【事例Ⅰ】これだけは押さえておきたい知識part2~組織の5原則~

同友館
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ブログをお読みの皆さん、おはようございます!!

小さなことからコツコツと、2.5年生合格ナビゲーターのもっちです!!

明日は、いよいよ ふぞろいプロジェクト10、大阪春セミナー~合格へのアプローチ~の開催です。
GW初日の貴重な休日にもかかわらずお申込みをしていただいた皆さん、本当にありがとうございますm(_ _)m
不慣れな点もあるかと思いますが、心を込めてセミナーを運営しますのでよろしくお願いします(^^)
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さて、前回から始まったもっちこれだけは押さえておきたい知識シリーズ
前回は組織が成立するための『組織の3要件』を紹介しました。いかがでしたか?
皆さんも是非、事例Ⅰを解く時は、『組織の3要件』を満たす強い組織文化を持った企業を理想像として事例企業の診断・助言にあたってください。

今回お届けする内容は、組織構造の側面から、組織を効率的に運営するためのルール『組織の5原則』です。
組織構造を診断する際には、この『組織の5原則』に合致した組織になっているかがとても重要です。

『組織の5原則』についてもっちは以下の5つで整理していました(諸説あるかも??)
それぞれ解説していきます(^^)

①専門化の原則
要するに分業化のことです。各部門が特定の業務に特化することで、知識・能力の集中による効率的な業務遂行とノウハウの蓄積が可能になります。

✔専門性を発揮できているか??
組織構造を診断する際、第一に確認すべき点として「専門性が発揮できているか」が考えられます。
例えば、ある部門の社員が、営業も経理も企画も担っているなどの場合、それぞれの業務について専門性が発揮されていないことが考えられますね。
このような状況で、仮に営業力を強化したいと考えた場合、新たな営業専門の部署を設置するなど業務を専門化させることが解決策として考えられます。

②命令統一性の原則
組織内の上下関係においては、常に特定の一人から指示・命令を受けるような命令系統を構築しないと、組織の秩序が維持されなくなるということです。

✔平成28年度の2次試験事例Ⅰではマトリックス組織が出題されました。
1次試験の勉強で習ったと思いますが、マトリックス組織はワンマンツーボス体制となりますから、この命令統一性の原則を無視した組織構造となっています。
この企業が、それでも組織の秩序が乱れないと判断されたのは「社員は宝」という経営理念の基、小集団活動が日常的に行われているなど、組織内で円滑なコミュニケーションが行われる組織文化があったからだともっちは考えます。参考】平成28年度事例Ⅰ過去問

③管理の幅の原則
別称「スパン・オブ・コントロール」とも言われるもので、一人の上司が直接管理できる部下の人数には限界があり、それを踏まえた階層管理体制を構築する必要があるということです。

✔全員が一人の上司から指示を受けるような組織の情報伝達のスピードは最速となります。
でも、管理の幅(スパンオブコントロール)に限界があるからこのような組織体制は取れないんですね。
上司が許容範囲を超えた人員を管理していないかチェックが必要です。

④権限責任一致の原則
各構成員に与えられる権限は担当する職務に見合わせる必要があり同時にその権限に見合った責任を負わせる必要があるということです。

✔権限はないのに責任だけ負わされるような状況では社員のモラールは低下します。
逆に権限は絶大なのに責任はなければ…これは有りえませんね(笑)つまりは責任がある人に然るべき権限を与えましょうということです。
※例えば平成20年度事例Ⅰを例にあげると、経営改革の一貫として工場長が取締役に抜擢されて人事権、購買権などの権限を移管されています。(与件文第10段落)
え?てことは、工場長なのに工場の人事権も原材料の購買権も持っていなかったんですね(笑)
権限と責任が一致して本当によかったともっちは思います(笑) 【参考】平成20年度事例Ⅰ過去問

⑤例外の原則(権限委譲)
これは経営者に関することですが、経営者は日常反復的な業務は部下に権限委譲し、例外的な業務の対応に専念すべき、ということです。

社長が行っている日常業務はないか??
例えば、社長自ら営業を行っており、その営業力が強みとなっているケース。このようなケースは診断士試験の問題ではありがちだと思います。日々の営業業務は部下が行うものであり、後進を育てるという意味合いからも部下に権限を委譲し、業務を任せる必要があります。「社長が行っている日常業務(トップが行うべきでない業務)はないか」与件文を読み込む際にはこのことを必ずチェックしてください。

以上『組織の5原則』についてお届けしました。
今日も長文を最後まで読んでくれた方々には感謝申し上げますm(_ _)m

事例Ⅰを解く際には前回お伝えした『組織の3要件(共通目的・貢献意欲・円滑なコミュニケーション)』と今回お伝えした『組織の5原則』はしっかり意識して、理論に基づいた診断士らしい解答を目指してくださいね!(^^)!

 

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