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「何を書けばいいか分からない」を脱却!難問でも題意を外さない3つの切り口

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みなさん、こんにちは!はるです。

2次試験まで残り約1ヶ月となりましたね。事例問題に触れるなかで、「何を書いたらいいか全く分からない」と手が止まってしまうことはありませんか?

特に、見慣れない論点や自由度の高い助言問題は、解答の方向性が定まらず、場合によっては題意を大きく外してしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、解答の方向性に迷ったとき、題意を大きく外さずに答案を作るための3つの切り口について考えていきます。

(令和7年度の事例Ⅰから例を作っているので、まだ解いてない方は解いてからがおすすめです。)

題意を外しやすい設問とは?

まず、受験生の解答がバラツキやすい設問=題意を大きく外しやすい設問とはどんな設問か、具体的に見ていきましょう。

例として、令和7年度の事例Ⅰについて考えてみます。

第1問

木製知育玩具の新規事業に進出した際のA社の現状について、SWOT分析のそれぞれの観点から、30字以内で述べよ。

第1問で問われたSWOT分析では、与件文をもとに外部環境や内部環境について「情報整理」を行うことが求められています。したがって、答案の精度にバラツキはあったとしても、「何を書けばよいか全く見当がつかない」という受験生は、それほど多くなかったのではないでしょうか。

一方で、第4問についてはいかがでしょうか。

第4問

A社は、木製知育玩具の新規事業を拡大させるに当たり、自社の創業以来の企業理念をどのようなものへと再定義したり、それを関係者に浸透させたりすればよいのか。150字以内で助言せよ。

「企業理念」という見慣れない論点を目にして、頭を抱えた受験生も多かったのではないでしょうか。私もその一人でした。

特に、「助言問題」は、「情報整理」の設問と比較すると、解答の自由度が高く、受験生によって答案にバラツキが生じやすい設問です。

一見すると何でも解答できてしまいそうですが、これはあくまで「試験」です。

採点されて合否が決まる以上、完全に自由な発想を求められているのではなく、採点者が評価できる一定の解答の方向性があると考えられます。

こうした難易度の高い設問では、100点満点の答案を目指すよりも、まずは題意を大きく外さないことが重要です。

では、「何を書けばいいか分からない」とき、何を手掛かりに考えればよいのでしょうか。

題意を外さないための3つの切り口

何を書けばよいか分からず頭が真っ白になってしまったときは、以下の3点を意識してみてください。

  1. 設問文に立ち返る

解答の方向性に迷ったら、まずは設問文の制約条件を丁寧に拾ってみましょう

第4問の設問文をもう一度見てみましょう。

「木製知育玩具の新規事業を拡大させるに当たり」

企業理念について問われているからといって、単に理想的な企業理念を考えればよいわけではありません。この設問では、「木製知育玩具の新規事業を拡大させる」という目的を踏まえて企業理念を再定義することが求められています。

さらに、

「自社の創業以来の企業理念を」

とあるため、既存の理念を踏まえて解答を考える必要がある、ということも読み取れます。

つまり設問文だけでも、

「既存の理念を踏まえながら、新規事業の拡大につながる理念へ再定義し、それを社内外の関係者に浸透させる」

という大まかな解答の方向性が見えてきます。

2. 与件文に立ち返る

次に立ち返るのは、与件文です。

「企業理念を再定義せよ」と言われると、自分でそれらしい理念を考えたくなってしまうかもしれません。

しかし、2次試験で問われているのは、一般論として優れた企業理念を考える力ではありません。A社のこれまでの歩みや強み、今後目指す方向性を踏まえて助言することが重要です。

たとえば、与件文から、

・A社はこれまで何を大切にしてきたのか

・なぜ木製知育玩具の新規事業に進出したのか

・A社にはどのような強みや経営資源があるのか

・新規事業を拡大していくための課題は何か

といった情報を拾っていきます。

自分の頭の中から正解をひねり出すのではなく、与件文の中から解答の根拠を探す

これは、見慣れない論点ほど意識したいポイントです。

3. 1次試験の知識に立ち返る

設問文と与件文を確認しても、「具体的に何を書けばよいのか」が見えてこない場合は、1次試験で学んだ知識に立ち返ります。

たとえば「企業理念の浸透」と聞いて、どのような施策が思い浮かぶでしょうか。

社長自らが理念を説明する社内研修を行う人事評価採用などの制度に理念を反映する――など、組織・人事に関する知識からいくつかの切り口を考えることができます。

さらに、「関係者」と書かれているため、社内への浸透だけでなく、顧客や取引先、地域などの社外の関係者まで視野に入れる必要があるのではないか、と考えることもできます。

設問文で解答の方向性を定め、与件文からA社固有の根拠を拾い、1次知識を使って解答を組み立てる。

この順番を意識することで、「何を書けばいいか分からない」状態から抜け出しやすくなります。

3つの切り口はすべての受験生に与えられた「共通言語」

中小企業診断士試験の受験生は、年齢も職業もさまざまです。

では、経営経験やコンサルティング経験など、何か特別な経験を持つ人だけが2次試験で有利なのでしょうか。私は、そうではないと思っています。

なぜなら、ここまでご紹介してきた

「設問文」、「与件文」、「1次試験の知識」

この3つの切り口は、すべての受験生に平等に与えられた「共通言語」だからです。

本番では、過去問で見たことのない論点が出題されることもあります。

そんなときに、自分の経験やひらめきだけを頼りに答案を作ろうとすると、題意から大きく外れてしまう可能性があります。

だからこそ、分からないときほど基本に立ち返ってみてください。

設問文で「何を求められているのか」を確認し、与件文で「A社の場合はどうなのか」を考え、1次知識で「どのように解決するのか」を補う。

この3つを行き来しながら考えることが、初見の難しい設問でも題意を大きく外さないための一つの方法だと思います。

残り約1ヶ月。これまで積み重ねてきた努力を信じて、最後まで走り切りましょう。みなさんの合格を心から応援しています!

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