はじめまして!ふぞろい6の事例3分析チーム pirorino です。
今回は、私から2次試験と実務補習の関係について3回に分けてご紹介したいと思います。
わたくしpirorinoは、思い起こせば2年前、1次試験にがむしゃらに取り組むあまりに余裕もなく、
挑戦権が得られるかどうかもわからない2次試験の事なんて眼中にありませんでした。
とはいえ、そんな私でも進もうとしているのは企業コンサルタントへの道である事はさすがにわかってますので、
この1次試験の勉強は基礎知識の蓄積の為なんだろうなー、なんて漠然と思っていました。
その半年後、めでたく1次試験を突破したのちに目の前に立ちはだかった2次試験の壁。
そこで悩んだのは「問題で何を聞かれているのかわからない!」ということでした。
与件や設問文を読めば読むほど、100人に100通りの答えがあるように思えてならなかったんです。
何に着目し、何を重視すればその会社の(なにかもはっきりしない)問題・課題が解決できるのか。
★そういう方は、たぶん多いですよね。むしろほとんどの方がそうだと思います。
仕方ないので某受験校の通信教育の教材を取り寄せて目を通してみたものの、
正解が発表されていない中、教材を丸ごと信じる事もいまいち不安だったりして。
結局通信教育はほとんど使わずに終わってしまいました(10万円弱の出費が無駄に・・・嗚呼)。
そんなあれやこれやの結果もやっぱり不合格でした。
その後昨年一年間、ふぞろい4・5を片手に勉強会に参加し、何とか2度目の2次試験を突破した直後に思ったことも、
「結局2次試験はコンサルティングが求められているのかどうなのか、やっぱりわからない・・・」
と言う事でした。成長しているようないないような・・。
ですが、そんな私が今年の2月から実務補習の15日間コースに参加した結果、
2次試験と実務補習を両方経験する事で、ついにすべてがつながって見えたのです。
つまり実務補習は2次試験の続編なのです。
それを皆さんにご紹介したいと思います。
第1回 社長ヒアリングと2次試験
実務補習では指導員の先生の指導の下5~6人のチームを組み、1日目に社長ヒアリング、2日目にSWOT、
2日目から3日目の間の1週間でレポートを作成し、3日目・4日目に仕上げを行なって5日目に社長提案をする、
という流れで企業診断を実施します。
1日目は「では本日13:00から社長ヒアリングなので準備してください」などといきなり言われ、
皆で「ひえー!!」と驚き焦り、開き直るというのがお約束のパターンです。
診断先企業の業種や主な課題点については事前に指導員の先生から与えられていますが、
それについて、またはそれ以外に何を社長に聞くか?という事は皆で集まった後に、
チームの皆で一生懸命考えるのです。
これはどういう事か、と考えると、
2次試験で初見の問題を80分で解く
という事と同じだと思うのです。
80分の2次試験では問題用紙と解答用紙が配られます。
問題用紙の中には社長からの言葉なのか診断士の調査結果なのかはわかりませんが、
たくさんの要素が与件文としてぎっしり並んでいます。
そこから社長の考えている課題とその解決の為のカギを拾うということが求められているわけですが、
すなわち
『短い準備時間の中、社長がアドバイスが欲しいと思う問題点・課題点を予測しつつ、
社長へのヒアリングの時にあたりを付け、さらに課題点を絞って解決の糸口や真の問題点を探る為、深い情報を聞き出す』
という実務補習の一連の動作にとてもよく似ています。
2次試験に取り組む80分の時間の中では、与件のどこを拾って解答に使うかがとても重要です。
その判断の為には、社長の想いや会社の歴史、現在の課題点などの情報を基に自分で考察を加え、
問われている事に対して的確に解答してあげる必要があります。
実務の中でも同様に、社長の役に立つアドバイスをする為、必要な情報を社長や会社の歴史、会社の持つ資源、
その会社のビジネスモデルなどの情報から拾い上げていくことになるわけです。
情報があって、それを何かのルールに従って取捨選択していき、必要なアウトプットを出す事が2次試験で、
そして実務でも求められている事だと私は思うわけです。
第2回に続きます。