2回目の実務補習真っ只中のまさひろです。
2次試験で学んだことがそのまま生きていることに感激しています。同じ班に金融機関所属の方もいらっしゃる中 財務を担当することができて、プレッシャーを感じながらも楽しんでいます。
2次試験を受験される皆様のTweetを拝見する中で、自分が初めて2次受験する際のことを思い出していました。
解答の書き方は様々あると思いますが、自分はこの時期に①、②など丸数字を使って書くことを決めたと思います。ソースは何だったか忘れましたが、何かの参考書を参考にしたのかな。
そして、ふと思いました。自分は当たり前のように①などの丸数字を使っていたけど、丸数字を使う方がどのぐらいの割合でいるのかなぁと。その素朴な疑問を皆様からお寄せいただいた300件以上の再現答案を使って調べてみました。
あくまでこの記事は皆さまにお出しいただいた再現答案をもとに算出して表現しているだけであり、丸数字が良い、悪いを議論するものではありません。なので、踏み込んだことは書いていません。
数字の踏み込んだ解釈は各々でしていただければと思います。
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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!
どうぞお楽しみに!
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目次
サンプルはふぞろいにお送りいただいた再現答案で、かつ協会評価までお送りいただいた解答のみ対象とし、事例Ⅰ〜Ⅲの各設問で①が解答に含まれる解答数を調べました。
サンプル数は次のとおりで、Dはサンプルが少ないことをお含みおきください。
では、さっそく結果をお示しします。
※セルのカラースケールは緑が100%に近く、赤が0%に近い設定です。
事例Ⅰでは第1問と第5問で若干の傾向が見られそうですが、合格からDまでまんべんなく丸数字が解答に使われていました。
平均すると5割ちょっとの解答で方々が丸数字を使っています。(カラースケールが緑よりです)
第2問、第5問は若干多いのは、丸数字を使いやすかったのかな。
第2問の設問文を振り返ってみると
第2問(配点 20 点)
2代目経営者は、なぜA社での経験のなかった3代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100字以内で述べよ。
です。
理由を並列で書くのに丸数字が使いやすかったのかもしれませんが、相対的に使用率が若干低い第1問の設問文を見てみると
第1問(配点 20 点)
2代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、100字以内で述べよ。
です。第1問と第2問の設問文はまったく同じ構文です。
それなのに若干差異が出ているのは興味深いですね。
※セルのカラースケールは緑が100%に近く、赤が0%に近い設定です。
事例Ⅱは事例Ⅰと比べて、丸数字を使っている割合は下がりました。(カラースケールが赤に近づいてきました)
設問によってばらつきがありますが、平均して2割程度です。事例Ⅰと比べるとだいぶ減りましたね。
合格〜Dの間で傾向はみられなそうです。
第2問の設問文を見てみましょう。
第2問(配点 25 点)
B社社長は社会全体のオンライン化の流れを踏まえ、ネット販売を通じ、地元産大豆の魅力を全国に伝えたいと考えている。そのためには、どの商品を、どのように販売すべきか。ターゲットを明確にした上で、中小企業診断士の立場から 100字以内で助言せよ。
です。
答えるべき要素が
・ターゲット
・商品
・販売方法
・効果
と明確に決められていて並列に書くことが少ないため、丸数字が使いにくかったのでしょうか。
事例Ⅰとの差がこれだけあるのは意外でした。
事例Ⅲでは、平均して4割。
解答文字数が少ない第1問では使いにくかったようですが、第2問以降は使いやすかったのかもしれません。
また、事例Ⅲの第2問(a)の対応策、第3問、第4問は 合格+A、B+C答案群に差異が見られそうです。
※Cはサンプルが少ないため、信頼しにくいですが。
第2問(a)の対応策では羅列する形であったため丸数字が使いやすかったのかな
第3問、第4問は解答文字数がそれぞれ120字、140字です。解答文字数が多く冗長的になりやすいのを丸数字を使うことでコンパクトにできるため、都合よかったのかな。
参考までにそれぞれの設問文を載せておきます。
第1問(配点 20 点)
革製バッグ業界における C 社の強みと弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。
第2問(配点 30 点)
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な課題 2 つを 20 字以内で挙げ、それぞれの対応策を 80 字以内で助言せよ。
第3問(配点 20 点)
C 社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するための製品企画面と生産面の課題を 120 字以内で述べよ。
第4問(配点 30 点)
C 社社長は、直営店事業を展開する上で、自社ブランド製品を熟練職人の手作りで高級感を出すか、それとも若手職人も含めた分業化と標準化を進めて自社ブランド製品のアイテム数を増やすか、悩んでいる。
C 社の経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るためには、どちらを選び、どのように対応するべきか、中小企業診断士として 140 字以内で助言せよ。
丸数字を使ったからといって、圧倒的に有利になるわけではありません。
・解答の型が定まって良い
・冗長的になりにくい
・接続詞を考えなくて良い
など、使うことのメリットを感じたら使えば良いと思います。
事例によって丸数字を使う割合は違いましたが、その点は全く重要ではありません。あくまで目的は採点者の方に伝わりやすい解答をお届けすることです。
さまざまな書き方をチャレンジしてみて、ご自身にあった書き方を習得してみてください。
他にも「こんな情報欲しいな」ということがありましたらふぞろい公式twitterまでお知らせください。調べてみたいと思います。
次は息子さんとお揃いのネッククーラーが似合う しのです。お楽しみに!