皆さん、こんにちは。
多年度生合格ナビゲーターのかなわんです。
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先日、ふぞろいの大阪セミナーに参加いただいた皆さん、ありがとうございました。お陰様で盛況のうちに終えることができました。9月にも秋セミナーを開催予定ですので、よろしくお願いします。さて、私はといいますと、ただいま実務補習の真っただ中です。ちょうど今が一番の佳境に入っており、診断報告書の執筆で寝不足が続いています。実りある経営診断ができるよう最後まで気合を入れていきたいと思っています!
さて、今回は「国語力を鍛える⑤」として、前回に引き続き「答案の書き方」をお伝えしたいと思います。
それでは、平成23年事例Ⅰの第2問を見ていきましょう。
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第2問
厳しい競争を展開している医療品業界にあって、新商品や新規技術の開発は極めて重要である。しかし、そうした中でA社では、自社開発した技術の特許をあえて出願しないこともある。その理由として考えられることを、100字以内で説明せよ。
<解答>
理由は、①海外市場では、わが国とは法や規
制が異なっており特許が全て保護されないと
考えられる為、②国内市場では、連携する研
究機関や流通業者との共同開発において特許
申請が足かせとなると考えられる為、である。(100字)
<書き方のポイント>
1.主語と述語を対応させる
第1問(設問2)に引き続き「理由」が問われています。今回は、考えられる理由が問われているので、「理由は、①~と考えられるため、②~と考えられるため、である。」と書くとよいです。何度も同じことを言って恐縮ですが、設問の文章構成をそのまま使い、オウム返しで答えるのは、鉄板のテクニックです。
日本語は、主語と述語がセットになって意味を成します。100字以上の解答が求められると、マス目を埋めることに必死になるあまり、主語と述語がきちんと対応していない文章をよく見受けます。書き方として、注意していただきたいポイントです。
2.言いかえた言葉に反応する (抽象化と具体化)
この問題の題意は、特許をあえて出願しない理由ですね。ですから、与件文で「特許」について書かれている段落を探すことになります。しかしながら今回は、「特許」について直接書かれた段落はありませんでした。ただ、「法や規制」という「特許」を抽象化した言葉が第2段落にありました。抽象化と具体化の関係とは、「つまり」と「たとえば」の関係と同じです。ここに着目できたかどうかがポイントになりました。
3.切り口を考える
第2段落に対応付けができれば、次に着目するのは、「また」という接続詞です。出題者は、AまたBと書くことで並列関係を示しています。つまり、国内市場と海外市場を対比させていますね。
では、もう少し深掘りしてみます。A社はなぜ、国内市場で毎年1億円の増収を達成しているのでしょうか?
答えは、最終段落に書かれています。研究機関や流通業者と連携して多角化を推進したからですね。本問は、このような読解が必要な難問でした。ただし、国語力があれば解けた問題でもありました。
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続きは次回にしたいと思います。
明日は、多年度生合格ナビゲーターのまなの登場です。実務補習でくたくたになり本稿が遅れた私にやさしく声掛けしてくれたまなから、2次試験対策が聞けますよ。乞うご期待!!
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