皆さん、こんにちは。
多年度生合格ナビゲーターのかなわんです。
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去る4月29日にふぞろい大阪春セミナーを開催させていただきました。GWの貴重な1日に時間をとり参加いただいた皆さん本当にありがとうございました。お陰様で受験生の皆さんと有意義に過ごすことができました。1次試験終了後には、夏セミナーを開催する予定です。また、お会いできるのを楽しみにしております。
さて、今日は「中小企業白書」について書きたいと思います。
ところで、皆さんは、「中小企業白書」を読んだことがありますか?
読まなくたって何とかなるよ~ という声や
読む時間ないよ~ という声が聞こえてきそうですね。
(中小企業白書を持っていないという方は、中小企業庁のホームページでも閲覧できますので参照してください → こちら)
確かに、過去問への取り組みに比べ優先順位が低くなってしまうのも、あの辞典の様な分厚さをみるだけで、やる気が萎えてしまうのも理解できます。
しかし、私は、中小企業白書の取り組みは、多年度生の2次試験対策において大いに役立つと確信しています。
中小企業白書は診断士試験を所管する中小企業庁 が刊行しています。ですから、2次試験においても密接に関わってくるのは当然ですね。
中小企業白書では、
現在の中小企業の動向を分析して、中小企業が抱える課題を抽出しています。それから、課題を解決する方策として、様々な取り組みが紹介されています。
例えば、平成27年度の事例Ⅱでは、B商店街が出題されましたね。2014年中小企業白書において、同じように商店街が取り上げられています。(P107~P113)ここに掲載されている「商店街の抱える課題」には、B商店街で問われた論点と重なる部分が多くありました。中小企業白書に載っていたなとわかるだけで、他の受験生より落ち着いて対応できますし、大きなアドバンテージになったはずです。
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一方で、中小企業白書の大切さは理解しているものの、どのような対策をしたらいいかわからないという方もいるかもしれませんね。
やみくもに中小企業白書を読んだとしても、限られた時間の中では効率的とは言えないと思います。そこでお薦めするのが、白書に取り上げられている事例企業のコラムを精読することです。
事例企業のコラムは成功事例として約50事例ほど掲載されています。つまり、中小企業庁がお墨付きを与えたベストプラクティスですね。
例えば、前述の商店街の章では、「三条中央商店街」「魚町商店街」という事例が掲載されています。ここには、「マルシェの開催で、集客に成功したこと」、「イベントに参加した店主が、商店街に新規出店したこと」、「商店街主との接点を増やすために、まちゼミ等を実施したこと」、「子育て世代の女性をターゲットにするために、託児スペースや多機能トイレなど施設の整備をしたこと」など、商店街を活性化するための具体策が記述されています。これは、2次試験の解答で使えるキーワードそのものでした。
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さらに、事例企業のコラムを読んでいくと、気付くことがあると思います。
それは、各事例が企業概要に始まり、外部環境や内部環境に関する記述があり、代表者が想い描くあるべき姿を実現するための成長戦略が記述されていることです。
ん? これって? と思われた方、察しの通りです。
事例企業のコラムは、2次試験の与件文と同じ構成なんです。
過去問はやり尽くしたと思っている多年度生の皆さん
教材はまだまだたくさんありますよ。
このコラムを読むだけなら、勉強の合間など、気分転換としても活用できます。また、同じ事例企業について、事例Ⅰ、事例Ⅱ、事例Ⅲそれぞれの視点で成長戦略を立案してみると、思考プロセスの訓練にもなります。それから、要約をしてみるのもいいと思います。外部環境や内部環境を40字でまとめてみてはいかかですか。
私は、このような中小企業白書の学習を通じて、中小企業が抱える課題の解決策や目指すべき方向性など、事例テーマを素早く把握できるようになりました。また、数多くの事例企業に触れることで、現場対応力も養うことができました。
いろいろなやり方があると思いますが、中小企業白書は使い方次第で、いろいろな気付きを得られると思いますよ。
中小企業白書は診断士のバイブルです。
ふぞろいは受験生のバイブルです。(手前味噌でスイマセン)
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明日は、多年度生合格ナビゲーターのまなの登場です。独立診断士として「中小企業白書」を実務で活用しているんでしょうね。そんなまなから明日はどんな話が聞けるのでしょうか?乞うご期待!!
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