こんにちは!芳根京子似と言われて調子に乗っているおかなつです(詳細昨日のブログ)。
私事ですが、今週末は誕生日でございます。
中小企業診断士の勉強を始めたのは20代前半でしたが、気付けば30代がそこまで近づいてきました。昨年の二次試験から1年間が経過したことにも驚きを隠せません。
「いつかこの資格生かした人生を歩みたいな~」なんて思いながら一瞬で時が過ぎていきそうです。
さて、そろそろ本題です。
中小企業診断士試験の中でも、事例Ⅳが最も「時が一瞬で過ぎる!!」と感じる科目ではないでしょうか。
私自身、正直同じ過去問を何度解いたとしても、時間が余った経験はありませんでした。
限られた80分間の中で、私がどのように最後の関門“事例Ⅳ”と向き合ったのか、問題用紙を通じてお伝えしましょう。
事例Ⅳの実際の点数は65点でした!
初受験のR4は59点だったので、まぁ伸びたかな…
私の事例Ⅳの問題用紙、公開します
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
※どれくらい問題用紙のスペースを使ったか分かるように、何も書いていない白紙ページも載せています
初受験の方の中には、計算用の余白スペースが足るか心配な方もおられるかもしれません。ご覧の通り割と余裕があるので、文字は大きく、計算式も端折らず書いても大丈夫ですよ。
【試験前から決めていた問題用紙の使い方方針】
- ステープラー外して分解するが、以下に留意する
- バラバラになりすぎないように白紙ページのステープラーは残す
- 設問が迷子にならないように冊子形式の状態を保って使う
- 可能な限り、設問が書いてあるページと同じところで解く(迷子防止)
- 白紙のどの部分を使うかは適当(悩む時間減らす)
今思うと、NPVは紙を横長にして使えば良かった…。横幅狭すぎてどの年度の数字を書いているのか後から見づらくなってしまいました
80分の過ごし方
【1】0~2分
- 開始と同時に解答用紙に受験番号記入
- 問題用紙を開き、各設問を確認
- 何を問われているか、各大問(第1問等)の隣にピンク色のペンで記入
- 問題用紙を分解
- 時間配分と解く順番の目安を決める
- 今回は、第1問15分→第4問15分→第2問25分→第3問25分 と決定
【2】2~15分 第1問(写真④・写真⑤)
- 設問文を読んで、設問1・設問2で答えるべき内容を確認し下線と丸印
- 与件文を読む
- 事例Ⅳは段落の重要性が低いので段落番号は書かない
- 企業概要らしきものは緑で下線強みは水色、弱みはピンク色で下線
→設問1・2で答えるべき内容を当たり付け
- 設問1を計算
- 表内でR3年度とR4年度の売上高比率を計算し、収益性・効率性の数値に掛けて簡易的に良し悪しを判断
- 与件文と合わせて見て、収益性は営業利益率、効率性は有形固定資産回転率を使うことに決定し、R4の数値を計算
- 記入安全性の数値は負債数値で良さそうという勘が働いたので、R4の数値を計算
- 解答用紙に記入再現答案作成できるように、表の余白(P/L横)に答えた数値をメモ
- 設問2を解答
- 与件文と設問1を照らし合わせて、営業利益率が妥当と判断し、与件文に引いたピンクペンをベースに解答作成
【3】15~30分 第4問(写真④・写真⑧)
- 設問文読んで答える内容に下線
- 与件文をざっと見返し、使えそうなキーワードにシャーペンで下線
- 一次試験や他の事例の知識を総動員して適当ベースで観点2つくらい入れて解答記入。50字のために解答メモ作る方が勿体ない精神
- 時間がないので解答内容のメモ割愛。もはや何を書いたのかあまり覚えていないので良くないですね…
【4】30~55分 第2問(写真⑥・写真③)
- 設問文を読み、計算で使う条件に下線、求めるものは太線を引く
- 一応、条件はオレンジ、解答すべきものは黄色のマーカーで引き分けしようとしていました、気付いたら出来ていませんでした。色の意味合いはお気になさらず…
- 設問1:問題数が多いので、白紙の紙で計算→解答用紙に記入(写真⑥)
- 数字が細かいので見間違えないように、大きい字ではっきり書くことを意識
- オレンジで線引いた条件は(忘れなければ)チェック入れる
- 今見返すと、ちゃんとチェック入れた数少ないですね…
- 設問2:計算量少なそうだったので、第2問の余白で計算→解答用紙に記入(写真③)
