事例Ⅰのアドバイスリレー いっけー編~だから僕は合格点が取れなかった~

同友館
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おはようございます。事例Ⅰ担当のいっけーです。

今日はタイトルの通り、事例Ⅰで60点を取ることができなかった僕の赤裸々な再現答案を分析していこうと思います!

まず初めに事例Ⅰに対して苦手意識はありませんでした。(まぁ得意でもなかったですが……)

しかしながら結果は58点と、60点にあと少し及びませんでした、、、

じゃあ何をすれば僕は合格点を獲れたのかという視点で、今日は設問ごとに見ていきます。

ネタバレでしかない記事ですので、まだ令和4年度の過去問を解いていない人は、お気に入りに登録して、解き終わってから読んでみてください!

それでは本編スタート!!!

第1問

A 社が株式会社化(法人化)する以前において、同社の強みと弱みを 100 字以内で分析せよ。

※色つきの箇所はふぞろい流採点で加点されたであろうキーワードです。

~解いた感想~
強みと弱みについてというよくある質問だったため、与件文からのキーワードの抽出が非常に簡単でした。強みについて3つ、弱みについて3つ書こうと決め、あとは抽出したキーワードの中から設問2以降に繋げられそうなキーワードを選ぼうとしました。

~ふぞろい流採点~
17点/20点

~足りなかった要素~
6つのキーワードすべてに加点はされていたため、キーワードの抽出は間違っていなかったようです。あとは強みとして「高品質」というキーワードを、弱みとして「教育体制」というキーワードを盛り込めていれば更に点数を加点できたかもしれません。どちらも設問2以降で重要になることはわかっていたのですが、文字数の関係で諦めたキーワードでした。他の方の再現答案を見ると、「有機JAS、JGAPの認証」を「有機JAS等の認証」や「外部からの認証」と書いて文字数を削減しているものも見られました。確かに正式に書かなくとも、意味が伝われば加点してくれると思いますので、もっと推敲できたかもしれません。(制限時間の兼ね合いでそこに時間を割くかは別として)

第2問

A 社が新規就農者を獲得し定着させるために必要な施策について、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

~解いた感想~
獲得と定着について分けて書こうと思うも、獲得と明言できる施策が思いつかず、「施策①⇒施策②⇒施策③⇒帰属意識高めて獲得&定着」というストーリーで書きました。設問から人事施策について聞かれているような気がしていたので、「OJT教育」や「権限移譲」といったよく使われるキーワードを与件文に沿って選びました。

~ふぞろい流採点~
13点/20点

~足りなかった要素~
まずふぞろい流採点だと、「権限移譲」や「突発的な対応」に対する指摘は加点されていないようでした。獲得や定着について書かれていた段落に書かれていたキーワードだったため削るという発想はなかったのですが、ここで文字数を取ってしまったために書けないキーワードが出てきてしまいました。それが主に人事施策以外の施策です。例えば「コンセプトの浸透」ですが、与件文にわざわざ書いてあったものの、設問2では抽出できませんでした。他にも王道の「マニュアル化」についても与件文に直接的な表現が見つけられず、書きませんでした。もっと多面的にキーワード抽出ができれば高得点が狙えたかもしれません。

第3問

A 社は大手中食業者とどのような取引関係を築いていくべきか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

~解いた感想~
取引関係を聞かれたら、依存しすぎるのは危険というのが脊髄反射で出てきました。一方で既存の関係からノウハウを得て、それを活かしてビジネスをしていくことも大切だと考えました。また販路と品種の2つの視点で新規を狙っていくというストーリーを盛り込むことにしました。

~ふぞろい流採点~
9点/20点

~足りなかった要素~
まさかの半分以下でした。原因は明らかで、既存取引先との関係性について書けていなかったからです。関係性強化や維持が必要なことは頭ではわかっていました。しかしながら、ノウハウを得る=関係性を続けるという風に勝手に考えてしまい、明言することを省略してしまいました。やはり考えていても文字に起こさないと点数にはならないですね。
あとは依存度を低下させてどうするのかについても書けていませんでした。依存度を下げることが経営リスクの分散になることまで書けて初めてしっかりとした助言になるのだと思います。

第4問設問1

A 社は今後の事業展開にあたり、どのような組織構造を構築すべきか、中小企業診断士として 50 字以内で助言せよ。

~解いた感想~
組織構造を聞かれているので、「専門化」というキーワードは入れようと思いました。「機能別組織」というキーワードまで入れるか悩みましたが、あえて省きました。また設問2への繋がりから事業承継の視点は入れておきたいと思い、専門化と事業承継の2軸で書きました。

~ふぞろい流採点~
10点/15点

~足りなかった要素~
やはり「機能別組織」というキーワードは入れるべきでした。ただA社後継者について触れることが設問2に繋がると思い込んでいたので、そこが加点されないのは意外でした。また、「専門化」というキーワードだけではなく、そこから連想される「利益責任の明確化」や「意思決定の迅速化」についても加点されているようでしたので、そういったキーワードで肉付けしてあげることが高得点に繋がるのだと改めて実感しました。

第4問設問2

現経営者は、今後 5 年程度の期間で、後継者を中心とした組織体制にすることを検討している。その際、どのように権限委譲や人員配置を行っていくべきか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

~解いた感想~
令和4年事例Ⅰで一番難しかったです。5年程度という期間が示されている理由もよくわからなかったですし、権限移譲や人員配置に絞られると書きにくかったです。とりあえず「従業員への権限移譲」、「部署間での人員交流」、「A社後継者の育成」の3軸で書きました。

~ふぞろい流採点~
10点/25点

~足りなかった要素~
足りなかった要素というよりもまず、書かなくて良い要素が多かったです。「従業員の提案」は権限委譲でも人員配置でもなかったですし、「正社員登用」は季節的な繁閑があるという業態にも反していました。また、従業員とA社後継者にしか目を向けられず、現経営者の視点が抜けていました。現経営者⇒A社後継者というのも権限移譲の分類に入りますし、5年という区切りとの関連性も納得がいくものになったと思いました。

総括

結果としてはふぞろい流採点では59点でした。つまり協会側の採点結果である58点と、差がなんと1点でした!

しかしながらどちらにせよ、不合格という残念な結果でした。

どのキーワードをどう使えばいいか、多くの受験生が悩むところだと思います。

答えのわからない試験だからこそ、受験生の皆さんには色々な再現答案を見て、自分なりのスタイルを見つけてほしいです。まだ2か月以上ありますので、なんとかその時間は捻出できるのではないかと思います。

限られた時間を大切にして、これからも頑張ってください!

おわりに

明日はぜあの登場、事例Ⅰのリレーもいよいよ後半戦です!

明日も絶対読んでくれよな!

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