2次試験の「設問解釈」ってなんだ?

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どうも、のきです。

最近気温が下がってきたので、だいぶ過ごしやすい気候になってきましたね。

若干夜が冷え込むような気がするので、受験生の皆さんは布団をはだけて寝たりせずに、体調に気をつけて過ごしてくださいね。健康第一!

さて、本日は前回の与件文へのマーキングに関する記事で宣言しましたとおり、「設問解釈」について話をしたいと思います。前回の記事はこちら↓

診断士の2次試験において突如登場する「設問解釈」という謎の解答プロセス。

今日はこのいまいちよく日本語として納得いかないものの、一般的になってしまっていてデファクトスタンダードとかしている「設問解釈」という存在を丸裸にしてやろうと思います!笑

それでは、いきますよ〜

はじめに:のきの解答プロセス

設問解釈について話をする前に私の解答プロセスを示しておきたいと思います。

今回の主題である設問解釈は最初の約5分で手早く行います。
誤解がないように説明しますが、この5分という時間は設問をさらっと読んで終わりというわけではありません。
私なりにしっかりと設問解釈をした上での5分です。
この時間は過去問を解いて作業プロセスのPDCAを回した上で最適化された状態での5分です。
すぐにこの時間でできたわけではありません。
また、試験本番では多少の変動があります。(8分くらいまでは許容範囲と考えていました。)

その後、与件文をじっくり10分かけて読み解いていきます。(この辺は前回のマーキングの記事で着目点は説明していると思います。)

与件文を読んだ後は、設問解釈と与件文読解で集めた情報をもとに解答骨子を作成します。
ちなみにこの解答骨子で私は解答用紙に書く文章をほぼ全文書いていました。
なので、解答骨子というよりかは回答の下書き作成に近いです。(てにをは程度の修正は解答用紙に記入時に修正します)
私の解答骨子をご覧になりたい方はふぞろい14の最終ページにあるQRコードからダウンロードしてみてください

そして解答用紙にそれなりの時間をかけて作った解答骨子を書き込んでいきます。

というわけで、私の解答プロセスは設問解釈から始まりますが、別にこの順番でなくても問題はありません。
世の中には与件文から先から読んだ方が良いという人もいます。(こんな人とか
結局、自分にとって解きやすいプロセスをいかに精度高くできるかが重要なのです。

さて、導入が終わったところで、本題の設問解釈についての話をしていきます。

設問解釈をする目的

私は、何かを行うときに必ず、「何のためにそれを行うのか」を考えます。

なぜなら、目的を設定しておかないとその作業をすること自体に着目して、最終的に出したい成果を忘れがちになりがちだからです。
(この考え方は仕事で上司に詰められて泣きそうになりながら、染み込まされた考え方です笑)

設問解釈をする目的、それは、

  • 答えるべきことを明確にする。
  • 制約条件を明確にする。
  • ③ 何を答えるべきかを設問の段階で推測して、与件文読解の負荷を下げる
  • ④ 解答作成の型のあたりをつけて解答編集の方向性を(だいたいで)つける

、ということが目的でした。

目的を確認したところで、実際に私が問題用紙にメモした設問解釈をもとに実際の作業をもとに説明していきます。

のきの設問解釈

まずは私の設問解釈の跡をその意味を付して公開します。

① 答えるべきことを明確にする

上図の赤四角で示している箇所青四角で示している箇所とです。

まずは、設問文をざっと読んで、設問のタイプと、どの視点で解答すればいいのか(=設問のレイヤー)を分類していきます。上記の「T」の横に書いてあるのが設問のタイプ、「L」の横に書いてあるのが設問のレイヤーです。
(なお、メモの”KK”は”期待効果”、”JG”は”助言”、”人”は”人的資源管理”、”KS”は”経営戦略”です。全部書くのがだるいので、私だけがわかる略語で書くようにしていました。設問タイプとレイヤーの分類は「まとめシート流! ゼロから始める2次対策」に準拠しています。)
また、本工程は事例Ⅰと事例Ⅲで行っており、事例Ⅱでは行っていません。(行わない理由も先述の参考書に書いてありますので、確認してみてください。)

