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本日はマリがお届けします。(自己紹介はこちら、前回記事はこちら)
皆さん(特に2回目受験の方)、事例Ⅳ対策されてますか?
事例Ⅳは毎日コツコツ続けることが大切です。みんなが取れる問題は必ず取れるようになりましょう。みんなが取りにくい問題も取れるようになりましょう。誰も取れない問題は無視しましょう。
今回はみんなが取れる問題の代表である経営分析についてお話しします。例年第1問で出題される経営分析は、多くの受験生がしっかり対策をして臨みます。
苦手意識を持っている方は、過去問や問題集を使って繰り返し練習しましょう。
さて、解答にあたりどの経営指標を選択すべきか判断できないというお話をときどき耳にします。あらゆる経営指標を計算し、時間が足りなくなるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。経営指標は与件文と他の設問から絞り込むことで効率的に選択できます。
与件文からの絞り込みは、イメージしやすいかと思います。
たとえば…
「主要都市の駅前に10店舗展開」
→賃貸の場合は販管費が高くなる。売上高営業利益率が短所では?
→自社店舗の場合は土地が高い。有形固定資産回転率が短所では?
「高い技術力を有し、高品質な製品を提供」
→付加価値が高そう。売上高総利益率が長所では?
「生産設備を充実させた」
→その資金は借入金で調達したのかも。負債比率が短所では?
などなど。
とっくの昔にやっているという声が聞こえてきそうですね。
では、他の設問からの絞り込みとは具体的にどのようなものか。
事例Ⅳでは、第1問の経営分析で指摘したことに対し、他の設問で解決を図る流れになっていることが多く、第2問以降の設問がヒントになります。
[第1問の記述で改善策を答えさせるパターン(平成23年度)もありますが]
たとえば…
「営業利益ベースのCVP分析」
→販管費の額に見合った売上を獲得できていないのかも。売上高営業利益率が短所では?
「キャッシュフロー計算書の作成」
→資金繰りを悪化させている何かがありそう。当座比率か流動比率が短所では?
「製品別損益計算」
→製品ごとの販売量にバラつきがあり、在庫が過大もしくは利益が確保できていないのかも。棚卸資産回転率や売上高総利益率が短所では?
などなど。
各設問の内容からさかのぼり、現在発生しているであろう問題点の見当をつけることができます。
こうして与件文と設問からある程度絞り込み、最後に数字を確認しましょう。
収益性・効率性・安全性のそれぞれから1つずつ選ぶことが定番であるものの、本試験ではどのような出題の仕方をされるか分かりません。平成25年度はPLがなくBSのみでの分析が求められました。様々なサプライズがありますが、与件文と財務諸表そして各設問を確認すれば、何かしらのヒントがあるはずです。パニックにならず落ち着いて、与えられた情報から読み取れる内容を分析し解答しましょう。
明日は、若手合格ナビゲーター だいちがお届けします。
きっと前回の続きが読めるはず。お楽しみに~。