皆様こんにちはAJでございます。梅雨本番、くせ毛の私はドイツの作曲家みたいな髪型になっております。さて今日のお題は「あなたが試験委員だったら」です。
これは、私の中の1つの仮説ですが、割と役に立った気がするので、この機会にご紹介します。
私は、ふぞろいのメンバー達から「性格が悪い」とよく言われますが、物事の裏側を考える(妄想する)のが大好きです。電車の中とかで企んでいる顔を私がしているときは何か妄想しています。
さてあなたは突然中小企業診断士2次試験の試験委員に任命されました。
発注元からあなたに言われている条件は以下の通りです。
① だいたい合格者2割くらいに設定できる難易度で。
② だいたい5,000人くらい受けるけど、採点は3週間くらいでやること。
③ あなたには事例Ⅱを作ってもらいます。他の事例は同時進行で他の先生が作ります。
④ 受験者の属性(どこに勤めているか、男性か女性か、年齢など)が、点数に影響しないこと。
などなどです。
この段階で、かなりしんどい条件だということが分かります。
マークシートならまだしも、まず採点を3週間(実際にはさらに短い期間だと考えられる)で行うのは至難の業です。
昨年は10月25日に試験で、12月10日には合格発表でした。
試験翌日に、問題が本部に送られてきて、それを採点者に渡す。
採点後もWチェック等は多分行われているでしょう。事務局の発送作業等もあるでしょう。
遅れることは許されませんから、不慮の事態も考え、納期に余裕もみるでしょう。
となると、かなり短い期間ということになります。
ここで、まず第一ポイント
「内容をそこまで精査しなくても、採点できるようにしたい」
ということが出てきます。
売上向上への助言問題で
「驚くようなアイデアや、斬新なアイデアじゃないと点数あげません」としてしまったら、採点者が、解答を見た後に「考える」という作業が発生します。
更にいえば、初めにみた解答が「よい!」と思っても残りの4999枚がもっと良いアイデアかもしれません。これでは採点などできません。
つまり、「こういうことを書いてくれたら得点あげる」という基準を設ける必要があります。
でなければ、万が一試験採点中に病気になり、高熱でもはや字が読めないなどの時に、対策が打てません。採点者の頭の中だけに解答があるというのは、国家試験という性格上考えられないと思うのです。
これが、ふぞろいが再三「当たり前の解答を書くことが合格への近道」といっている根拠となります。
まだまだ伝えたいことはあるのですが、ボリュームが多くなりすぎるのも、読みづらいと思いますので、次回は「更に試験委員が悩むこと」をAJの妄想をベースにお送りします。
※もちろん全てフィクションです。対策を打つための頭の体操であることをご了承ください。
さて明日は、私のような裏技派とは違い、実力真っ向勝負で合格を勝ち取った、うみんちゅの記事です。お楽しみに