ストレート生だからこそ強みにしやすい、合格+A答案に共通する「書く力」

同友館
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こんにちは。

ストレート合格ナビゲーターのとりっちです。

ついこのあいだ年が明けたと思ったらもう2月も半ば。本試験はまだ先のこととはいえ、焦る気持ちも出てくる頃ですよね。

その焦りを合格への原動力にしたい人(ドMな人とも言う)は、ぜひ今から、試験当日までの日数をカウントダウンしてみましょう。

 

ストレート合格に必要なのは、3つの要素と向き合うことだと私は考えています。

1つは「現実」、1つは「自分」、そしてもう1つは「本質」。

このうちの「現実」を感じさせてくれる指標の例が、「本試験まで残り何日あるか」です。

ぜひ、このひりひりするような現実と1日1日、向き合ってみてください。

 

3つの要素についてはまた別の機会に触れるとして、

今回は、2次試験で最初にぶつかるであろう大きな壁について、乗り越えるための考え方の一例を提示したいと思います。

 

その壁とはずばり、「書く」ことです。

文章構成や要約がなかなか思うようにいかず、80分間で言いたいことをうまくまとめられない…とお悩みの人も多いのではないでしょうか。

文章の書き方に関する参考書を紐解く人もいらっしゃるかと思います。

よくお薦めされるのは、「ロジカルライティング」に関する書籍ですね。

2次試験では、ロジカルに書くことが大事だと言われます。

 

さて、ここでこの「ロジカル(論理的)」という視点から、「書く」ということを考えてみたいと思います。

 

論理的であるということは、どういうことなのでしょうか?

皆さんは、どんな人を「論理的だな」と思いますか?

 

ここでよく出てくる答えのひとつとして、「わかりやすい文章を書く」というものがあります。

 

これは正解でしょうか?

ちょっと考えてみてください。

 

 

私の考えでは、これは「合っているけど、肝心なことが抜けている」答えです。

では、もう一歩踏み込んで、「わかりやすい」って何でしょうか?

 

 

「わかりやすさ」とは、“読み手の主観”のことです。

読み手が感じる「意味がわかる」「理解できる」という感覚”こそが、「わかりやすさ」なのです。

読み手のいないところに、「わかりやすさ」などは存在しません。

 

ここまで書くとイメージができるかと思いますが、

「論理的であること」とは、参考書にあるような、フレームワークやレトリックを闇雲に駆使することではありません。

 

読み手が誰であるかを明確に想起して、その人に伝わるように書く」ことなのです。

 

「誰に、何を、どのように伝えるか」の「誰に」の部分が、文章を書く上での「最初のボタン」なのです。

このボタンを掛け違えると、

「自分はこう思うけど、その全部を書かなくてもわかってくれるだろう」

「こんなのは当たり前のことだからわざわざ書かなくてもいいだろう」

という思考の罠に陥ります。

 

さて、では、2次試験の場合、「誰に」伝えるのでしょうか?

「中小企業の社長さん」ですよね。

「中小企業の社長さん」とはどのような人でしょうか?

まあ、実際はいろいろな方がいらっしゃいますが…

最大公約数的に言えば、

2次試験の勉強なんかしていない人」です。

 

2次試験の「論理的であること」とは、

「2次試験の勉強なんかしていない人」に、「2次試験の勉強をしてきた人」が、わかるように伝える、ということなのです。

解答作成において、「根拠を示す(なぜそう思うか?)」「効果を示す(それをやるとどうなるか?)」ことが大事と言われるのは、そのためです。

 

「そんなのは建前で、実際の採点者は中小企業の社長さんではないでしょ?」と思う人もいらっしゃるかもしれません。

では、実際に高い採点を受けている合格+A答案はどうでしょうか?

私達ふぞろいメンバーは、ふぞろい8の発行のためにお寄せいただいた、平成26年度試験の再現答案194件を見ています。

そこで私達は、合格+A答案の多くが「一読しただけで、齟齬なく意図が伝わるようなわかりやすい文章構成」であることに気づかされました。

 

例え中小企業の社長でない採点者であっても、限られた時間の中で多くの解答を採点していくわけですから、「一読して受験生の考えが理解できるもの」に点を与えやすいのは当然ですよね。

 

さて、皆さんの解答は、いかがでしょうか。

キーワードを盛り込み過ぎて、漢文のような文章になっていませんか?

「2次試験の勉強をしてきた人」にしかわからないようなことを暗黙の前提とした文章になっていませんか?

 

自分の「満足のいかなかった解答」を集めて、何が「わかりにくかった」のかを考えてみましょう。

あえて、勉強仲間ではない人(家族や友達など)に読んでもらっても何か発見があるかもしれません。

 

そして、この「わかりやすさ」は、ストレート生こそが身に付けやすい力です。

多年度生に比べればまだ知識もフレームワークも足りないストレート生は、「2次試験の勉強なんかしていない人」により近い立場で、伝わりやすい解答をイメージすることができるからです。

 

「誰に」伝えるかをイメージし続けていれば…、

あなたの文章は、間違いなく、「わかりやすい文章」「論理的な文章」になります。

 

まだまだ時間はあります。

ストレート合格に必要な3つの要素のひとつ、「自分」の解答とぜひ、向き合ってみてください。

 

次回は多年度生の合格ナビゲーター、「ゆったり勉強法」で開眼したというみほみほです。

試行錯誤を経て「自分らしい解答プロセス」を確立したみほみほの勉強方法は多年度生にとって非常に参考になると思いますので、ご期待ください。

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