「わかったつもり」は恐ろしい

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皆さん、こんにちは。

多年度生合格ナビゲーターのかなわんです。

 

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今日は、最近読んだ書籍の話です。

 

「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」

西林克彦 著 光文社新書 定価(本体700円+税)

 

この本は以前、先輩診断士から勧められていました。

読解力に関する書籍なので、直接的には2次試験に通じる内容になっています。ただ、それだけでなく、1次試験で言えば、「企業経営理論」の正誤判定問題などにも役立つ内容だと思いましたので紹介させていただきます。

 

 

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なぜ、私がこの書籍に興味を持ったかというと、「読解力」があれば、もっと早く2次試験に合格できたのではないかと実体験として感じていたからです。

 

私が受験生のとき、いつもトップクラスの成績を収めるクラスメートがいました。彼女の文章は、与件文を根拠に因果関係で書かれており、論理的でわかりやすいものでした。

 

「どうして、このように書けるのか」と聞いてみると、

「だって、与件文に書いてあったじゃないですか」と素っ気ない返答です。

実際に示された与件文をよく読んでみると、確かにそう書いてあったという経験を何度もしました。

 

同じ文章を読んでいるのにも関わらず、私は、「浅く読んでいた」ことになります。

一方、彼女は、「よりよく読めていた」訳です。

だからこそ、わかりやすく書くことができたと言えます。

 

読解力の違いをもたらすものは何だったのか。この書籍は、その疑問に答えてくれました。

 

それが、この書籍のタイトルとなっている「わかったつもり」だったのです。

 

 

筆者は、文章を一読して「わかった」という状態が、実はあまりよくわかっていなかったということは、よくあることだと述べています。この「わかったつもり」は、「わからない部分が見つからない」だけの状態であり、「わかった」から「よりわかった」へ到る作業の必要性を感じない状態でもあるとも言っています。

 

つまり、「わかったつもり」が「よりわかる」ための活動を妨害しているのです。

 

筆者は、この「わかったつもり」という困った状態を実感できる文章を多数例示しています。

特に、「もしもしお母さん」という小学2年生の教科書に載っていた物語では、普段いかに、不充分な読みをしているかがわかります。

 

また、「正倉院とシルクロード」という小学6年生の教科書に載っていた文章では、「読み飛ばし」や「ねじ曲げ」など間違った読みをしていることがわかります。

 

ぜひ、本文を読んでみて下さい。「わかったつもり」の恐ろしさが理解できると思います。

 

わかったつもり」は、全体の雰囲気で読んでしまい、部分が読めていない状態のことですよ。

 

 

最後に、筆者は、「わかったつもり」の壊し方も解説しています。

簡単に引用すると、次の通りです。

①まず、「わかったつもり」という状態が存在することを認識すること。

 →むしろ、私たちが「わかった」と思っていることの多くは「わかったつもり」の状態にあると明確に認識しておく。

 

②「わかったつもり」自体を見極めること。

 →読んだ文章について、意識的に自分なりの「まとめ」をしてみる。

 

ぜひ、本書を参考にして、読解力を一層深めて下さいね。

 

 

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明日は、多年度生合格ナビゲーターのまなの登場です。 乞うご期待!! 

 

 

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