事例Ⅰ対策 設問の要求解釈

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 みなさん、こんにちは!

「やるときゃやれば何とかなる!」大和の国の2年生合格ナビゲーターたくじです。(たくじの自己紹介はこちら

さあ、9月も早くも中旬に差し掛かろうとしていますが、勉強は順調に進んでいるでしょうか?模試の復習は済みましたか?

今回伝えたいスポーツイベントは何といっても、全米オープンテニスです!

男子では、錦織圭選手がベスト4進出、女子では大坂なおみ選手が日本人女子初の優勝と、日本人選手が大活躍しました。

錦織選手は全米前の2つのマスターズでは思うような結果を出せずに、全米オープンで結果を出せるのか危ぶまれていましたが、蓋を開けてみればベスト4進出という結果でした。昨年の8月にケガで離脱し、今年の2月から復帰して全仏でベスト16、全英でベスト8、全米で4と確実に結果を残しています。錦織選手がけがをしたとき、「錦織はもう終わった」などという人もいたそうです。本人の気持ちを考えずにそのような発言をするなんて考えられないですね。ケガをしてここまで復活できたのは本当にすごいと思います。準決勝では宿敵ジョコビッチに敗れてしまいましたが、チリッチ戦を含め、それまでの試合でタフさを見せてくれました。正直チリッチ戦は負けてもおかしくなかったですが、その中でも勝利を掴みました。それでも、ジョコビッチ選手の鉄壁のディフェンスの前に決勝進出を阻まれてしまいました。やはり、少しのミスも許されない相手です。しかし、グランドスラムでの優勝はあります。まずは、今シーズンの残りの試合で結果を出して、上位8人が出場できるツアーファイナルの切符を掴んで欲しいですね。

大坂選手はメンタル面が弱く、プレーに安定感が欠けると言われていましたが、この短期間で信じられないぐらい成長したと言われています。彼女のコーチの指導が大きな要因だそうです。やはり、自分に適切な課題を設定し、その達成に正しい方法で取り組むことが重要であると感じました。また、テニス(特にシングルス)では試合中にコート上では誰もアドバイスをしてくれません。自分ですべて考え、判断しなければなりません。技術面の練習はもちろん必要ですが、それ以外のメンタル面も大きな要素を占めています。

試験勉強や試験本番も自分で考えて対策を考える必要がありますよね。自分の課題を指摘してくれる人はあまりいないと思うので、勉強会等に参加して他の人の意見と自分の考えを比較して自分を客観的に見て適切な課題を設定しましょう。また、本番で力を発揮する、結果を出す方法も考える必要がありますね。

 

 それでは、今回は「事例Ⅰのポイントと設問の要求解釈」について書きます。

ふぞろいの他のメンバーが2次試験対策について様々な記事を書いているので、コンパクトに書いていきます。

A.事例Ⅰのポイント(考え方の視点)

強みの維持・強化、強みの活用

 事例Ⅰの解答を検討する際には、「強み」に着目すること、そして回答内容が「強み」と関連するかどうかを検討することが重要です

要求解釈時に解答要素、結論を想定する

 事例Ⅰは他の事例と比べると、知識を必要な設問が多く、知識部分に関しては要求解釈時にある程度解答内容を想定できることが必要です(与件文から抜き出すだけでは高得点は望みにくいです)。

 

B.事例Ⅰのポイント(設問の要求解釈)

ここでは実際に例を確認して、設問文から解答要素のイメージをしてみましょう。

他の事例問題でも要求解釈は行いますが、事例Ⅰでは特に重要であるため、事例Ⅰのポイントとして紹介します。

何が問われているか、どのような視点で考えるか、与件文から何を探すかを考えてみてください。

 

例1)現在のA社は、高い回転率で商品が販売されており、菓子の小売業界において商品力に強みを有している。その具体的な内容について、150字以内で説明せよ。

 

問われていること:A社の商品の強みとその回転率の高さの具体化

解答の視点:①A社の強み→商品力⇒量や質が備わっている?

      ②高い回転率⇒よく売れる⇒売れる仕組みがある?(売上については考えない)

与件文から探すこと:どのような商品をどれだけ扱っているか

          どのように商品を調達しているか

          どのように販売しているか

この設問では、設問文を具体化することが求められています。

 

例2)現在のA社は、全社的に業績に伸び悩みが見られる状況になってきている。このような状況が生じている組織的な理由はどのようなものであると考えられるか。120字以内で述べよ。

問われていること:組織的な理由⇒内部環境要因(外部環境要因ではない)、方針、仕組み、管理

解答の視点:①強みに関連するとしたら⇒商品力が低下している、商品力を活かせなくなっている

      ②強みに関連しないとしたら⇒商品力以外が低下している⇒組織の階層化、標準化、オペレーションの効率化優先等

与件文から探すこと:商品力は低下しているか

          上記の②で検討した要素に関する記述があるか

 

この設問では、解答要素をいくつか想定することができます。その中から与件文に合うものを選びましょう。

結論のキーフレーズが与件文内に示されていない場合は、結論を絞り込みすぎると外してしまうリスクがあるため、あまり絞り込み過ぎないようにしましょう。

 

尚、解答の際は常に設問要求を意識してください。設問要求に答えることが解答の際の一番の肝です。設問要求から外れた解答してしまうと大失点を起こしてしまいます。

明日は、宮崎から受験生を応援!独学ストレート合格ナビゲーターシンゴの登場です。お楽しみに!

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