ふぞろいの分析作業の秘密

同友館
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ふぞろい6の事例3分析チームのりゅううしです。

ふぞろい6プロジェクトの当初の予定では、
2月末までに原稿を書き上げ、3月から本格的な
校正を行うことになっていました。

そして、ほぼ予定どおり原稿が出来上がっております。
私が担当の事例3も、チーム内校正を終えた原稿ができ、
少しホッとしているところです。

さて、ふぞろいシリーズを読んだことのある読者なら、
一度は気になったかと思いますが、どのように分析している
のか、その裏側を少しだけ紹介したいと思いまーす。

bunnseki

事例1~4は事例ごとに4つのチームを編成しました。
各チームは5、6人のメンバーで構成されています。
事例3では、メンバー5人でしたので、各自1設問を担当しました。
分析のメインツールは過去のふぞろいメンバーから引き継がれ、
ふぞろい6メンバーで改善を重ねた分析用のエクセルファイルになります。
この分析用エクセルに採点候補となるキーワードを入力し、再現答案から
利用頻度を確認しランキングを作っていく作業を行います。
しかし、当然ですが再現答案ですので、全角半角の違いがあったり、誤字が
含まれていたり、同じ意味だと推測できるが受験生個人個人で独特な表現に
なっているなど、ツールを使用する前段階でも、それなりに時間がかかりました(>_<)
仕事が終わってからの平日夜に都内のファミレス等に集まったり、
またある時は、夜10時過ぎからSkypeで電話会議をしたりして、
お互いの分析結果について、あーだ、こーだと、協議し、調整をしてきました。
そして、分析開始時は事例毎に偏った分析にならないよう、他事例チームや
再現答案チームのリーダも、相互に各事例チームのミーティングに参加していました。
特に凄いなーって思ったのは、事例2(関西チーム)のリーダは、
ほぼ毎回Skypeでミーティングに参加していたことです。
手前味噌な話になってますが、このような涙ぐましい努力があって、
4事例とも同じ考え方・基準で分析されております。
ふぞろい6の出版を待って頂いている受験生の皆様に、1日でも早く我々の成果を
お届けしたいとメンバー全員でがんばってるので、楽しみにしていて下さいね!!
それと、前回と前々回の各分析担当から、受験生へのアドバイスがありましたので、
りゅううしも頑張って、分析する中で気付いたことをお伝えさせていただきます。
分析系の設問は与件文を整理して書き写すことが多いので、与件文の言葉を
しっかり使って、わかりやすい文章になっていることが多いと感じました。
しかし、助言系の設問は書こうと思えば与件文から離れたどんな方向の助言でも
書けてしまうのと、むずかしい制約があったりすることで、1回読んでも理解できない
解答が多く見受けられました。
また、与件文にない多様なキーワードも見受けられました。
何度も読まなければ理解できない解答を、採点者がどう取り扱うかは
わかりませんが、得点が伸びないリスクがありますよね。
助言系の問題こそ、与件文の言葉を使い、わかりやすい文章で書くことを
意識する必要があるんだなーっと感じました。
わかりやすい文章は一朝一夕には身につきませんが、ふぞろいの再現答案などから
これなら書けるなーって思う書き方を見つけ、真似るところから始めてみて下さい。

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