新年あけましておめでとうございます。
多年度生合格ナビゲーター、キッラーンです。
正月三が日も終わり、今日が仕事始めという方もいるのではないでしょうか? おとそ気分はほどほどに、仕事モードに切り替えですね。
それとあわせて「勉強モードに切り替えましょう!」と言いたいところですが、実際のところ、不合格のショックから立ち直れていない人がほとんどだと思います。
合格まで7年もかかったドロ沼合格者のキッラーンの場合、初期の数年は年明けから少しずつ勉強を開始しましたが、年を追うごとに不合格のショックが大きくなり、なかなか勉強を再開することができなくなっていきました。(このあたりのいきさつについては昨年のブログでも書いたので、興味のある方はこちら をご覧ください)
もちろん、早くから勉強を再開するに越したことはありません。ですが、メンタルの準備ができていない状況で、無理して再開してもあまり効果はありません。そこで今回は、不合格のショックから立ち直るのに参考にしてほしい話を書きたいと思います。
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先ほども書きましたが、キッラーンは合格まで7年かかりました。毎回本気で受験し、落ち続けました。しかし、そのように苦労して合格したからこそ、「不合格」という経験も実は大きな財産だったのだ、と今は思うことができます。
キッラーンは合格するのに他の人よりも年数もお金もかかりました。しかし、そのおかげで得られたものがこれからの診断士人生の武器になるのではないかと、今では思っています。ここからは、キッラーンが不合格を通して得られたものを3つ紹介します。
▲夜明け前が一番暗いですが、明ければ素晴らしい景色があります
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【1】 「謙虚さ」「素直さ」 ~自分のベース~
最初に挙げたいのは「謙虚さ」や「素直さ」です。と、書いてしまうと、キッラーンが謙虚で素直な人間になったように思われてしまうかもしれませんが、実際にその道を極めるにはまだまだ修行が必要です(笑)。キッラーンが学んだのは、せいぜい「謙虚さ」や「素直さ」の大切さに気付き、心がけるようになったという程度です。
ちょっとイヤな奴に思われるかもしれませんが、診断士試験を受ける前のキッラーンは試験で大きな失敗をしたことがありませんでした。恥ずかしい話ですが、「自分が本気を出せば中小企業診断士も1年で合格できるぜ!」というつもりで勉強を始めました。しかし、2次試験を何度も不合格になることで、自分のクソのようなプライドは粉々に砕け散っていきました。
そして気付いたのは、「オレって大したことないじゃん!」ということです。
それまで、どちらかというと自分の意見ばかり言ってしまう傾向があったキッラーンは、少しずつ人の意見を聞いて取り入れることを重視するようになりました。(「素直な心」については、以前のブログ でも書いたので参考にしてください)
クライアントの話を素直に聞く、一緒にコンサルする仲間の意見を尊重して謙虚に受け入れる。これらは、診断士活動のベースになることです。まだまだ修行が必要ですが、何度も不合格になったからこそ、気付けた大切なことです。
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【2】 人の痛みが分かる!? ~対クライアント~
見出しはこのように書きましたが、実際のところはそんな立派な人間ではありません。しかし、困っている人から「この人なら自分の気持ちを分かってもらえるかも」と思ってもらえるくらいにはなれたのではないかと思います。
昨年のキッラーンは、ふぞろいのセミナーのほか、お世話になった予備校の手伝いで多くの受験生の方と接する機会がありました。そこで受験生のみなさんからいろいろな相談を受けました。キッラーンは「ドロ沼合格者」を標榜していたせいもあって、勉強方法よりも、メンタル面での助言を求められることが多くありました。どこまで的確な返答ができたかは分かりませんが、その方がどんな苦しみ方をしているのかはある程度イメージしながら話はできたと思います。
これから診断士として活動する中では、いろんな悩みを持った経営者と接することになります。試験勉強と実際の経営では、苦労の質は全く違うと思いますし、現時点では具体的な助言をできるほどのスキルもありません。ですが、努力しても結果が出せない苦しさを経験できたことは、悩みを持った経営者の方から共感を得る武器になるはずです。
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【3】 あきらめない心! ~対診断士仲間~
中小企業診断士の活動はチームで行うケースが多くあります。その際、「どんな人とチームを組むか」が大切ですが、ポイントは2つあると思います。それは『得意分野』と『信頼関係』です。1つ目の『得意分野』とは「○○のことなら誰々」と言ってもらえるような強みを持つことです。そして、もう1つの『信頼関係』を得るうえで、不合格の経験が活きてくると思います。
キッラーンは、7年かかって合格したという事実があるおかげで、昨年は周囲からは「あきらめずによく頑張りましたね」と言われることが多くありました。正直なところ最初は、合格に7年もかかったことに後ろめたさを感じていました。しかし、次第に自分が「あきらめない人」として評価されていると感じるようになりました。そして、これは信頼を得るうえでとても大きな武器になると思うようになったのです。
昨年はふぞろいプロジェクトが中心でした。大変なこともありましたが、引き受けたことに関してはどんなことがあっても最後までやりきりました。実際にはいろいろ反省はありますが、どうにかやり切ったことでメンバーからはそれなりの信頼を得られたと思っています。来年はこうした取り組み方を実際の診断士活動で活かしたいと思っています。
「あきらめない心」は、合格後にきっとあなたのブランドになるはずです!
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いかがでしょう? みなさんにも何か共感していただける部分があれば幸いです。
不合格しようと思って受験する人などいません。ショックから立ち直るのに時間もかかるでしょう。まずは不合格という現実を少しでも前向きに捉え、「もう一度やろう」という気持ちを少しでも持つことから始めましょう。そして、それを少しずつ大きくしていければ、自然と体が動くようになると思います。
もちろん、早期に合格するに越したことはありません。しかし、本気で受験したのであれば、不合格でも必ず何か収穫はあります。ただ、合格しないと気づかないことも多いのです。
それを見つけるためにも、ぜひ合格を目指して第一歩を踏み出してください。
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ふぞろいではすでに本年度の合格者を中心に「エピソード9」のメンバーが決まり、早くもプロジェクトは始動しています。約1年に渡ってお送りしてきたふぞろい8の合格ナビゲーターによるブログも新しいメンバーに引継ぎます。キッラーンのブログも2週間後にお送りするメッセージがラストです。この1年間を通して最もお伝えしたかったことを書きたいと思いますので是非ご覧になってください。
さて、明日はけいたんが実務補修の裏ワザ(?)について教えてくれますのでお楽しみに!
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