今こそ、「学ぶことの楽しさ」を取り戻そう

同友館
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ストレート生合格ナビゲーターのとりっちです。

 

合格発表日まで1ヶ月を切りましたが、発表を待つ時間を手持ち無沙汰に感じていらっしゃる方も多いかと思います。

具体的な目標を強く持っていた人ほど、その目標地点を通り過ぎた後、それまで感じたことのなかった空虚感を味わいやすい傾向にあるものです。

新しいことに挑戦しようと思ってもなんだか気が抜けてしまって、なかなか集中できない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんな方にこそ、私は「学ぶ楽しさを、ただ純粋に味わってみる」ことをおすすめしたいと思います。

中小企業診断士試験を受ける方は、もともと知識欲や好奇心の旺盛な方が多いと思います(私も、診断士試験を受けた動機はただ単純に「大学院に通うなどのお金をかけずに経営知識を体系的に学びたい」ということでした)。

 

しかし、それが「試験勉強」で「合格がゴール」になってしまうと、知識欲や好奇心を満たす楽しさを純粋に味わいにくくなってしまうのではないでしょうか。

 

そんな苦しい勉強期間を戦い抜いた今、試験対策を始めたばかりの頃をもう一度思い出してみてください。

企業経営理論のテキストを最初に紐解いた時、ワクワクした気持ちを感じませんでしたか? 「これが自分の学びたかったことだ!」と目を輝かせた方も多いのではないでしょうか。

私は長年、教育業界を対象にした仕事をしていますが、そのワクワク感こそが人が何かを学ぶということの原点であり、学び続ける原動力なのだと思っています。

 

また、これは診断士のような士業に限ったことではないですが、資格を取得した後にこそ、経営支援に必要な知識や事例を学び続けることが求められます。

だからこそ、診断士になる前の準備運動として、忘れかけていた学びの原点を取り戻してみるということをおすすめしたいのです。

 

診断士試験で学んだ経験を活かしながらワクワク感を取り戻していくための「学び」の具体例を以下に4つ、挙げてみます。

もし「面白そうだな」と思えるものがあったら、この時期に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

 1.中小企業白書を読む。

1次試験の際は暗記モノとして敬遠されがちな白書ですが、試験が終わった後に読み物として読んでみるととても面白いです。

中小企業の概況や事例をこれだけ多面的かつ膨大に分析したものは他になく、診断士業務に活用できる基礎データの宝庫とも言えます。

また、統計データからどのようなことが言えるかを読み取るトレーニングとしても非常に実践的な教材だと思います。

実際に中小企業の社長と接する際にも、白書の知識があれば話の幅も広げやすいのではないでしょうか。

 

2.財務・会計の勉強を続ける。

診断士活動の上だけでなく、どこでも財務や会計の知識は役に立つと思います。

せっかく頑張って知識を蓄えた今、衰えないうちに学びをさらに深めてみてはいかがでしょうか。

MBA関連のテキストや経営分析系の書籍を読んでみるのもおすすめです。具体的な事例が数多く載っており、財務の計算は苦手でも、「企業価値って実際はどう算出されるの?」「決算書から企業名や業種を当ててみる」など、診断士の勉強をした人なら読んでいてワクワクするテーマも多いですよ。

 

3.文章作成力を磨く。

2次筆記試験で求められる論述力というのは、いわゆる国語力というより、ビジネスライティングスキルに近いと私は思っています。

200字程度の短い文字数の中で要点を的確に押さえ、因果や根拠を示しながら、誰が読んでも一読で趣意を理解できるような分かりやすい文章を書くというスキルは、仕事の報告書やプレゼンなどでそのまま活かすことのできるものです。

2次試験を通してそのようなトレーニングを積んできたことを活かし、さらにライティングスキルを磨いてみることも面白いと思います。

仕事で文章を書く時に意識してみるだけでなく、日記を書いたりブログを始めてみたり、文章が上手い作家の作品を読んでみるなど、様々な磨き方があります。(私もお手本にしている作家が5人ほどおり、彼らの作品は何度も繰り返して読んでいます)

さらに本格的に文章技法を磨いてみたいと思ったら、ライティングの講座を受けてみることもおすすめです。

広告業界ではよく知られていますが、宣伝会議の主催する講座は実践的な内容が多く定評があります。私も10年ほど前、「コピーライティング講座」を基礎から専門コースまで受講したのですが、言葉を通して人の心を動かすという考え方は、本業でキャッチコピーやコンセプトを考えたり企画書を書く時だけでなく、実際の診断士活動で社長に助言や提案をする際も、ブログの記事を書く上でもとても役に立っています。

 

4.色々な勉強会に参加してみる。

診断士活動を始めると、診断士ネットワークの中で組織された研究会に数多く出会いますが、それに限らず、今から多様な勉強会に参加してみることもおすすめです。

私はここ3年ほど読書会やプレゼン・スピーチの練習会に参加しているのですが、思いがけない知識を得たり、多様な考え方や解釈の違いに触れたり、新たな交友関係を深めたり、組織やコミュニティの運営について学んだりなど、多くの得られることがあります。

診断士活動を始めると、診断士同士のつながりや集まりが驚くほど増えていくものですが、診断士の世界とは関係なく知識の共有や交流を楽しめる機会があることは、私にとっては貴重なリラックスの場であり、学ぶことの純粋な楽しさに立ち返らせてくれる大切な時間になっています。

 

 

上記の例に限らず、興味を持ったことであれば何でも良いと思います。

(私は最近、短歌関係や宗教をめぐる精神分析の本ばかり読んでいます…)

 

私は企画の仕事を15年ほど続けていますが、「新しいアイデアを生み出し提案し続けるためには、どんなことにも興味のアンテナを張ってみるべきである」という教えがあり、それをずっと守り続けています。

「短歌や宗教の知識なんてどこで役に立つのか」、と思われるかもしれませんが、意外なところで、意外な形で役に立ったりするものです。

 

どんな知識も経験も、きっと診断士としての血肉になり、何より人生を楽しいものに彩ってくれるはずです。

 

明日は多年度生合格ナビゲーターのみほみほが登場です。

診断士試験合格後、診断士になるための「最後の関門」について詳しく教えてくれるようですよ。

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

~あなたの再現答案をぜひ、「ふぞろい」にお寄せ下さい!~

来年の「ふぞろい9」を作るのは、今年2次試験を受験された皆様の再現答案です。

ぜひ作成した再現答案を、「ふぞろい」までお寄せください。

詳細な添削が返ってくる特典(合格者は除きます)や、「ふぞろい9」にお名前が載る特典(ご希望者のみ)がありますよ。

再現答案フォームの入力はこちらから

 

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