- 設問1・設問2で求めた答えと設問を対応させ、見直しと再現答案が作りやすいように、赤字で問題番号をメモ(写真③、写真⑥)
- 設問3:知識で回答。メモは超簡易的に作成(写真③)
- 設問文の売上高に×をつけて、「妥当性はない」を表現
- 赤囲いの中(「人員数や材料費等を基に配フすべき」)で妥当性のある配賦方法をメモ
【5】55~75分 第3問(写真⑦・写真⑨)
- 設問文を読み、計算で使う条件に下線、求めるものは太線を引く
- 設問1:表を書くために白紙ページへ(写真⑨)
- 使う公式を一番上にメモ、解答用紙にも部分点狙いで書いておく
- その下に、表の枠を作成(年度とCFの科目)
- オレンジマーカーのガイドを頼りに、まずは「10,000個」ベースで表内に粛々と数字を入れて計算
- 〈資料〉最終段落、「正味運転資本残高」の意味が分からず大パニック
- 「5,000個」ベースは表を作り直すのが面倒なので、黒ペンで書いた10,000個ベースの隣に赤字で記入していく
- NPVが鬼のマイナスになって大絶望。とりあえず正味現在価値の使い方以外は合っているはずと信じて、部分点狙いで解答用紙に計算過程記入
- ここまでで残り10分を切る
- 設問2:設問1が死んだので捨てる!!!!!と決意
- 設問3:解いてないので知ったこっちゃないが、勘で「2年度期首に実行すべき」と解答。勿論根拠となる数字なんて書いていない
【6】75~80分 見直し
- 第3問に期待できないので、他を落とさないことを重要視して第2問を中心に見直し。ここであの赤丸が生きてくる
事例Ⅳ メモづくりの注意点
- 数字を読み間違えないサイズ・形で書く!!!
- 計算式は端折らない!(主に暗算が苦手な人)
これに尽きます。
恥ずかしながら私は字を書くのがあまり得意ではありません。
意識しても、結局字が小さく、細くなってしまいます。
(文字には性格が出るらしいですね。そういうことです。(´・ω・`))
事例Ⅳは一つでも自分の数字を読み間違えると、のちの計算が総崩れです。
0と6、1と7、4と9…文字の癖はそれぞれですが、見間違いが発生しやすいのはこのあたりでしょうか。
特にNPVで計算式が増えてくるケースでは、放っておくと「読みづらい字」になってしまいます。0を書くときは「0!!」、6と書くときは「6!!」と心の中で強く唱えて濃いめの字で書きましょう。これは練習の時から意識すべきです。
または、不安な方は、桁数が多く0が増える場合は、計算式側では「万」や「千」などの単位をつけて0を6と見間違えないようにする、などの工夫の余地はありそうです。
その際は電卓で打つ0の数に要注意ですよ。
ついでに、私は字を書くのと同じくらい、いや、それ以上に暗算も苦手です。
繰り下がりの引き算涙出る(東京喰種1期の最終話は見ていられなかった)。なので、絶対計算式は書いて目視確認していました。見直しの時も暗算って意外と時間かかるので、書いておく方が安心です。
過去問演習の際は、B4半分など試験当日の問題用紙と同じサイズ感で実施しましょう。スペースの使い方に慣れておくと、当日もスムーズに計算できます。
私は空間の使い方に計画性がないので、右にいくほど狭くなりがち。ミスの原因になりました…
終わりに
いかがだったでしょうか。
二次試験当日まで残り2か月、そろそろ勉強時間比重を戦略的に変える時期かもしれません(事例レベルでも、単元レベル(NPVは捨てる等)でも)。
「点数は獲れるときに獲る!」が鉄則です。
殊、事例Ⅳについては特にそう。
貴方にとっての激ムズ問題はあなたの隣人様にとっても激ムズです。
覇者は冷静な者にやってきます。一つ一つを確実に。
再来週あたりに事例Ⅳの勉強法スペシャルWeekが待っていますので、そちらもご参考に。
さて、9/9(月)は「ふぞ17メンバーの模試活用法」がテーマです!
セミナーでもよく聞かれる「模試」について、我々の体験談をまとめる機会はこれが最初で最後かもしれません。
本記事は分析力に定評のある“かんのり”が担当です!
冴え渡る洞察により貴方が模試を受けるか、どのように受けるか参考になること間違いなしです!
お楽しみに~~!
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『他メンバーの問題用紙も見てみたい!』という方は、是非お手に取ってみてください!