こんにちは。はらっちです。
さて、前回の口述試験の合格率予想に引き続き、今皆様がもっと気になる、筆記試験の合格率予想をしてみたいと思います。
改めて、現行の試験制度が始まった平成13年度から今年度までの合格者数と合格率を表でまとめてみました。
まずは、二次試験の受験者数です。
ご存じのとおり、一次試験の合格者のうちその年の二次試験で合格できなかった場合、来年の二次試験に再挑戦することができます。つまり、一次試験合格者から二次試験合格者を引いた人数が、そっくり次の年の二次試験申込者にプラスされます。
ただし、そのうちの何割かは中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する養成課程に進みますので、その分を考慮する必要があります。毎年の筆記試験の不合格者数と翌年の筆記試験2回目受験者数(受験者数―一次試験合格者数)を表とグラフにしてみると、毎年、1回目の筆記試験の不合格者の約8割が2回目の筆記試験に挑戦することがわかります。
平成26年の筆記試験1回目不合格者2,016名のうち直近5年の2回目筆記試験挑戦者割合である、80.36%をかけた1,610人を今年の一次試験合格者3,426人に足した、5,036人が今年の二次試験の申込者数という想定になります。
直近5年で見ると、受験しなかったり途中退室したりする方が、3.29%ほどいるようです。全申込者5,036人のうち、これらを除いた割合96.71%をかけた数、つまり今年の筆記試験の合格を争う予想受験者数は4,870人となります。
次に合格率です。
一次試験と筆記試験の合格率をグラフにすると、次のようになります。現行の試験制度が安定してきたと思われる平成15年から、二次試験の合格率は一次試験の合格率の変動に比べると比較的なだらかに推移してきました。ですが、特に平成24年度から合格率が大きく変動しており、二次試験の試験内容の見直しを図っていることが窺えます。そのため今年の合格率は読みにくいのですが、このグラフだけで言えば一次試験の合格率を少し下回るような線になるのではないでしょうか。
次に、合格者数ですが、一次試験と二次試験それぞれの受験者数、合格者数をグラフにすると次のようになります。
一次試験の受験者数は、主に景気の影響を受けて毎年大きく変動(景気が悪くなると受験者数が増える)しており、ここ数年は減少傾向にあります。しかしグラフをご覧いただくとお分かりいただけるとおり、合格者数は毎年微増傾向であるものの、ほとんど一定です。つまり、合格率ではなく、合格者数が先に決まっているのではないかと推測します。
ここ数年の国の施策としては、中小企業の支援のため、中小企業診断士を増やしていきたいという流れがあるようです。平成27年6月30日の安倍内閣の骨太方針「経済財政運営と改革の基本方針2015」でも、この流れは変わらず、中小企業・小規模事業者等への対応が重点課題としてあげられています。ですから、試験の難易度との調整を図りつつ、合格者数は今後も微増していくものと考えられます。
また、平成24年度は合格者数が約800人から約1,200人と大幅増となった年ですが、試験後の実務補習の受け入れ態勢が整わず、混乱が起きた結果調整が行われ、平成25年度の大幅減になったとの噂があります。しかし、平成26年度には再び増加に転じたということは、合格者数を増加しても受け入れできるだけの実務補習のための態勢が整ってきたということかもしれません。
全体として微増ということと、上記のような事情、合格率の推移を加味すると、合格者数は約1,000人。平成26年と27年の中間値が妥当ではないでしょうか。ということで、以下の合格者数、合格率を予想します。さて、どうやることやら…
今年の口述試験は12月20日(日)です。ふぞろいな合格答案では、合格発表後、東京、大阪ともに口述試験セミナーを開催します。口述セミナーでは、可能であればこの予想の結果もお話しできたらと思います。緊張感のある会場を想定したレイアウトによる模擬面接を実施予定ですので、ぜひご参加ください。
申し込み方法などの詳細はブログで公開していきますのでもう少々お待ちください。
さて、明日はすぎっちです。すぎっちの味のあるイラストはいつも我々を和ませてくれますが、今度はどんなイラストが飛び出すでしょうか。