ふぞ17に聞いてみた!事例Ⅰのポイント!

同友館
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受験生の皆様、日々試験勉強お疲れ様です!かれんです。

1次試験から早1か月以上。
ストレート生でも過去問演習を重ねる中で、各事例の特徴や解き方が少しずつ見えてきたところでしょうか。
多年度生は改めて関連知識や自分の解答パターンの習得を図っているところでしょうか。

さて、そんな中、今日から4日間にわたり、各事例のふぞろいメンバー流の攻略ポイントをテーマにお伝えしていきます。
まず今日は私かれんから、事例Ⅰにおける7つのポイントをお伝えさせていただきます!

ポイント①:組織・人事から離れない!

まず第一に「組織・人事」から離れないこと。

これは、”もろ” ”たく” ”あーや” ”たべちゃん” ”なおふみ” ”ぐっさん”など多くのふぞメンが捉えていた大局観です。

そもそもですが、事例Ⅰは「組織(人事含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」。
事例Ⅰの定番ストーリーとしては、昔は経営好調であったが、環境の変化に伴い経営戦略・組織・人事に関する課題を抱える企業に対し、企業成長に資する助言を行うパターンが多いです。

稀に事例Ⅱマーケティングのような設問もありますが、組織・人事面で極力解答するようにしましょう。

ポイント②:レイヤーを間違えない!

次に、事例Ⅰの設問解釈にあたり、よく言われるのがレイヤーを間違えないこと。

これも、”かんのり” ”よっしー” ”たく” ”よしかず” ”かーず”など多くのふぞメンが重視していました。

レイヤーとは、企業経営戦略における階層のことで、出題の意図を適切に汲み取り、解答する必要があります
(実際に社長から相談を受ける際も、社長の悩みの種をはき違えてはいけないのと同じです。)

レイヤーは、経営戦略、組織構造、組織活性化、人的資源管理から構成されます。

「経営戦略」は、対象企業にコア事業がない場合は、強みを活かしてニッチ分野に経営資源を集中させ、高付加価値化・差別化を図ることで、大手と競合回避し、競争優位性を確保する差別化集中戦略を目指します(※個人の見解です)。

一方、コア事業が既にある場合は、強みを活かし事業多角化し、経営リスク分散・シナジー創造や、余剰資源を活用した成長分野への進出を目指します(※個人の見解です)。
A社は前者に該当することが多いと思います。

「組織構造」は、環境変化に伴い抱えた課題を、組織改編や組織的な連携で解決する場合です。
「組織活性化」や「人的資源管理」は、ソフト面の対応により課題解決する場合で、「組織活性化」は共通目的の共有・明確化による一体感醸成や、企業文化の醸成・変革などの大枠、「人的資源管理」は採用・育成・定着による士気向上・能力向上など具体的な施策に言及します。

ポイント③:フレームワーク「幸の日も毛深い猫」を活用する!

「幸の日も毛深い猫」とは、「採用・配置」「賃金・報酬」「能力向上」「評価」「モチベーション」「権限委譲」「部門設置」「階層化」「ネットワーク」「コミュニケーション」の頭文字を取った超有名フレームワーク。

ふぞメン”おかなつ” ”よっしー” ”ぴろ” ”しゅんいち”は、これを絶対忘れないようにしていたとのこと。

ここでは、上記レイヤー図の右側に、各階層で当てはまりやすい要素を記載しました(※個人の見解です)。
各要素における対応策とその効果(例えば、「採用・配置」だと新卒採用による組織活性化、中途採用による即戦力確保、適材適所の配置による士気向上など)も合わせて覚えると大変効果的です。

ポイント④:2次試験に頻出する1次試験の知識を復習しよう!

事例Ⅰは、他事例に比べて、1次試験の知識を活用することが多い気がします。

例えば、レイヤー「組織構造」においては、機能別組織/事業部制組織/マトリックス組織のメリット・デメリットを抑えておくと、与件文の状況を踏まえ、いずれの組織形態に改編[TM1] する必要があるのか、解答しやすくなります。

また、レイヤー「組織活性化」や「人的資源管理」においては、成果主義/年功序列のメリット・デメリット・留意点など抑えておくと、与件文の状況を踏まえ、いずれの給与・評価形態を適用するのか、解答しやすくなります。

他にも、近年頻出の事業承継・M&Aについては、円滑な事業承継によるメリット(ノウハウ等の継承、雇用維持、取引先との関係維持等)、後継者育成のステップ、SECIのステップ、買収/売却側それぞれのメリット・デメリットなどを抑えておくとよいでしょう。

ここからは、事例Ⅰ特有というより、事例Ⅰ~Ⅲに共通するポイントになります。

ポイント⑤:与件文を重視する!社長の思いを大切にする!

これは”けんけん” ”かんのり” ”しず”が重視していたこと。

上述にて、フレームワークの活用や1次試験知識の活用をお伝えしましたが、あくまでも与件文ファーストであることが大前提です。

実際に企業へ助言する場面を想定するとわかりやすいですが、企業が置かれた状況に応じて助言するのは当たり前のことです。
すべての企業に当てはまる教科書的な答えや、知識だけ使った頭でっかちな助言は受け入れてもらえません。

また、与件文に出てくる企業のビジョンや社長の思いもなおざりにしてはいけません
解答の方向性を決める大きなヒントになります。

ポエム化を回避しましょう

ポイント⑥:制約条件に留意する!

これは”たく” ”いっちー”からのアドバイスです。
設問解釈においては制約条件に留意しましょう。

例えば、「○○の観点で~」という切り口、「○代目の~」「○○年以降の~」という時制など、解答の方向性を発散させない制約条件がある場合には、かかる制約条件に従う必要があります。

「書いてあるからわかるでしょ」と当然の如く感じられますが、当日の緊張の中では制約条件を看過して涙する受験生が後を絶ちません。
制約条件には決まったマークをするなど、視覚的なマイルールを決めるのも有効です。

ポイント⑦:解答の一貫性を確保する!

最後は多年度生”なおふみ”から、少し難易度が上がるお話になります。

事例Ⅰは設問が4~5つあるのが通例ですが、これはいずれもA社に対する助言につながるものです。
助言の最初と最後で一貫性がないと、社長も混乱します。

設問1のSWOTを「経営戦略」レイヤーで活用したり、A社ビジョンや社長の思いと具体的な施策を合致させたり、各設問での因果関係はもちろん、設問間での矛盾はなくし、解答の一貫性は保つようにしましょう。

私もここまで出来てたかと問われると自信ないです…

あとは過去問演習あるのみ!

以上、事例Ⅰにおける7つのポイントでした。参考になりましたでしょうか?

これらポイントを抑えれば、あとは過去問演習を繰り返すのみです。

80分の時間制約の中で書ける今の自分の回答と、ふぞろい等を参照しながら今の自分が作れるベスト回答とのギャップがどこにあるのか、そのギャップはどの着眼点や知識があれば解消できるのかを意識しながら濃密な復習をしましょう。
ベスト回答を作れる知識・要約力と、試験当日に初見の事例を読む中でも、ベスト回答並みを作成できる再現力を習得するよう意識すると良いと思います。

ポイント①②⑥を抑えるだけでも、
得点がほぼ得られない「事故回答」。
ひいては足切りを回避するには有効ですね

終わりに

明日は事例Ⅱ「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」のポイントについて、”もろ”からお伝えします!
また合格に近づいちゃいましょう!お楽しみに~!!

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