みなさん、こんにちは。「こたん」です。
先々週より、特別企画として寄稿している、
「開示得点とふぞろい流採点の整合性検証」結果報告。
前回テーマ、「①ふぞろい流キーワード採点と開示得点との比較」に続き、
第二回「②開示得点に比べて、ふぞろい採点の方が高くなる場合って、どのような時?」です。
いったいどんな場合にふぞろい流採点の方が高くなるのでしょうか?
限られた標本数をもとに分析したものではありますが、検証結果の報告です。
開示得点に比べて、ふぞろい採点の方が高くなる場合・・・
ズバリ、「キーワードを盛り込みすぎ」の場合です。
ふぞろい採点は、キーワードが採点ポイントとなるので、当然といえば当然です。下記解答例をご覧ください。
事例Ⅱ(開示得点67点 ふぞろい採点 81点) 第3問設問2
食品原料の原産地で農業を体験するツアーを実施すべき。顧客と店主・店員が顔見知りになり会話できるとともに、顧客の愛顧も高まる。さらに口コミを誘発することにより、新規顧客獲得にもつながる。
事例Ⅰ(開示得点62点 ふぞろい採点75点) 第3問
課題は、①高度化し特許を取得したブロー成型技術や増築した工場を他事業にも活かせるよう多角化を推進する事。②売上60%を占めている状況を維持する事。③他事業にも資源分配を行い、経営の安定化を図る事。
解答例は、熟語や体言止めを多用しつつ、キーワード以外の言葉をできるだけ使わないことで、字数を浮かせ、たくさんの論点、キーワードを盛り込んでいます。
解答例は60点以上の合格答案ですので、キーワード以外の言葉をできるだけ使わないからといって、読みにくさや意味不明な箇所はありません。しかし、一般的に、キーワードをできるだけ盛り込もうとする=キーワード以外の言葉をできるだけ使わないとなると、単語羅列や因果を端折った文章になってしまいがちです。結果として、文章が読みにくくなったり、意味不明な文章になってしまうものでしょう。このような文章は、本試験で十分な評価(点数)が与えられないということは大いに考えられます。実際に、C、D答案にはこの手の文章が多い傾向にあります。
ふぞろい採点ではキーワード盛り込みすぎを減点にしてはいません。ですので、キーワードが多く盛り込まれていれば得点は高く出やすくなります。この「キーワード盛り込みすぎ」が、「②開示得点に比べて、ふぞろい採点の方が高くなる場合」と言えます。
なお、本試験で「とにかく論点、キーワードを盛り込んでおけば点が取れる」という誤解を生まないように、ふぞろい採点基準では論点ごとにMAX点を設定することで、①同じ内容のキーワードを増やしても得点は伸びない、②多面的に答えることの重要性を示そうとしてはいます。
もっとも、本番採点で「キーワード盛り込みすぎだから減点」と言える傾向はうかがえないので、キーワード盛り込みもある程度は有効とは言えるかもしれません。
論理思考信奉者の筆者は「解答に求められるのは、原因と結果。結論と理由。因果!ロジック!」派なので、キーワードに頼る姿勢はおススメしませんが…。
次回、特別企画の最終回は、「③開示得点に比べて、ふぞろい採点の方が低くなる場合って、どのような時?」をお届けします。
それでは次回の特集記事でお会いしましょう。
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