はいさい!2年目生合格ナビゲーターのうみんちゅです。
前回は、2年目生ならではの「7月における1次対策」について、私の昨年実績をもとにお話しました。7月もちょうど真ん中、折り返し地点となり、思い思いの戦略で勉強を進めていらっしゃると思います。
そんな今日このごろ、とあるストレート合格者と話している時のこと。彼から「この時期(直前期)、企業経営理論の点数が伸びなくて途方に暮れたんだよなぁ~」という言葉が出てきました。実は、私も同じくストレート生の時、全く同じ危機感を感じていたんです。
今回は、1次試験を受験する2年目生のあなたはもちろん、【初めて1次試験を受験するストレート生のあなた】にも向けて、「合格する」企業経営理論の解き方を考えていきます。
企業経営理論。
中小企業診断士を目指す方なら、誰でも興味がある科目ですよね。そして受験校に通っている(いた)方なら、いちばん最初に取り組む科目。仕事に活かせる新しい知識がどんどん学べて、慣れない勉強に汗をかきながらも、ワクワクしていた日々を思い出し。それが直前期の今、企業経営理論のせいで合格できない可能性すら感じるなんて…余計に泣けてきます。
どれだけ苦労したかというと…私のストレート生時代(H26年度)の得点推移は下記の通りです。
※養成:受験校のインプット講義の最後に行われる確認テスト
※完成:直前期に受験校で行われる本試験レベル難度のテスト
※平均点:同じテストを受けた方々全員の平均点
前年11月のテストで高得点を獲得したことで気が緩み、対策を怠っていただけとも言われそうですが…。それはさておき、5~6月の本試験レベルのテストでは平均点クリアすらままならない状況でした。
そこで、なぜ自分は企業経営理論の点数が伸びないのか、周囲からアドバイスを貰いながら考えてみました。浮かび上がってきたポイントは、以下の2つです。
<ポイント1>
知識があいまいで簡単にヒッカケられてしまう
受験校でインプット講義を受けていたのが前年11月。それ以降は他科目にかまけて、企業経営理論は放置。直前期(5月~)に重い腰を上げて過去問に取り組み始めるも、膨大な過去問を回転させるのに必死で、きちんと知識を確認することなく過ごしていました。そこに、あの「もっともらしい」記述の選択肢を見せられるわけです。知っているキーワードがあるというだけで、正しい選択肢と判断してしまうような、ヒッカケ問題のカモでした…。
<ポイント2>
特有の選択肢の“作り”に不慣れで正誤判定ができない
選択肢の特有の言葉遣いや文章構造を前に、どうすれば効率的・効果的に正誤判定できるのか、よく分かっていませんでした。そもそも問題を解く回転数ばかり意識しているために、ちゃんと設問を読んでいなかったのでしょう。前出の知人によると「選択肢が全部同じに見える」ということでしたが、まさに同感でした。
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以上をふまえて取った対策は下記2点でした。いま思えば、とてもベタなのですが…。
<対策1>
主要知識を再確認する
前回ブログでも登場した「ポケテキ」を、まず一周読みました。ポケテキに掲載されている論点を「主要知識」として捉え、その論点に関する問題は特に注力して復習しました。そこで、もう少し深掘りして復習したいと思った論点だけ、基本テキストに立ち返りました。
<対策2>
設問の読み方を工夫する
設問を読む際に、(1)リード文を読む、(2)文節ごとに読む、工夫をしました。
(1)まずどの論点についての設問なのかを捉えるために、リード文をしっかりと読むようにしました。これによって、分かりにくい選択肢でも、問いたいこと(裏返すと、ヒッカケたいこと)が理解できるようになってきました。横道にそれますが、これは2次試験と似たアプローチだと思います。(この点については、後半で少し詳しく書きます)
(2)また文節ごとにスラッシュで区切って読む、通称「スラ切り」をすることで、どこに誤った文言が仕込まれているかに気付きやすくなりました。ABCという3つの文節があるとき、AとCは正しいけどBに誤りが仕込まれている!というのが、企業経営理論の典型的な設問の作り。最初と最後が正しいことで、「(Bは意味がよくわからないけど)この選択肢は正しい」と判断しがちなところ、「A/B/C」と区切ることで、冷静に分析できるようになりました。
下記、H26本試験 第2問 のキャプチャです。リード文をしっかり読み、選択肢もスラ切りして、どこが誤っているのか「×」を明確につけながら解いています。また選択肢を何周かして、都度、記号の左横に「◯」「×」をつけて正誤を吟味しています。
この対策ですが、本番だけでやるのでは心もとありません。もうお気づきかもしれませんが、本試験に向けて普段の学習で習得するには、実際に問題用紙を「汚す」練習が必要です。
しかし、何回も解き直すために、演習・過去問題集の問題用紙を汚したくないという方も多いのでは無いでしょうか。そういう方は、できれば本試験の過去問(診断協会のサイトからダウンロードできます)をプリントアウトして、問題用紙に書き込みをしながら(汚しながら)読んでいただきたいです。
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ところで今回のお題「合格する企業経営理論の解き方」ですが、この「合格する」という言葉には、1次はもちろん、2次に合格する、という意味をもたせています。
下記は、前回の私のブログより、合格年度(昨年)における「7~8月第1週の学習時間」再掲です。黄色く塗りつぶした部分に着目ください。
そう、難化が予想され足切りリスクがあった経済に注力していますが、企業経営理論の学習に割いた時間も大きいのです。
これは、1次試験 企業経営理論における「設問リード文を読み、必要な1次知識を想起し、選択肢を読み解く」という一連の流れが、2次試験の「設問を読み、必要な1次知識を想起し、与件を読み解く」という流れに似ていて、短時間でできる効率の良い2次試験対策トレーニングになると気づいたからです。
さすがに1次試験が終わってからでは、このトレーニングをやる気にはならなさそうだと思ったので(汗)、1次試験対策を兼ねられるこのタイミングで、多くの時間を使いました。
企業経営理論をバリバリ勉強したストレート生に負けたくない2年目生のあなた、また1次知識の想起に自信のないストレート生のあなた。8月から一斉スタートする11週間のクライマックスを迎える前に、企業経営理論の1次試験対策で足場を固めてはいかがでしょうか。
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最後に。企業経営理論で「時間が余る」という人のなかには、設問や選択肢を読み切れていない人も多いと思います。90分間を最大限活用し、最後まで妥協なく正誤判定をしてください。あなたの1次・2次完全合格を祈っております!
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(内容は変更する場合があります)
お楽しみに!!
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明日は、大阪セミナーでの国語力強化ワークが楽しみ!多年度生合格ナビゲーターの、かなわんが登場します。乞うご期待。
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