「モチベーション」に左右されず、勉強を続ける3つのコツ。

同友館
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こんにちは、ストレート生合格ナビゲーターのとりっちです。

GWが終わり、1次試験まで祝日はたった1日しかありませんね。

ここからは、土日を有効に使いつつ、日々の努力の積み重ねも大事になってきます。

 

そうした日々の積み重ねを行うための「モチベーションの保ち方」を知りたい、という受験生も多いのではないでしょうか。

先日の記事で触れた1次試験対策のセミナーでも、そういった悩みの声は多く聞かれました。

 

「モチベーション」には、長期的なものと短期的なものがあると私は思っています。

 

長期的なモチベーションとは、「なぜ中小企業診断士の資格を目指すのか?それによって何を達成したいのか?」という、大きな目的に根差したもの。

短期的なモチベーションとは、日々の努力を継続する原動力になるものです。

 

そして、どちらのモチベーションを保つことが難しいか?(受験生の多くがどちらで悩んでいるか?)で言うと、私は経験上、後者ではないかと思います。

 

前者はそもそも中小企業診断士を目指そうと決めた時点ですでに高まっている状態であり、また「将来における自分のあるべき姿」が前向きなイメージとして目的に置かれているので、その高まりを維持することも難しくはないと思います。

 

一方で後者は、日々の自分の状態や外的要因にその高低を左右されがちです。

疲れているから、眠いから、飲み会に誘われたから、観たいアニメがあるから…私もこんな誘惑にあっさり負けて、勉強しない時間をどれだけ重ねたことか分かりません。

 

長期的なモチベーションはあるはずなのに、なぜ目の前の努力ができないのか。

「中小企業診断士になりたい」という意志がその程度のものだからではないか。

と悩み、時には自分を責めてしまう受験生もいるのではないかと思います。

 

しかし必ずしも、意志の弱さが原因とは言い切れません。

 

コンサルタントとして著名な大前研一氏の名言でこのようなものがあります。

 

“人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目は付き合う人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。”

 

そう、決意や意志というのは感情と同じで、少しの要因で簡単に揺らぐものなのです。

モチベーションも同じで、どれだけ達成したい目的があろうと、常に一定の状態で保ち続けることは至難の業です。

 

そのような人の弱さがある中で、「モチベーション」という概念に囚われすぎると、モチベーションの有無という不確実性の高い要素に自分の行動を左右されるばかりではなく、そんな自分に対して低い自己評価を与えてしまい、ますますモチベーションが下がっていってしまう…という悪循環を引き起こしかねません。

 

大事なのは、「モチベーション」という不確実な要因に左右されず、「勉強する」という行動を遂行できる仕組みをつくることだと私は思います。

 

ご参考までに、私が色々と試行錯誤をして、効果があったと感じたものをいくつか紹介します。

 

1.無理やりにでも、「やらなければいけない環境」に身を置いてみる。

大前氏の言葉で言うと、「場所を変える」ですね。

私の場合は自習室などに行っても寝てしまうことがしばしば(というか100%)だったため、敢えて騒がしいカフェなどに行って勉強したり、受験仲間と集まって黙々と勉強する時間を作ったりするようにしていました。

後者は特に、お互いに頑張っている姿を見せ合うので、集中が途切れにくくなってとても学習効率が良かったです。

 

2.「とりあえず10分だけやる」と決めてやってみる。

脳科学で「やる気」とは、ドーパミンが脳の側坐核という部分から出ている状態だそうです。

この側坐核を動かすためには、まず何かしら手や体を動かすなどの作業をすることが必要なのだそうです。

やる気がなくてもとりあえず作業(ここで言えば勉強)に手をつけてみることで、次第にドーパミンが分泌されて集中力が高まっていくらしいです。

この仕組みは心理学者のクレペリンによって発見され、「作業興奮」と呼ばれています。

「やる気が出ないからやれない」のではなく、「やっているうちにやる気が出てくる」という脳の仕組みを利用するというのは、理に適っているように感じますね。

とりあえず取り掛かりやすい基礎的な問題から手をつけてみて、集中してきたら応用問題にチャレンジしてみる、など、うまく緩急をつけて取り組んでみるのも良いかと思います。

 

3.ホワイトノイズを聞く。

ホワイトノイズとは、詳細な解説を見ると専門的な話になってしまうのですが、要は、「不規則に上下に振動する波」のことです。具体例を挙げると、テレビの砂嵐で流れる「ザー」という音がホワイトノイズです。

このホワイトノイズを聞くことで、注意力散漫な子どもでも集中力が高まるという研究結果があります。

YouTubeに「集中できるホワイトノイズ」というものが上がっていますので、ご興味があれば聞いてみてください。

聞いてみると分かると思うのですが、雨や風などの自然の音にとても似ています。

ホワイトノイズに近い自然音として有名なサイトでは、Forest MoodRainyMoodがあり、私はこちらもよく聞いていました。

 

私は非常に注意力散漫な人間のため、これを聞きながら勉強すると周りの音や物からうまく意識を遮断できて、とても効果が高かったです。

やがて勉強する気が起きなくてもとりあえずこれらの音を聞いてみることが机に向かうスイッチとなり、そこからうまく「作業興奮」につながってくれることもありました。

 

こうした集中力を高める音は、アプリでもいろいろな種類のものが出ていますし、ニコニコ動画やYouTubeなどで「作業用」で検索するとたくさんのBGM動画が出てきますので、どうしても集中できない時はそういったものを活用してみるのも効果的かもしれません。

 

 

いずれもちょっとした工夫ですが、こうした方法で自分を机に向かわせることで少しずつでも勉強時間を積み重ねることは、確実に自信へとつながります。

「やればできる」という自信を持つことも、モチベーションに左右されずに努力を続ける原動力になってくれるのではないかと思います。

 

これから1次試験までの約2カ月半はあっという間なようで、日々の努力を続けるという面では長くも感じる時間です。

努力できる仕組みを作って自信につなげ、大きな目標へと向かっていきましょう。

 

 

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