ふぞろい東京秋セミナーを終えて~事例Ⅰのポイント~

同友館
doyukan_logo

こんにちは。2.5年目生合格ナビゲーターの「のら」です。
※これまでの記事が読みたいなって人はこちらから「のら」記事をチェック!

先週日曜日にはふぞろい東京秋セミナーを開催しました。
ご参加いただいた方はありがとうございました。
のら」も事例Ⅰの分析リーダーとしてセミナーに参加しました。

今回のセミナーでは事例ごとにグループ分けを行い、ふぞろい9の分析担当者が受験生の方の平成27年度の再現答案を元に「どのような理由でこの論点を盛り込んだか」「解答プロセスはどうか」といったことをディスカッションしました。
のら」は事例Ⅰグループを担当し、「あと5点上乗せするにはどのようなことが必要か」といったことをフィードバックしました。

今日は「のら」が事例Ⅰのディスカッションの中で感じたことを、ブログでご紹介しようと思います。

まず、受験生の方になぜ事例Ⅰのグループに参加したかを聞いたところ、
①設問要求が分かりづらい
②与件文の内容をダイレクトに解答に盛り込みづらい
といった悩みを抱えていることが分かりました。

064
いわゆる、類推問題に対する苦手意識ですね。
ふぞろい9の事例Ⅰ特別企画でも取り上げたテーマですが、「のら」の考える類推問題攻略のポイントは、解答が発散しないように作問者が入れたヒントや制約条件に気づくこと、 つまり空気を読む力を発揮することです。

国家試験で「何でもいいから思いついたものを書いてください」ということはあり得ないので、その点を意識して解答するだけで半分は得点できると思います。

また、類推問題には類推が必要だと考え過ぎた結果かもしれませんが、解答が遠回しになっている人が多いと感じました。

例えばこんな感じです。

【設問文】 あなたは自宅から中小企業診断士の2次筆記試験会場に向かう必要があります。
天気予報では試験日である10月23日のAM10:00から降雨が予想されていますが、
どのような点に留意して会場に向かうべきか答えなさい。(※実際の予報ではありません)

【模範解答】 会場への移動時間帯に雨が降る可能性があるため、傘を持っていく。

これで模範解答なのか?と思う人がいるかもしれませんが、解答を作るにあたっての注意点をすべてクリアしています。
①制約条件の盛り込み:AM10:00から降雨が予想されている⇒会場への移動時間帯にずれ込む可能性がある
②根拠:雨が降る可能性がある
③対策:傘を持っていく

中学生にわかるような文章を目標にして、必要な論点を簡潔にまとめましょう。

【遠回しな解答】 迷っても遅刻しないように、最寄駅からタクシーで会場に向かう。

こういった解答を書いてしまう人は要注意です。
確かにタクシーに乗れば雨に濡れることなく、道に迷うこともないので実際にそのように対策をとる受験生もいるかもしれません。
しかし、この回答は得点が伸びないでしょう。
具体的には以下の2点が合格を遠ざけているポイントだと思います。

①設問や与件文に書かれていないことを自分の経験で勝手に補足している。

タクシーに乗るお金があるとは書いてありません。「大した金額ではないからタクシーを使ってしまえばよい」は個人の経験にもとづいた考えです。自分だったらどうするかではなく、中小企業診断士として一歩引いた解答を作ることをこころがけるといいですね。

②何に「留意」すればいいかがぼやけている。

雨が降ることに対して留意すべきなのか、遅刻することに対して留意すべきなのかわからなくなっています。
ぼかした解答のほうが失点を少なくできると考える人もいるかと思いますが「のら」は、ぼかした解答はなるべく書かないようにしていました。

理由としては、ぼかした解答で得点が入ると仮定すると
「A社は営利企業なので、売上を向上し、費用を削減することで粗利獲得を目指すべきである」
といった汎用回答でも得点になってしまいますが、そんなはずはないと思ったからです。
まったく解答の糸口が見つからないときはしょうがないですが、設問要求が把握できるときはハッキリ書くことをお勧めします。

明日は2年目生合格ナビゲーター「まなみん」の登場です。
昨日の「mina」、今日の「のら」に続いて事例Ⅰ対策のようですよ。事例Ⅰ徹底強化期間ですね。

お楽しみに。

それではまたお会いしましょう。

↓↓↓ 読み終わったらポチッとしてください。「のら」の中の人が喜びます。 ↓↓↓

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする