合格後の世界を先取り！「実務補習」って何？

20 11月, 2015 多年度生向け, 試験全般, 実務補習

多年度生合格ナビゲーターのみほみほです。11月も後半になり、平成27年も残すところあと１ヶ月ちょっとになりました。年が明けて、きっと今年の２次試験を無事に突破されるみなさまを待っているのは、診断士という肩書を正式に得るうえでの最後の関門となる「実務補習」です。（実務補習を受けず、「実務従事」のみで診断士になる方も中にはいらっしゃいますが、多くの方は実務補習を受けることになるかと思います）

今日は、みなさまが年明けの予定を組むにあたっての参考となるよう、「実務補習」について書いてみようと思います。

（実務補習では、愉快な仲間ができました）

○「実務補習」って何？

２次試験に受かりさえすれば、自動的に診断士になれるわけではありません。診断士として国に登録するためには、「２次試験に合格後、３年以内に実務補習を15日以上」受ける必要があります。

ただし、既に中小企業支援の仕事をしている人などは、診断実務に15日以上従事したという「実務従事証明書」が出せれば、実務補習を受けずに診断士登録をすることができます。

○「実務補習」では何をするの？

一言で言えば、企業のコンサルティング業務です。５日間で1社、合計３社の中小企業の診断・助言実務にあたります。診断士である指導員（場合によっては副指導員が付くこともアリ）の先生のもと、同じく２次試験を突破した受講生４～５名程度でチームを組んで補習を行い、最終的には診断・助言の内容をまとめたレポートを社長に報告します（５日間でレポートを書き切るのは、相当ハードな作業です）。なお、チーム分けは診断協会が行います。

○どんな企業に行くの？

訪問企業は指導員の先生が決定します。残念ですが、自分で指定はできません。みほみほは、１社目は製造業、２社目はコンビニエンスストア、３社目は介護福祉施設でした。このように訪問企業の業種はその都度バラバラで、寿司屋や蕎麦屋などの飲食業に行く人もいれば、広告会社に行く人、商店街支援に行く人など、様々でした。

○いつやるの？

例年ですと、２～３月および７～９月頃に、実務補習が行われます。みなさんが受ける平成28年についても、２～３月のスケジュールはすでに発表されています（平成28年2～3月の実務補習スケジュールはこちら）。申込み期間は平成27年12月24日～平成28年1月12日となっていますが、前回は大阪で申込者が殺到して早々に定員いっぱいとなり、受けられない人が続出しました。受けると決めている人は、なるべく早めの申込みをお薦めします。

実務補習は、連続して5日間・15日間ではなく、基本は土日であるものの、少し平日をくっつけるような形で、日程が組まれています。実務補習を活用し、かつ診断士登録への最短コースを狙うならば、２～３月で15日間コースを受講すれば、4月には診断士登録することができます（みほみほはこのパターンでした）。ただ仕事の都合などで、2～3月に5日間コースを受け、7～9月に5日間、更に翌年の2～3月に5日間など、分割して実務補習を受講する人も多くいますので、組み合わせは色々です。

ただし、試験合格から３年以内に登録しなければいけないという絶対条件はありますので、３年以内に受講を終えられるよう、ぜひ予定を調整してくださいね（みほみほより１年早く受かったけれど、まだ実務補習が終わっていないという友人もおり、ちゃんと診断士登録できるかどうかを陰ながら心配しているところです…）。

○いくらかかるの？

2015年は、15日間コースは148,000円、５日間コースは50,000円でした。けっこういいお値段です。加えて、実務補習のレポート作成はパソコンなどのIT機材を使わないとかなり厳しく（協会からの実務補習の案内書にも「ノートパソコンを使用しますので、あらかじめ準備して下さい」とありました）、もしもパソコンがない場合は実務補習までに用意する必要があります。色々とお金がかかりますので、みなさん合格後に備えて、ぜひお金を貯めておいてくださいね。

いかがでしたか？少しイメージが沸いたでしょうか？

実務補習は体力的にはかなりハードでしたが、実際に企業の経営現場について社長からお話を聞かせていただくのはとても勉強になりましたし、チームのメンバーにも恵まれて、とても貴重な体験をすることができました。みなさんも、合格後を楽しみにしていてください。

次回は、２年目生合格ナビゲーターのむらっちです。実務補習の前に、まずは口述試験。むらっちが、口述試験について語ります。お楽しみに。

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