「しくじり期」のしくじり②

同友館
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どもども、多年度生合格ナビゲーター「しくじり王」(A)です。

しくじり王”についてはコチラ

 

早めに登録申請ができたので、実務補習15日間組より一足早く中小企業診断士登録証が届きました。この登録証がびっくりするくらいシンプル!苦労して取った資格なんだから、もう少し見栄えが良く、持っていて“ありがたみ”がある見かけだったらいいのになあ…と言うのが個人的な感想です。

 

さてさて、今回は「しくじり期」の初期によく起こす“分っているけど書けない”です。「こじらせ期」の多年度生は、復習がてら確認していきましょう。

前回に引き続き、同じ事例を使用します。

【与件文】

……ふぞろい氏は寒さに震えながら上野駅近くで途方に暮れています……今にも雨が降りそうな空模様の下で、東京から田舎に帰る親友に渡すプレゼントを抱えています……出がけに、昨日の健康診断の結果の件で奥さんとケンカをして、サイフを家に忘れてきました……親友とは日本橋駅で待ち合わせをしています……寒さが厳しくなってきました……手持ちのお金は200円だけです……親友の電車の出発時間まであと30分しかありません……雨がポツリポツリと落ちてきました……ふぞろい氏は都内の地理に詳しくないので日本橋までの行き方が分かりません……云々。

【問題】

ふぞろい氏は、親友にプレゼントを渡したいと考えているが、現在の所持金で時間に間に合うように行く方法が分らず困っている。困りごとを解消するには、どのような方法が考えられるか中小企業診断士として100字以内で述べよ。

※解答例はコチラ

そして、今回の“しくじり”解答はコレです!

しくじり期の解答②

地下鉄上野駅から、都心方向に向かっている黄色いラインの電車に乗って日本橋駅で降りてください。上野から15分はかからないで着きますので約束の時間に間に合います。料金も正確には覚えていないですが、たしか200円

残念なことに100文字では最後まで解答できず尻切れトンボになってしまいましたね。今回も心の声を聴きながら、どうしてこんな解答になったかを確認していきましょう。

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<心の声>

日本橋か…上野駅から乗ればOKだ。すぐ近くだから時間もかからないし、電車賃も200円あれば十分間に合うはずだ。この問題は楽勝だな…ラッキー!

…地下鉄の名前…東京都にあるから都営地下鉄か…。違う、都営じゃないな。あれ、なんて電車に乗るんだっけ…日比谷線か、いや違うな…何だっけ、黄色いラインの入っているやつ…。どっち方面…?乗ってる時間は何分…10分はかからなかったよな…いや、もう少しかかるかな…分らない。料金…ダメだ、分らない…。チクショウ―…。

 

う~ん、本当に叫び声が聞こえてきそうですね!

 

学習が進「何を答えたらいいか分らない」状態から「解答したいことは、頭の中にはっきり浮かんでいる」ところまで進歩しました。でも残念ながら、それを正確に説明する知識や能力がない。本人にとっては、地獄の苦しみです。本番ではこんな思いはしたくないですよね。

 

しくじりポイント⑧:2次試験に必要な知識を正確に覚えていない。

 

ここで重要なのは2次試験に必要なて点と正確にってところです。そうは言っても、膨大な量の1次のテキストを隅から隅まで全部覚えるのは無理&ムダです。

受験歴が短い方なら、まずは「2次試験に使う知識・用語」を抽出する。次に「用語の意味」を正しく覚える。最後に「使い方」をマスターする、手順で進めてください。

多年度受験生なら、用語は知っていますので“正しく”覚える&使う点を意識してください。(A)もそうでしたが、受験経験が長くなると用語の“独自の解釈”“独自の使い方”が身についてきます。合格するためには、“正しく使う”ことが必要ですね。

どちらの場合でも、やるなら時間が取れる“今”ですよ。

何度も言いますが、知識は“中途半端”に覚えるくらいな知らない方がマシ、“きちんと使えない”なら覚えない方が良いです。あやふやな10の知識より、確実な1の知識の方が重要です!

試験会場で、しくじり解答②のようになるのを想像してみてください。「あー、喉まで出かかっているのに。何だっけ…」なんて状態が事例Ⅰで起こったら、後に引きずるのは確実です!それなら、知らない方が絶対いいですよね。

ちなみに、「2次試験に必要な知識」は、右横に表示されている「2次合格者の頭の中に合った全知識」で把握してもいいですし、4月と5月に開催される「ふぞろい春セミナー2016に参加してメンバーに直接聞いてみるというのも手ですよ。

さてさて、大変悔しい思いのしくじり解答②ですが、実はここまで来ていると合格まであと一歩なんですよ。なぜなら、“与件文を活用する”意識を持ち、“問われていること”にしっかりと注意を払っているからです。要は、インプットがしっかりできているんですね。もう少しだけ、使える知識が身につけば合格です。

この時期を過ぎて知識や経験が豊富になるとアウトプットの能力が上昇します。しかし、それに反比例してインプットがおろそかになっていくことが多いのです。そして、「こじらせ期」に突入していきます。まあ、その辺は次にお話ししましょう。

ではでは、次回「しくじり期」のしくじり③でお会いしましょう!

今日の一言:  いつかできることは、すべて今日できる。    byモンテーニュ

 

さて明日は、完全独学で1次&2次試験をストレートで合格した“腹が立つけど役に立つ”AJの登場です。癇に障る話を期待しましょう!

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