敗因対策④ 解答要素って何?どう考える?

同友館
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おはようございます。2年目生合格ナビゲーターのまなみんです。
実はまなみん、今話題のイギリスに視察出張中です。
いえ、べつにEU関係者ではありません。
ずいぶん前から決まっていた慰安旅行的なものです。
これが去年だったら、絶対にこんなオイシイ出張も断るしかなかったでしょう。
1次試験は受けないとはいえ、
とても海外に行って生活リズムを崩す気にはなれませんでした。
ところが、実際にはそんなささやかな日常を覆すような出来事が起こってしまいます。

それは、

間もなく1回忌を迎える父の急死でした。
倒れたその日にそのまま亡くなるという急死っぷりなうえに、
すぐ8月の初盆を迎え、ものすごく精神的にも肉体的にも(故郷が遠いので)大変でした。

どっちみち1次試験なんて完全にアウトでした。

何事もなく試験の日を迎えることができるだけでも有難いこと。

普通に勉強できる環境・状況にいられることは、
けして誰にでも約束された当たり前のことではないのです。

挫けそうなときは、そんなことも思い出しながら頑張ってくださいね。

 

 

 

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(げっ!予定より早く生まれた!…なんてこともあり得るよね)

 

 

さて、なんだかおかしな雰囲気になってしまいましたが、

敗因対策シリーズ、今回は④です。

私のどこがイケナイの?―ふぞろいな敗因分析―

敗因対策①1次知識を使いこなすには?

敗因対策②定義があいまいな用語が問われたら?

敗因対策③緊張してても焦っていても…見落とさないコツ

敗因対策④解答要素って何?どう考える? ←今ここ

敗因対策⑤因果って何?―素直な解答を書くためには―

 

 

解答要素。

 

よく耳にしますが、別にむずかしく考える必要はなく、読んで字のごとく解答に盛り込む要素のことです。
「理由」を問われれば「理由」を答える。

「問題点と解決策」を問われれば、「問題点」と「解決策」がそれぞれ答えるべき要素ということになります。

それはもちろん大前提なのですが、

ここでいう「解答要素」はもっと細かく、掘り下げた内容のことを主に指します。

よく言う「切り口」とニアイコールと考えてください。

 

たとえば平成26年度事例Ⅰの第1問

A社は、小規模ながら~~研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。120字以内で答えよ。

予備校生なら、典型的な外部環境の問題だ!いただき!と思ったでしょう。

私も2年目は、キター!機会&脅威!とSWOT別に色分けした与件文からヌケ・モレなく要素を拾い、
「近年の変化」が問われてるから、過去と現在の比較だなということも分かったでしょう。

 

解答要素って何?の答えが「経営環境の変化」=「外部環境の変化」=「機会・脅威の変化」=「機会・脅威の過去と現在の違い」
どう考える?の答えが、上記の思考回路ということになります。

 

1年目の私は、正直そんな風に分解・整理し考えられませんでした。

「えー何だろう?」と焦りながら与件文をあてもなく彷徨い、

ひとつ根拠を見つけて飛びつき、

120字に切り口が「脅威」だけ…という残念なB答案の出来上がり♪でした。

しかも「脅威」の切り口を使ったことにも気づかず、単に「変化」を書いたつもりでいました。

 

独学&初学で時間もない、そんなあなたも

事例ごとに鉄板の切り口とその問われ方をリスト化して覚える余裕のある2年目のあなたも、
とりあえず与件文のSWOTを整理しましょう。
色分けマーキングでも、記号でも、一覧表でも構いません。

設問は、機会に強みをぶつけて拡大を目指したり弱みを補強して課題解決を図ったり
SWOTを押さえておけばとりあえず糸口が見つかるものも少なくありません。

その際、SWOTのどれを使ったか、ちゃんと意識しておけば対になる切り口のヌケ・モレを防ぐことができるでしょう。

では、SWOTのような大きな話ではない設問だとどうでしょうか。

 

たとえば平成26年度事例Ⅱの第4問

現社長は、介護付きツアーの客単価を高くすることを目指している。そのためには、どのような新商品を開発すべきか、もしくは既存商品をどのように改良すべきか。助言内容を80字以内で述べよ。ただし、B社が単独で提供し、X市内の顧客に対して展開する商品に限定する。

 

事例Ⅱは、ぶっちゃけ「誰に、何を、どのように」を強烈に意識しているだけでもある程度妥当性のある解答を導けます。

もちろん、売上向上など細かく掘り下げる余裕があればなお素晴らしいです。(うみんちゅの売上向上の記事はコチラ

設問間のつながりも俯瞰してみましょう。

平成26年度事例Ⅱの場合、
第3問(設問2)でターゲットとすべき顧客像(=誰に)を問われていますので、
第4問は「何を、どのように」の切り口で解答を組み立てればよいと分かります。

1年目にはそんな全体観をもった整理ができなかった私まなみんですが、

2年目の平成27年度事例Ⅱでは、第1問で(設問1)で「誰に」 (設問2)で「何を」 (設問3)で「どのように」だなと落ち着いて考えることができました。

 

いかがでしたか?

解答要素とは何か、どう考え導くのか、なんとなくイメージを掴めたでしょうか。

次回はその解答要素をどう組み立てるのかについてお話します。

ポイントは「因果」です。参考になれば幸いです。

 

次回は、いよいよ直前期に入った1次試験のコツをさやが伝授してくれますよ。お楽しみに☆

 

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