見た目が9割というけれど…

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こんにちは

ノリで合格してみたらええやん!独学ストレート合格ナビゲーターのさっきーです(^^)/

先日は「結果にコミットする」で有名なRIZAPの業績予想の下方修正が話題になりましたね!

スポットが当たったのがM&Aから生じる「負ののれん発生益」。今年の事例Ⅳでも吸収合併の設問が出てきましたが、みなさんはピンときたでしょうか?

(※以下、さっきーは別に会計の専門家ではないので、誤りもあると思います。正しい情報はご自身で調べてみてくださいね!)

診断士試験では「のれん」まで出題されることはないので、耳慣れない方もいらっしゃるかもしれません。「のれん」とは、M&Aをするときに、買収先の有望さ等を見込んで、実際の企業価値よりも高く買収することで生まれる「資産(その企業を保有しておくことに価値がある)」です。
「負ののれん発生益」はその逆で、企業価値よりも低く買収することで発生する「収益(安く買えた分、儲かった)」です。

「負ののれん発生益」を考えるにあたって面白いのが、日本の会計基準を適用していれば「特別利益(=臨時的な収益)」として扱われるのですが、IFRS(国際会計基準)を適用していると、営業利益の中に含まれちゃうんですね。「負ののれん発生益」で営業利益が高くなる、つまりどういうことかというと、IFRSを適用すると、あたかも本業で儲けているように見えてしまう。
そして、そのRIZAPはIFRSを適用していたんです。IFRS適用の理由としては、親会社であるJ.フロントリテイリングが適用しているから、ということらしいですが、実際のところはよくわかりません。

RIZAPはM&Aを積極的に行っており、「負ののれん発生益」はとてつもなく膨らんでいました。繊維製品・宝飾品卸売会社やゲーム書籍の買取り専門店などを子会社化しているなんて、正直さっきーは全く知りませんでした。診断士試験で勉強してきたみなさんなら、こうしたM&Aが一体どういう意味を持つのか、本業とどうつながってくるのか、頭をひねりまくるでしょう。

営業利益に含まれるとはいえ、中身は決算短信を見ればわかることなので、積極的なM&Aには前々からメディア等でも懸念があったようですが、それが今回、下方修正に「コミット」してしまったわけです。

…話が長くなってきたというか、本ブログの主旨からだいぶ逸脱してますが(汗)、本日お伝えしたいのは、企業は良くも悪くもイメージだけで捉えてはいけない、ということです。前回のさっきーの記事では「数字が大事」ということをお話ししましたが、その延長です。

みなさん、事例Ⅳではさんざん経営分析に取り組まれて、その判断力を鍛え上げてきたと思いますが、これを活かさなくちゃダメですよ?実務補習でも然り、現状の財務諸表が生まれているのは何が原因なのか、悪い数字はどうしたら改善できるのか、しっかりと考えなくてはダメで、それが解決策のヒントにつながります。

そして、考えるクセを身に付けたいアナタへ最後に紹介したいのが、「大手町のランダムウォーカー」さんなる奇特な方が毎週21時にTwitterで出題されている「会計クイズ」です。ディズニーランドだったり、Microsoftだったり誰もが知ってる企業を題材に、どれがその企業の財務諸表にあてはまるか、出題されています。

SNSですし、さっき―が前回紹介した本よりも取っつきやすいと思います。クイズだけでなく、財務諸表の基本的な読み取り方も説明されているので、事例Ⅳはやってきたけどニガテ感は拭えていない方におススメです。もちろん、財務大好きっ子の方にも見てほしいなと思います。

さて次回は、本番勝負!2週間追込み☆多年度生合格ナビゲーターまきが登場!ご期待ください!

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