【最終メモ】メモのすすめ

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こんにちは。はらっちです。

はらっちのメモブログも最終回ということで、診断士試験に合格するために必要な要素である、試験に合格できるだけの実力をつけることと、つけた実力を現場で実力通り発揮することに役立つ、メモの効果について考えたいと思います。

図1
勉強会を運営していたリーダーとして現実的な話をすると、勉強開始1年目の今頃は60人以上いたメンバーが、春には半分になり、夏には更に半分になり、1次試験の前日は10人に満たなかったわけですが、そこまで勉強を継続し残ったメンバーは今では全員合格し、苦楽を共にした診断士仲間として互いに協力し、活動しています。

なりゆきに任せてことを始める人ほど悲観的で、長続きせず、安定しない。最終的には、仕事の忙しさや、家族の理解のなさのせいにして、やめてしまうということが多かったように思います。最後まで残ったメンバーは、取り立てて気合の入り方が違うといったようなことはありませんでした。が、今から思えば共通点は、感情ではなく、どちらかというと意思に従って動くという点で共通しました。

「やる気メモ」財務と経済の知識でやる気はコントロールできる!で説明したように、気分が一時的に盛り上げるだけでは、なかなか継続することは難しいことです。感情は不安定で移ろいやすいものという前提で、自分をうまくコントロールしてあげる、安定させることが継続の秘訣です。

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する。気分にまかせる人間はみんなふさぎこんでいるものだ。…根本的には上機嫌などというものは存在しないのだ。気分というものはいつでも悪いものであり、あらゆる幸福は意思と抑制とによるものである。アラン 『幸福論』

先日、TVを見ていると、人間の脳の働きに関する内容がテーマの番組がありました。

人間の脳のうち、前頭前野は高次な情報の処理に使われ、偏桃体は感情の処理に使われる。偏桃体が活発になると、明晰な思考が妨げられる。まさに、試験中に緊張のあまり真っ白になって、いつも通りの実力が出なくなる状況そのものです。つけた実力を現場で発揮する。という点でも、感情が脳の活動の邪魔をするようです。

番組では、このように続きます。前頭前野と偏桃体の連絡を絶つことで、思考能力に影響しないようにすることができる。これは、訓練で身に付けることができる。具体的な方法としては、10分間、不安に思っていることをノートに書きだす。これにより、情報の処理に不要なアプリケーションを終了させることにつながり脳にかかる負荷を減らすことができる。実際に、成績がアップするという実験結果もある。

はらっちは、メモをとることで、日々の振り返りができ、気持ちが安定し、勉強を継続することができたと考えています。その他にも、重要なキーワードをメモする。思いついたアイディアをメモする。測った体重をメモする。人の情報処理能力には限界があるからこそ、容易に感情に振り回されてしまうからこそ、メモによるコントロールが必要でした。

診断士になってからも、メモは継続しています。むしろ診断士になるまで以上に、日々の気づきをメモすることが重要になっています。今日から是非メモ生活を始めてみてください。そしてそれをぜひ、みなさんと共有してください。

気持ちを安定させるために、メモをしよう。
昨日より良い今日を過ごすために、メモをしよう。

はらっちメモはいかがでしたでしょうか。
それでは、またどこかでお会いしましょう。

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