こうして道を間違える:こじらせの分岐点

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どもども、多年度生合格ナビゲーター「しくじり王」(A)です。

しくじり王”についてはコチラ

 

1次試験まで8週間を切り、試験にのぞむ皆さんは臨戦態勢に入っているところだと思いますが、(A)は相変わらず“こじらせ期”のお話しをさせていただきます。

前回は“こじらせ”やすいタイプをご紹介しましたが、今回は“こじらせへのルート”のお話です。知識もある程度つき、2次試験にも慣れてきた頃“こじらせ期”に入るかどうかの分かれ道が現れます。(A)をはじめ“こじらせ”体験者がおかしてしまった“しくじり”とは…。

 

しくじりポイント12過去問の使い方を間違える。

 

ずばり、分岐点はここです!注意

多年度生ともなると過去問を複数回、解いています。昔の“ふぞろい”を片手に素直に解答していれば“こじらせる”心配はないのですが、慣れもあり新しいことを始めたい誘惑にかられます。

 

その1つ目が、

(1)意識して今までと違う解答を書く。

 

具体的には、わざわざ「優先順位の低そうな与件のキーワード」を使って解答を組立てることや「普段は考えない視点」で答えを書いたりします。

例えば、“倉庫兼物流センター兼支店(長い!)”や“通信業者や中部支店”、“専用機や部分肉”等々の過去に解いた時に使わなかったキーワードを軸にして新しい解答を考える、SWOT分析で無理やり営業面の強みを2つ書いてみる、機会と脅威を書かずに機会を2つ答える、関連性の薄そうな1次知識に無理やり関係づけた解答を作ることにチャレンジしたりします。

(A)は勉強会に所属していたのでメンバーに解答をチェックしてもらう機会が多かったのですが、「なぜこんな解答になったのか」と聞かれた際に、「今までと違う解答に挑戦したかった」「本番では書かないけれど、書けるかどうか試してみたかった」とか答えていました。

 

実は、ここが運命の分かれ道です。そもそも過去問を解いているのは、本試験を突破する訓練のためです。それなのに、“本番では書かないもの”や“普段なら考えない視点”で解答を作って何のためになると言うのでしょうか?

今、昔の自分に会ったなら、きっとこんなアドバイスをします。

大丈夫か?冷静になれ。君はなぜ、本試験でやらないことを練習しているんだ。今、やっていることは役に立たないぞ

 

実際には役に立たないどころか大幅なマイナス、百害あって一利なしです。無理な解答作りを覚えることで“見えない道”を見つけ出す方法を発見します。困ったことにこの“道”は一度見えるようになると、“見えなくなるようにすることができない”のです。本試験中に目の前にぶら下がっている“これも使えるかもしれない”と言う選択肢を無視するのって、結構労力を使って大変なんですよ。

 

そして、2つ目がこれ。

(2)むりやり短時間で解く。

 

「すでに何度か解いている慣れた問題なので80分もかけてはダメだ、70分で解こう」って挑戦することです。

ちなみに、まなみたいにきちんと考えて挑戦するなら別ですよ。(A)のように単純に“トータル時間”を削ればいいやってことでチャレンジすると“こじらせ”ますので要注意です。

皆さんもそうだと思いますが、自分が事例に取組む時には「考える時間」「書く時間」の配分が決まっているはずです。早や解きを始めた当初は、この時間配分を意識していますが、数を重ねる  うちに忘れて“時間短縮”が目的になっていきます。

当たり前ですが、過去に何度か解いた問題ですから与件や設問の大まかな概要が頭に入っていますし、冒頭少し読めば、「ああ、この事例はあれだな…」なんてことが思い浮かびます。

この状況で“時間短縮”に取組むと一番大切な“考える時間”を削るようになっていきます(この時間を削るのが一番ラクですからね)。

本来なら80分の時間をかけてもぎりぎりで時間が余るはずのない「本試験」の練習として、“以前解答した時の知識”を使い、短縮できるはずがない“思考プロセス”の部分を飛ばし“考える時間”を削って、“それらしい解答”を作ることに意味がある訳がありませんし、役にたつ訳もありませんよね。でもその時は、「おお、今回は60分でここまで書けた!」なんてことに喜びを感じていたんですよ…。

 

今、昔の自分に会ったなら、きっとこんなアドバイスをします。

大丈夫か?きちんと考えろ。君は初見の問題でそんな短時間で方向性を決められるのか?与件を飛ばし読みしてキーワードを見つけられるのか?設問を雑に読んで間違えないか?今、やっていることが本試験でできると思っているのか?

 

しかし、ここまで書いてきて“こじらせ期”に入っている時って、わざわざ“合格しないよう”な取組ばかり意識してやっているなって思いますね…。悲しいです。

 

2次試験にのぞむ際には、過去問への取組みは欠かせません。だからこそ、使い方を間違えずに“本番で役に立たない”&“初見問題で使えない”ことはやらないことを意識し“こじらせ”ないようにしてくださいね

 

ではでは、次回お会いしましょう!

 

今日の一言: 失敗の最たるものは、失敗したことを自覚しないことである。                 by トーマス・カーライル

 

 

さて明日は、完全独学で1次&2次試験を軽く一発通過「Mr.スムース」AJの登場です。「妄想が大爆発」しそうなのでお楽しみに!!

 

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