家庭菜園から学びを得る

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どうも。みっちーです。今回は趣向を変えて、趣味で続けている家庭菜園の話をしたいと思います。と言っても、試験からの現実逃避ではなく、中小企業診断士の学習内容と通じる要素を家庭菜園に見出すお話です。


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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!

どうぞお楽しみに!

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カボチャはいいぞ

岐阜に移住してから勤務先の方に農地を借り、野菜の栽培を続けています。当初は自分が食べる分だけだったのですが、徐々に規模を広げ、少しずつ直売所にも出荷するようになりました。

本業の終業後や休日にひとりで作業しているので、あまり手のかからない品目だけに絞って、いかに手を抜くかを考えながらやらないと続きません。

そんな片手間栽培にとって魅力的な作物がカボチャです。

カボチャの魅力

  • 強靭で、土質を選ばない。
  • 病害虫が少ない(うどんこ病とカボチャミバエには要注意)ので失敗しにくい。
  • 放ったらかしでもそれなりに育つ。
  • 収穫後も保存がきくので、急いで料理しなくていい。

つるが伸びてスペースを取るイメージがありますが、「つるなしやっこ」などつるを伸ばさなくても収穫できる家庭菜園向きの品種も開発されています。興味のある方は調べてみてください。

収穫第一陣。

直売所への出荷でマーケティングを考える

POSデータを見る

昨年はカボチャを複数品種栽培して、直売所に出荷しました。直売所に生産者登録して野菜を持っていけば、あとは直売所の方が店番や販売を行なってくれるというシステムです。

出荷先の直売所ではPOSレジを導入しており、売れた商品名と価格、販売時刻がメールで報告されます。このデータから、どんな野菜が売れやすいのか考えるのも、れっきとしたマーケティングですよね。

送られてきたPOSデータを確認したところ、カボチャの重量が小さい方が売れ行きがよさそうだという傾向が見えてきました。

まだサンプル数が少ないのが難点ですが、傾向として、重量150g以下のミニサイズの品種は出荷から販売までの期間が即日~1週間程度と短く、500gを超えるようなサイズは1ヶ月近く売れ残ることもあるようです(カボチャは長期保存できるので、1ヶ月くらいは直売所に置いてもらえます)。

調理する人と直売所の人の気持ちを考える

私自身も自炊をしているので、料理をする人の気持ちは多少想像できます。やはり大ぶりのカボチャを包丁で切り分けて調理するより、丸ごと電子レンジで加熱できるミニサイズのカボチャの方が、日常生活で使いやすいのではないかと思われます。それがPOSレジのデータとしても表れているのかもしれません。

ということは、棚卸資産回転率の観点から、直売所の人たちとしても「カボチャはミニサイズのものを出して欲しい」というのが本音かもしれません。大きいカボチャは販売スペースも占有しますからね。

そこで「丸ごと使えるミニサイズのカボチャは、最終消費者からも直売所従業員からも好まれる」と仮説を立てて、今年は「坊ちゃん」「プッチィーニ」などミニサイズの品種を選択。売れるまでの期間や売れる時間帯にどのような傾向が見られるか、そもそもちゃんと収穫できるか、楽しみです。

ジオデモサイコを意識する

同時に、直売所を訪れる人々の層も「ジオデモサイコ」で掘り下げたいところです。

近隣の街に住んでいる人が、夕飯の食材にするために、調理しやすさと価格の安さを基準に吟味しているのか。都市部から訪れた観光客が、旅の土産に地場産の食品を見て回っているのか。

ミニサイズで安価なカボチャは、どちらかというと前者に向けたアプローチ。後者に対しては、伝統野菜や地域の食文化を象徴する加工食品がウケるかもしれません(加工食品は参入のハードルが上がりますが)。

カボチャの育てかた

作業標準化からのマニュアル作成からのOJTは、事例Ⅲの重要テーマです。標準化するためには、いつどんな作業をしたかを記録することが大事。だからカボチャの育てかたを写真で振り返ります。

これを中小企業診断士の勉強と同時期にやっていたってのが、いろいろおかしい。

4月下旬、ポットに育苗用土を詰めて、カボチャの種を一晩吸水させてからまく。発芽率は90%以上。
5月下旬、本葉が出てきた。もう少し暖かくなるのを待ってから、畑の土に直接種を播いてもよかったかも。
カボチャはつるが伸びるので、畝どうしの幅は3m、株どうしの幅は1mくらいほしい。苗を植える1ヶ月前に石灰をまいて土を中和し、約2週間前に牛糞堆肥をまいて畝を作った。雑草が茂ると大変なので、土が露出した場所はシートを敷いた方がいいなと後々痛感した。
本葉が次々と開いてきたカボチャ
こんもりとしたドーム状に葉が広がり、つるを伸ばす。雑草も元気なのはご愛嬌。
6月下旬、雌花が開花。カボチャは雄花と雌花があり、同時期に両方咲いていないと結実しない。
これは雄花。花粉を提供する方。
雄花の花弁をちぎって雄しべを出して・・・
雌しべに触れさせて人工授粉。気温が上がると受精しにくくなるので、朝8時までにやるようにしていた。
「つるなしやっこ」の結実。
「プッチィーニ」の結実。
熟した「プッチィーニ」の果実。ハロウィンに合わせて出荷したら即日完売した。
「くりゆたか」はあまりうまくできなかった。
「つるなしやっこ」の果実。つるが伸びないので管理しやすく、果実のつき具合も安定していた。

【現実逃避用】野菜ギャラリー

カボチャ以外もいろいろ作ってます。

ケール。青汁のイメージが強いけど、煮物やカレーに合う。露地で冬越し可能で、春に黄色い花が咲く。育てやすい、健康に良さそうなイメージが定着している、一度苗を育てれば周年収穫可能と、いいことづくめ。
フェンネル(セリ科のハーブ)。爽やかで甘い香りが魚料理に合う。胃腸薬に入っている生薬「茴香(ういきょう)」と同じ植物で、果実が生薬として使われる。
赤い雌しべが高級香辛料になるサフランの花。ここまで花が開くと、花粉が雌しべに付着してしまい、香辛料としての価値は落ちる。
悪魔的辛さのトウガラシ。あるルートで全量買い取ってもらえた。
フルーツホオズキ。マンゴーのような味がする食用ホオズキで、観賞用の真っ赤なホオズキとは種類が異なる。
畑で育つフルーツホオズキ。高さ1m以上に伸びるので、支柱を立てないと倒れる。

おわりに

どんなコンセプトで作物を選ぶか。どんな野菜が人に喜ばれるのか。どうすれば効率よく栽培できるのか。そのようなことを考えながら取り組むと、家庭菜園からも中小企業診断士の学習内容に通じる気づきが得られるのですね。

机に向かう学習に加えて、日常生活のあらゆる場面で学びの種を見つける習慣もあると、知識の定着につながるのではないかと思います。読者の皆様の日常には、どんな学びの種が転がっているでしょうか。

よし、なんとか試験対策の話にこじつけられたぞ。

明日はあっきーの登場です。お楽しみに!

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