試験直前期に、このような不謹慎な内容を書くことをどうかお許しください。
確かに、試験で人を測るという行為に絶対的基準はなく、どんな試験を作ったとしても不完全さは残るでしょう。
でも、やっぱり言いたいこと、ありませんか?今日は少し手を休めて、日頃の思いをぶつけましょう!
とりあえず、合格率上げて!笑
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診断士試験は、1964年に導入されてから62年間の歴史があります。2次試験で「4事例(組織・マーケ・生産・財務)を各80分で分析し、筆記記述する」という現行スタイルは、2001年の導入から2026年(令和8年)度試験で26回目を迎える、非常に定着した試験形式となっています。今回から長年続いた口述試験が廃止されますが、実質的な関門と言われる筆記試験には原則変更がありません。
当然、試験形式の定着自体は、過去問の充実や試験戦略の立てやすさなど恩恵も大きいと考えられます。私たち「ふぞろいチーム」も、そのお陰で長年に渡って対策を練り、メソッドをチューニングしながら最適なアプローチを造り上げる努力を重ねてきました。
一方で、他の国家試験の中には、時代に合わせて試験制度・内容を大幅に変革してきたものも少なくありません。例えば、会計士試験は配点・時間の変更に加えて、IT・英語問題を新たに導入し、CBTやデジタル採点方式への移行も検討されています。司法試験は短答式・論文式試験ともに、今年度からCBTによるパソコン入力(マークシート廃止)及びデジタル六法を使用する方式へ全面変更されました。
ここで考えたいのは、私たちの現在のワークスタイルと試験方式とのギャップです。紙と鉛筆(シャープペンシル)を使い、電卓を叩く作業をどれぐらいの方が普段実務でされているでしょうか。試験費用への配慮などは必要ですが、やはりPC文字・マーカ入力や(事例Ⅳでの)表計算ソフト利用による作業効率向上を実現してほしい、と考える受験者の方は多いのではないでしょうか。
もし試験のデジタル化が実現すれば、これまで負担になっていた作業、つまり限られた時間内で回答文を下書きしたり、字数を数えたり、文章前半に誤りを見つけて書き直す時に文字を全て消したり、といった作業からは解放され、試験に効率的に取り組めて実力を発揮しやすくなるかもしれません。また、計算誤りや転記漏れなどの単純ミスが大きく減少する効果も期待できるでしょう。
次は、試験内容です。内容を考える前に、診断士という資格制度の現在地を考察したいと思います。この資格は「中小企業」の活動に伴走するという大切な使命を持っていますが、資格保有者の3~4割の方は「大企業」に勤務し、企業内診断士として顧客やグループ内企業等の活動を支援しているという側面もあります。
また現代の企業経営は、高校・大学生などの若い方々がベンチャーを立ち上げたり、特殊なスキル・アセットを持つ個人が世界を相手にネット起業したり、大企業が事業を細分化したグループ会社を各国に所有しシナジーの創出を図るなど、企業規模・形態の多様化やグローバル化が急速に進んでいます。
したがって、中小企業の発展を支えるミッションは不動の核としつつ、大企業のグループ経営や企業買収・再編等による成長戦略、海外企業の日本進出や日系企業の海外進出などの各種課題にも幅広く対応できる人材として、診断士のミッション再定義を図るべきではないかというのが私の意見です。
仮にそれらを試験スコープに含める場合、企業価値評価(Valuation)算定、企業再生・IPOや再編手法の選択、英文契約書や英文財務諸表の分析などを、1次試験だけでなく2次試験題材として取り上げ、多様な能力を測る試験にすることが受験生のニーズにも応えると考えています。もちろん、選択問題制にするなど学習負担を増やさない工夫も同時に必要になるでしょう。
いろいろと私の思いを勝手に書きましたが、皆さんの立場からも(反対意見を含めて)きっと様々なご意見があるかと思います。一方で、これから受験される「中小企業診断士試験」は、様々な課題や批判はあったとしても、経営者と企業の実体験に基づく“磨き抜かれた題材”を使った質の高い模擬診断の場であることは間違いありません。皆さんの思いを将来の資格・試験制度発展に反映させるために、来たる2次試験で学習の成果を発揮し、悔いなく走破していただけるよう心から祈念しております。
そして、試験後には日頃の思いを語り合う「お疲れ様会」を東京・大阪エリアで企画しています。詳細が決まり次第、ふぞろいブログでもご案内予定です。皆さんの思いを共体験させていただくのを、今から楽しみにしています!
