おはようございます、多年度生合格ナビゲーター×プロレスマニアのシローです!
※シローの自己紹介はこちら
前回は「事例Ⅰ攻略! 知識をまとめる」をお届けしました!
さて、アントニオ猪木氏の永遠のライバル「モハメド・アリ氏」が亡くなり、シローは大きな悲しみに暮れておりました。猪木VSモハメド・アリ戦のDVDを見返したり、アリの真似してシャドーボクシングをやって筋肉痛になったり、結構なショックでございましたが…。
こういう時こそ「バカになれ」ですね! 拡大解釈すると
目次
というわけで、
2009年、三沢光晴選手の生前最後のインタビューが行われた本日6月9日(これは本当に辛かった…。プロレスで4回目に泣いた事件です)、「事例Ⅰの設問解釈」をお伝えいたします。やってやるって!
さて、前回の簡単な振り返りとして、事例Ⅰを解くうえで「知識を整理しましょう」とお伝えしました。本日は実際に「整理した知識」を使って設問解釈をしてみましょう。
では具体例として平成27年事例Ⅰの第2問を用いましょう。この設問はなかなか骨のある問題でしたね。
<引用 平成27年事例Ⅰ 第2問>
A 社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。120 字以内で述べよ。
さて、設問を見たときに皆さんはどうアプローチされていますか? ザッと題意を掴んで与件文に進む、設問文の解釈に時間をかける、など様々なアプローチがあると思いますが、今回はこれまでお伝えしてきた「プロレス的事例Ⅰ攻略」に沿って対応していきましょう。
具体的には下記となります。
①設問文の階層を把握すること(前々回のお話)
②使用できる1次知識を用意すること(前回のお話)
③(①、②)より解答を想定し、根拠を与件文へ見つけに行く(今回のお話)
今日は、この3ステップをお伝えしていきます。
まず、この問題の階層を把握するうえで明確なヒントがありますね。それは「関連会社」です。A社は「プラスチック成形事業を社内で行っていた」にも関わらず、「関連会社化」というかなり大規模な戦術を実施していますね。「経営面(もしくは組織構造面)」くらいの大規模な諸問題があったのでしょう。
つまり、「過去」に経営面(もしくは組織構造面)で規模相応の課題や問題があり、社内事業部を関連会社化して解決を図った、と想定されます。裏返すと、「モラール」や「やる気」といった小規模な人的資源管理は排除してよいとも言えます。時制を意識すれば「現在の問題や課題」も排除してよいですね。これだけでもグッと解答が構築しやすくなりますね。
もう少し具体化していきましょう。キーワードはまさに「関連会社化」です。関連会社化の1次知識を引っ張り出してみましょう。ちなみに私は本試験当日、関連会社化の1次知識を持っておらず、「事業部制組織」や「専門家の原則」の拡大版として処理しました。
メリット:経営資源を集中できるため専門性が高まり強みの強化につながること、意思決定が迅速となり外部環境の変化に対応しやすくなること、関連会社内のコミュニケーションが円滑となる
デメリット:本社や他関連会社とのコンフリクトの発生
やみくもに知識を使うよりも必要に応じて使うことが大切です。
中小企業診断士2次筆記試験は様々なアプローチがありますが、私はとにかく「設問解釈」に時間を強烈に使うようにしました。恩師の言葉を借りると「設問解釈を行うことで自由度が下がる→あとは根拠を見つけるだけ」ですね。
【解答を想定して根拠を見つけに行く】
最後に①~②をガッチャンコしてみましょう。プロレス流にいえば「ツープラトン攻撃」です! タッグマッチの醍醐味! 天山選手・小島選手曰く「1+1は200だ、10倍だぞ!」の精神です!※興味ある方は「テンコジ 1+1」でググってください。
①「過去」に経営面(もしくは組織構造面)で規模相応の課題や問題があり、社内事業部を関連会社化して解決を図った
②「関連会社化」のメリット:経営資源を集中できるため専門性が高まり強みの強化につながること、意思決定が迅速となり外部環境の変化に対応しやすくなること、関連会社内のコミュニケーションが円滑となる
これをガッチャンコすると
①過去に経営面(もしくは組織構造面)で規模相応の課題や問題があり、②専門性を高めて強みを強化したり、意思決定を化して外部環境の変化に対応しやすくすることで、③当時の課題・問題を解決した!
となります。いかがでしょう。だいぶ具体化されましたね!
あとは想定した解答構成をベースに、与件文に突入していけば事例Ⅰラビリンスに迷うことも少なくなります。実際、この問題は比較的容易に根拠が見つかり、一番最初に処理できました。心理的にも楽になりますよね。
もちろん「他の設問との関連」や「事例Ⅱ~Ⅲ」でアプローチは異なりますが、事例Ⅰの問題は結構これで処理できます。
当たり前の話ばかりで大変恐縮でございます。
ただ、敬愛するアントニオ猪木氏はこう言っておりました。
この頃、ふぞろいメンバー内で「拡大解釈の枠内に収まっていないじゃないか」と指摘を受ける日々でしたが、久々に枠内に収まってホッとしました。
珠玉の名言でございます。
【最後に】
本日は「事例Ⅰ」の「設問解釈」についてお話しさせていただきました。次回は「事例Ⅰの与件文の読み方」を述べたいと思います。
明日は、「かおりん」の登場です。またグッと来るアドバイスあり・・・っ!
ぜひお楽しみに!
↓↓↓読み終わったらポチッとしてください。本当に励みになります↓↓↓