【ドロ沼回避法】1次試験のマークミスはドロ沼のはじまり

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こんにちは。
多年度生合格ナビゲーター、キッラーンです。

これまでのブログでは、昨年の同時期にキッラーンがどのように過ごしたのかを書いてきましたが、今後はどうしてドロ沼にハマってしまったのかについて【ドロ沼回避法】というテーマで書いていきたいと思います。みなさんがドロ沼にはまらないための注意点を、情報提供できればと考えています。

まず今回は、キッラーンがドロ沼にはまる最初のキッカケについて書きたいと思います。そこには、1次試験に関わる2つの大きなマークミスがありました。そのせいで、3年で終わっていたかもしれない受験生活が7年も続くことになってしまったのです。

時はさかのぼり、キッラーンの受験生活が3年目に突入した頃の話です。2度の受験を経て2次試験のコツをつかみかけたキッラーンは、「今年は絶対受かる!」という決意と確信を持って勉強に臨んでいました。『やる気ダム』は満タンで、予備校で知り合った仲間と自主勉強会を立ち上げリーダーを務めるほどでした

しかし、その前に1次試験をもう一度突破する必要がありました。1年目は7科目合格しましたが、2年目は4科目しか合格していなかったので、あと3科目(「経営法務」、「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」)合格しなければなりません。みほみほすぎっち、最近ではポンポロガックンがこれまでのブログで書いているように、キッラーンもどの科目を受けるか悩みました。

「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」は2次試験に直結するので、迷わず受けることにしました。受験するか迷ったのが「経済学・経済政策」(以下『経済学』)でした。

当初、『経済学』は受けない方に気持ちが偏っていました。しかし、あるとき事態は一変します。何の準備もせずに受けた予備校の模試で、84を取ってしまったのです。(確か、上位2%くらいの順位だったと思います)

オレって『経済学』の天才かも!

ガックンばりに勘違いしたキッラーンは、7科目を受けることにしました。受験申込書にはもちろん『経済学』は科目免除申請はしませんでした。後ほど明らかになりますが、実はこれが最初のマークミスだったのです。

その後の勉強は未合格の3科目を中心にしました。「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」は、2次試験の勉強を通して理解が深まっていたので、直前の追い込みでもどうにかなる自信がありました。

一方、『経済学』ですが、もともと理系なので計算やグラフで考えるのは得意なため、過去問ではラクに60点取れていました。なんせ“天才”ですから!(笑) 今振り返ってみると、他の科目に比べ『経済学』の勉強時間は圧倒的に少なかったと思います。

さて、そんな状態で臨んだ1次試験の初日。最初の5問でアタマの中が真っ白になりました。

『経済学』受けなきゃ良かった!!

そんな気持ちがキッラーンの心を支配し、動揺した気持ちのまま試験を受けることになってしまったのです。

ちなみに、これは平成22年度の出来事です。

過去問をある程度やっている方なら、これを知ってピンと来ると思いますが、平成22年度の『経済学』といえば、1次試験史上、最も難しい問題のひとつです。

それでも、落ち着いて対処すれば最低限の点数は確保できたでしょう。しかし、後悔の念でいっぱいのキッラーンは、落ち着きを取り戻すことができませんでした。

そして試験終了間際に、キッラーンは致命的な過ちを犯します。見直しの時に、よくわからなかった最初の5問をすべて「ウ」にしてしまったのです。これがもう一つのマークミスでした。

こうして、地に足のつかないまま『経済学』を終えましたが、休憩を挟んだことで「財務・会計」以降の科目は持ち直し、どうにか2日間の試験を終えました。

こうして2日目が終了し、その夜は勉強仲間との飲み会とあいなりました。キッラーンは自己採点をしない主義(「自己採点はするな!」というテーマについても後日書こうと思っていますのでお楽しみに)だったのですが、人が持っていた予備校の解答速報が一瞬目に入り、激しく動揺することになります。『経済学』の最初の5問に「ウ」が1つもなかったのです。当然ながら、その日は飲みながらも酒の味を感じられませんでした。(涙)

翌日、協会から正解が発表されると、居ても立っても居られず結局は自己採点をしてしまいました。

結果は32点!

この結果を受け、キッラーンの「やる気ダム」の水位は一気に落ちました。勉強会のメンバーからは「正式な通知が来るまでは分からないよ!」と励まされ、自分にも「そうだよね!」といくら言い聞かせても、2次試験に対して以前のような勢いで取り組めなくなっていました。

そして、運命の結果発表。予想通り『経済学』で足切りになっていました。ご存知の方も多いと思いますが、この科目は救済措置が2つあった珍しいケースです。(それほど難問だったということですね)にも関わらず、あと1つ正解が足りませんでした。そして、あと1つの正解は、最初の5問をすべて「ウ」にするという愚行さえなければ、取れていたのです。

キッラーンはその後、何か月も、いや何年も、このことを悔やみ続けました

このように、最も気力が充実し、勉強会や予備校では「今年こそ合格だね」言われはじめた年に、キッラーンは2次試験を受けられませんでした。

そして翌年以降、「自分は合格して当然」と勘違いしはじめたキッラーンはドロ沼にはまっていったのです。

さて、ここまで読んだみなさんは何を感じたでしょう? 「試験を甘く見たキッラーンが悪い」「あの難問に当たったのは運が悪かった」「診断士試験ってやっぱり怖い」などなど、それぞれに感じたことはあるでしょう。どうかみなさんは、キッラーンを反面教師として同じような過ちをしないでください。

ここで、キッラーンがみなさんにお伝えしたいのは、ごくごく当たり前のことです。しかし、当たり前のことこそ、大失敗回避の王道なのだと思います。

①どの科目を受けるかは慎重に選ぶこと
②受けると決めた科目は徹底的に勉強すること
(徹底的に勉強できない科目なら受けない)

ちなみにキッラーンはこの年、『経済学』以外の6科目はすべて科目合格しました。『経済学』は前年に科目合格していたので、7科目コンプリートしたのに、2次試験を受けられないという事態となったわけです。と、書くと頭の中が「???」となった人も多いでしょう。実はキッラーンも最初は事態がよく飲み込めませんでした。このあたりの詳細については、次回「世にも奇妙な7科目免除」と題して書く予定です。お楽しみに!

次回のブログは、2年目生合格ナビゲーターの“けいたん”です。
勉強を出遅れてしまった“けいたん”がどんな巻き返しをしたのか、期待してください!

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