設問のタイプとレイヤーのメモをしたのちに、設問文に書いてある「〜〜について答えよ」の部分を忘れないように四角で囲っておきます。
ここで四角に囲った箇所は後述する解答メモ作成の時の冒頭の記述になることが大半です。

② 制約条件を明確にする

上図の緑四角で示している箇所です。設問文に書いてある考慮しなくてはいけない条件や答えてはいけないこと(=制約条件)を波線を引いて、解答メモ作成時に忘れないように忘れないように強調しておきます。

ここで波線を引いた箇所は、解答メモを作る過程や作った後に自分の解答の妥当性を検証するときに必ずチェックする項目です。

③ 何を答えるべきかを設問の段階で推測して与件文読解の負荷を下げる

こちらのプロセスは私の解答メモをみた方が早いので解答メモを示します。

私の解答メモは基本的に、設問解釈時に作成したメモである青ボールペンで書いた箇所解答作成の時に作成したメモシャーペンで書いた箇所に分類できます。

その中で本目的をやろうとしているのは赤四角で示している箇所です。

ここで重要なのはキーワードが出てこないからといって考え込まないことです。
基本的には与件文にヒントがあります。与件文と比べてはるかに短い設問文に明確なヒントが書いてあることは稀です。
そのため、設問解釈時点でぱっと思いついたキーワードを書き留めておいて、ちょっと意識しながら与件文からそれに該当するキーワードがないかと読み解く際の負荷を下げるための単なる意識づけの作業です。

ここでうんうん唸っていても事例企業対して適切な解答は書けないので、思いつかないのであればさっさと先に行くのが吉です。

解答作成の型のあたりをつけて解答編集の方向性を(だいたいで)つける

上記青四角で示している箇所です。
①答えるべきことを明確にする の工程で何を答えないといけないかはわかっているはずなので、明確にした答えるべきことを思い切って解答の主語においてどんな解答を書くかの枠を決めてしまいます。

もちろん解答作成のプロセスの時により良い書き方が思いついた時は軌道修正しますし、上の図のように解答作成の過程で解答要素を書く順番を入れ替えたりもします。

これまで説明したことが私の設問解釈でしていたことです。

おわりに

さて、いかがでしたでしょうか?

設問解釈ってどこまでやればええねん!って思っているかたの参考に少しでもなれれば幸いです。

最後になりますが、「設問解釈」って言葉はなんだか日本語的に違和感ありますよね?
どちらかといえば、「設問読解」の方が個人的にはしっくりきます。
とはいえすでにデファクトスタンダードと化してしまっている言葉を今更変える労力は一個人には時間の無駄なので、そんなことはやめましょう笑
個々人が気持ちいい使い方をすればいいと思います。

また、設問解釈をやる目的がわからない人もいると思います。
別に設問解釈したって解答が浮かんでくるわけじゃないし…と私も思っていました。

今思い返すと、設問解釈そのものは「弱者の戦略」なんだと私は思います。
設問文をさっと読んだだけで何が問われているかが理解できなかったり、よく忘れてしまったりするような試験としてはハンディキャップを背負ったものが高度な理解力を有する優秀層に対抗するための「弱者の戦略」なんです。

なので、自分は強者だと思えるならば設問解釈という戦略を取る必要はないんです。
一方で、自分が弱者だと思うのであれば設問解釈という戦略をとったほうがいいかもしれない、もしくは別の戦略を模索する必要があります。

これは2次試験における、事例企業へのSWOT分析と戦略策定のプロセスとなんら違いはないと思います。

つまり、戦略策定のプロセスを自分ごととして置き換えて、実行でき、解答用紙に全てぶつけられる人が2次試験を突破できるのではないでしょうか?

最後に個人的な意見の戯言を吐いたところで、本日のブログはおしまいです。

明日は、本当に生きてるの? こーへいです。

ではでは〜ノシ

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