“こじらせ期”からの脱出:“こじらせ”やめました。

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どもども、多年度生合格ナビゲーター「しくじり王」(A)です。

しくじり王”についてはコチラ

 

2月から“しくじり王”として登場してあっと言う間に7月初旬になりました。時間の経つのは早いものですね。1次を受験する方は、今くらいから試験に向け体調管理に気をつけていきましょう。

(A)が“こじらせ期”から抜け出したのがちょうど一年くらい前です。そこで、今回は“こじらせ期”からの脱出方法のお話です。

もっと早くに教えてくれよ!って言われそうですが、わざわざ時間をかけて“こじらせ期”への道のりや“こじらせ”状態まで長々説明してきたのには理由があります。

答えは簡単!“こじらせ期”にいる方に、自分は“こじらせ期”にいるぞってことを再確認してもらうためです。“頭で分かる”のでなく“心の底”から「そうだよなあ」って状態にならないと“こじらせ期”からの脱出ってできないんですね。でも、安心してください。きっかけさえあれば脱出は一瞬です。

何度もお話ししていますが、(A)が“こじらせ期”から抜け出せたのは、奥さんのおかげです。日常の何気ない会話の中に脱出のヒントってあるんですね。

 

はじまりは、こんな感じでした。

(A)が過去問をウンウン唸りながら解いている姿を見ていた奥さんが怪訝そうな顔をしながら言いました。

「ねえ、それって去年と同じ問題を解いているでしょう?

ちなみに奥さんは診断士試験に全く興味がないので試験の内容をよく知りません。(A)は“できの悪い子供”に教え諭すように「この試験は正解が発表されないんだよ。答えが分らないから、毎回悩んでいるんだよ。」と答えました。

奥さんは、なおも不思議そうな顔をしながら言いました。

でも合格者した人がいるんだから、それが正解なんじゃないの。

 

次は、それからしばらくして、自信のあった解答が勉強会でボロボロに言われて家に帰った時です。がっくりしている(A)に向かって奥さんが言いました。

「ねえ、今回解いたやつって受験した時、A判定だったやつでしょう。

確かに本試験ではA判定だった事例でしたのでうなずきました。奥さんは、またまた不思議そうな顔で、言いました。

「ねえ、なんで何年も勉強しているに、前よりできなくなるの?

上の時とは違い、(A)は考え込みました。“受験シロウト”の奥さんの言うとおりで、“2次試験合格に向けて6年も勉強しているのに”以前より悪い解答を書く理由がどうしても思いつきませんでした。

WHY?

そして最後が、これです。

(A)が所属している勉強会のデータベースに毎年の合格者と未合格者の再現答案を集めたミニ“ふぞろい”のフォルダーがあります。その中の解答一覧を見ながら「この解答っていいと思うんだけどなあ、でもB判定なんだよなあ」なんてことをブツブツつぶやいている時、奥さんが言いました。

「さっきから聞いていたんだけど、要あなたが“良い”と思うものは“良くない”のね

「う~ん」と唸るしかありませんでした。

“受験シロウト”の奥さんの言っていることが、どう考えても正しい気がしてきました。「確かに“良いと思う解答”は合格していないよなあ…もしかしたら、本当に僕が良いと思うものは悪いのか…?」

こうして、奥さんが発した3つの言葉がつながりました。

 

しくじりポイント13目指す方向性を間違える。

 

自分が良いと思うものは良くないのでは?」と言う視点であらためて各解答を見てみました。

感想として、合格者は“普通”、“面白くない”、“簡単”、“当たり前”な解答が多い。ただし“読みやすい”“分かりやすい”

(A)が「良いと思う解答」は、“他の解答と違って”おり、良い悪いは別にして“個性的”“解答者の考え方”が伝わってくる。ただし“読みにくい”“ロジックも飛んでいる”ので読み手側が、“多分これを言いたいんだろうなあ”と想像を加えてあげないと意味が伝わらないものも多い。

 

「これは、合格しない訳だわ…」ってのが、読んだ時に思ったことです。

出口

この時(A)“こじらせ期”を脱出できました。

 

すぐに“ふぞろい8”を購入して再現解答をチェックしました。あらためて気づいたことは、合格者の解答は“問われていること”に対し“与件の言葉”と“1次知識”を使って“簡潔”に書かれているから読んでいる方にとってはとても分かりやすい文章でした(いわゆる「素直な解答」ですね)。

 

これに対して、(A)および“好みの解答”は、作問者を無視して“自分の書きたい答え”を書いていたり、わざわざ“難しい言葉”を使ったり、“与件の言葉”を一ひねりしてみたり、一つのことを長々と書いてみたり、と読み手を疲れさせる文章が多かったのです。

 

(A)が思うに、“こじらせた”原因は2つあります。

一つ目は、“優秀な俺様”が不合格だった試験だから簡単なはずがない。きっと、ものすごく難しい試験のはずだから簡単な答えを書くのは止めよう、と考えたこと。本当は“俺様が優秀でない”から不合格なだけだったんですが…。

 

そして、二つ目が、評価が“A判定”であったことを忘れ、“不合格”なんだから改善しなくてはいけないと自分を“全否定”して解答を無理に“修正”、“改悪”したこと。本当は、そのまま変化させなければ良かったんですが…。

 

いわゆる「目指す方向性」を間違えてしまったんですね。これに気がついてからは、肩の力が抜けて“普通の解答”を目指すようになり、それまでと違い“ウスクチ”の解答を書くようになりました。

 

違いが分かれば、対処方法が見つけられます。ただし、頭で分っていても実際に“解答を書く”となると別で、ある程度の訓練が必要です。

多年度生の皆さんこそ、“ふぞろい9”を購入・活用して“違い”を早めに掴んで、“簡単な解答を作る”訓練をしてみてください。必ず、成果につながりますよ!

 

ちなみに、こじらせ脱出の時に“ふぞ8”の合格者答案を見た時の感想です。

「なんだ、こんな“普通の簡単な解答”で合格できるのか…」

今、その時の自分に声をかけるならこう言います。

「間違えるな、2次試験は“普通の簡単な解答を書ける人”が合格する試験なんだぞ」

 

ではでは、次回お会いしましょう!

 

今日の一言:あんたの目指す先に、あたしはいないよ。 By西原 理恵子 

 

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お楽しみに!!

 

さて明日は、完全独学で1次&2次試験を一発通過“いかしたAJ”の登場です。お楽しみに!!

 

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