本試験で力を出し切るための下積みとは? 3つのコツが決め手になる!?

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こんにちは。2年目生合格ナビゲーターのむらっちです。

 

ストレート生で予備校を利用されている方の多くは、「経済学・経済政策」の理解や知識のインプットの時期に差し掛かっていると思います。これからさらに科目が増えてくるため、不安を感じている頃でしょうか。2年目以降の方は平成26年度の2次試験の過去問分析や敗因分析を一通り終えて、今年こそはというイメージがおぼろげながら湧いてきているでしょうか。

 

さて、前回の記事で、みなさまに3つの質問を投げかけてみましたが、その答えは考えてみましたか?

本試験当日までには、その答えである「事例への対策方法がすぐに思い浮かべられるレベルに到達していること」が目標になります。

今回は、3つの質問を投げかけた理由と、私自身の対策を参考までにご紹介いたします。

 

(1)財務・会計の下書き(計算メモ)について

予備校等での演習と、本試験(過去問)の問題は少し違う雰囲気を感じるたことはないでしょうか。また、解答欄を埋める前に行う下書きはそれによって変わるでしょうか?

もし変わっていたら、正解する確率は落ちると思います。また、タイムロスも生じると思います。

タイムロスすることなく正解する確率を高めるためには、「いつも同じ下書きをする」ことが重要です。

例として、正味現在価値の問題で考えると、

①法人税率を問題文中に色づけするか、丸で囲むか、下書きに書くのか。

②既存・新規投資に対する簿価や、減価償却費のチェックの方法。

下書きにあたって、これらを処理する仕掛けをいつも同じ手順として準備していますか?

同じ問題を繰り返し解くのも大事ですが、過去問や予備校の演習の範囲で良いので、色々なパターンの問題に触れてみて、正解の可能性を高められる自分なりのプロセスを確立させてみてください。

 

(2)1次試験の解答時の工夫について

設問文や与件文にある特定のワードから、複数のことが瞬時に想起できる状態にすることです。この力は2次試験対策にも十分つながります。

よく「タンスの引き出し」に例えられていますが、まさにそのイメージです。1次試験であればある一定の知識量がベースとなりますが、2次試験において全ての知識を暗記するには範囲が膨大すぎるので、効率的な暗記をしておく必要があります。

あるキーワードに対して瞬時に関連するキーワードを想起するためには、1次試験でよく問われる知識に対し、その周辺知識も合わせて整理しておくことがおすすめです。例えば、対比で整理するなどの方法も有効です。

2次試験の場合は、与件文や設問文に対して仮説を立て、複数の解答候補を考えた上で、出題者の意図や事例企業のテーマ・課題に照らして取捨選択する必要があります。解答候補を複数考えられるようになるには、上記のように想起する力を高める必要があります。

 

(3)2次試験や事例演習の自分の解答の読みやすさについて

むらっちは、採点者に対して「1行目で唸らせる!」をモットーにしていました。

具体的には、10秒ぐらいで相手に読んで理解してもらえるくらい、わかりやすい解答になっているかどうか。採点者も人間であり、大量の答案を採点しています。採点者の気持ちを考えると、解答の意図を深く汲み取って採点している時間はあまりないでしょう。そう考えたときに、いかに得点をもぎ取るか、採点者に点を入れてもらうかという視点で考えると、読みやすい文章で、わかりやすく解答するということに尽きると思います。

キーワードを盛り込むことももちろん重要です。しかし、解答テクニックに走って、問われたことに対して回りくどい解答になっていないでしょうか。

むらっちも1年目は端的に分かりやすい解答が書けませんでした。そこで、2年目はとにかく短文で、読みやすい解答の作成を心掛けました。過去問と予備校の演習問題を通して、どうすれば採点者にわかりやすい文章として受け取ってもらえるかを、自問自答しました。振り返ると、学習時間の大半をその対策に充てていたと思います。

 

これら3つのことは本試験直前期の追い込みで急にできるようになるものではなく、今の時期から徹底的に自問自答し、使いこなせるように練習を積むことで、ようやく本試験当日に発揮できるようなものです。

最初はなかなか効果が出ないように感じられるかもしれません。しかし、「最終目的は本試験において合格できる解答を書くこと」なので、本試験当日にその力を発揮できれば十分です。限られた時間の中で勉強している方が大多数だと思いますが、本試験なら自分はどうする?と常に問い続けてください。毎日意識づけることで合格レベルに近づくことができるはずです。

 

2月も下旬。2月1日から連日にぎわっているプロ野球キャンプも後半に差し掛かりいよいよ実戦形式が多くなってきます。2年目生の方々も予備校の演習が徐々に始まってくると思います。早く結果を出したいと焦る気持ちはわかりますが、本試験までいろいろなやり方を試してください。その試行錯誤から得られるものが大事です!

今日も合格目指してがんばりましょう!

 

次回のブログは、多年度生合格ナビゲーター、勘違いのガックンの登場です。

お楽しみに。

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