、「今の」自分にとっての課題を明確にし、今年の本番までに克服することをおススメします。
既に2次試験は経験し、今年も2次試験対策はスタートしているので何をすべきかももうわかっていらっしゃるでしょう・・・と言いたいところですがここでもう一度考えてみましょう。
確かに現時点では他の事象の受験生よりも相対的に2次試験に慣れている方が多いと思います。
でも、ストレート生も1次試験の鮮明な知識を武器に急速に伸びてきますし、独学生だってWEBも活用した受験生支援団体の力を借りて、メキメキと力を付けてます。
それでも本番当日、絶対に上位2割に入れる自信はありますか?
一つでも多く自分の課題を見つけ出し克服することでしか、合格へは近づけないと思います。
このまとまった時間に、予備校で習ったメソッドなどを試すなどして、自分が今何ができて出来ていないかを見つけ出しましょう!
GWに2次試験を解く重要性が少しでも伝わったでしょうか?
何度も言いますが、2次試験は実質相対評価で2割(昨年度は18.4%)しか受かりません。
この連休を活用して、ライバルに一歩リードすることが、どの象限の方にも非常に重要だと思います。
ただし、単に数をこなす、解答を採点して一喜一憂する、というやり方ではあまり意味(実力をつける効果)はないと思います。
これから1次試験のOUTPUTに入っていくと思いますが(多年度生の方も半分だけ保険受験をおススメします)、2次試験の勉強をする際には自分の課題を克服するPDCAを意識したスケジュールを立てられることをおススメします。
もちろん2次試験の前に、特にストレート生は1次試験が優先ではありますが、のきも言うように1次試験対策期間も週に1事例でも2次試験の勉強ができると理想的です。
課題の克服について、具体例は以下を見て頂ければと思います。
ここからが一番大事なことです。
ただ闇雲に解いて、ふぞろいや予備校の解答例で採点してもあまり意味がありません。
思ったほどできなかったところなど、要因や課題を見つけ克服する工夫を考えることが何より大事です。
と言われてもイメージ沸かないかもしれないので、具体例を一つ。
きくっちの場合、こんなことがありました。
事例を解き、単なる採点ではなく解法プロセスでの課題を見つけ、自分に合ったやり方を考えて改善した例です。
課題:設問文の内容と与件文をうまく結び付けられないときがある!
原因:①設問文や与件文の内容や対応付けを、解いているうちに忘れてしまう。
②与件文の欄外のあちこちにメモをしても確認に時間がかかる。
対策を考える:①忘れるからちょくちょく確認したり、
②メモを一ヶ所にまとめながら効率よく解く方法はないかな?
考えた対策:他の人がやってるの見たことあるけど、解答下書き用のペーパーを用意してみよう!
自分にしか読めないくらい汚い字でいいので簡単な設問の背景と、四角で囲んで設問要求、下線で制約条件など設問文の概要を記載しよう。
与件文を読み進める中で少しずつ埋めつつ、最後に解答を書く前に全体を俯瞰し確認しよう。
実際、昨年度の事例Ⅰでは大体こんな感じです(実物はあまりに読めないのでこちらで再現)。
問題用紙のホッチキスを爪で抜いて分解、白紙を1ページをつくってシャーペンでざっと6分割してました(ここでは第1問部分のみ抜粋)。
取消線がありますが、時短のため消しゴムは使わなかったためです。
たぶん同様のことをしている受験生は多いと思いますが、導入した理由は人によって異なると思います。
因みにこのペーパー、与件文・設問文と切り離しているので、実際に読んでる与件文の横に置きながら使えます。
なので、常に設問内容と見比べながら与件文を読むことができ、対応付けの精度が一気に上がったんですね。
しかも思考の過程が追えるので、見直し時に自分が間違った要因分析もできますし、再現答案も精度が高いです。
でも一見手間がかかりそうで、敬遠する人もいると思います(きくっちも最初はそうでした)。
ただ、きくっちが抱える課題を克服するのにはとても有効かもしれないと思ったので、試してみたら効果絶大!
しかも、結果的に確認時間が減り、与件文を何度も読まなくてもよくなったので、答案作成までのトータルの時間は大幅に減ったんですね。
いやー、やってみるもんですよね。
もちろん他にも課題はどんどん見つかるので、対策は常々考えますし、既にやっている方法も改善したり、を何度も繰り返しました。
(本日は割愛しますが、このメモも本番のときには更なる工夫を重ねていました)
過去問を解いてただ採点して終わり、ではなく自分なりの課題を克服する工程こそが大事で、この積み重ねが上位2割へ近づくために不可欠なんだと思います。
是非、今後のスケジュールの中にはこうした対策を考えたり試したりする時間を意識して織り込むことをおススメします。
結果的にたくさんの事例を解くよりも、一つの事例に(特に復習に)じっくり取り組むことになるでしょう。
そう考えると、1次試験前でも週に1事例解く、というのは十分実力がつけられるものだと思います。
さて明日は、とにかく何でもストイック!のき の登場です。
お楽しみに!