ふぞ17に聞きました!2次試験「これが私の流派」

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おはようございます。こんにちは。こんばんは。
かんのりです。(かんのりの自己紹介はこちら

さて、1次試験から1週間。
すでに、2次試験の勉強に取り組まれている方、情報収集をされている方も多いですよね。

昨年、僕も色々な2次試験の解答プロセスや試験に使う道具などについて、ブログやセミナー、書籍などで情報収集を行っておりました!
2次試験のにの字も知らなかった自分にとっては大変参考になることばかり!

…だったのですが、途中であることに気づきました。

バカな!
ぜ…全員、言ってることが違う…だと…!

そう。2次筆記試験では、みんなが同じ解答プロセスを踏んでおりません。
自分だけの流派を編み出して、本番を迎えているわけです。

この流派が分かれていることを知らず、聞いた勉強法や解答プロセスをとにかく試した結果、遠回りをしてしまったのが昨年の僕です。

そこで今回は!解答プロセスや試験に使う道具などについて、
2次試験で特に流派が分かれる以下の4点に絞って、
ふぞろい17執筆メンバーに聞いてみました!

  • 2次筆記試験の解答プロセスについて(先にするのは、設問解釈派?与件文読解派?)
  • 問題用紙のメモ化について(いわゆる問題用紙ビリビリ)
  • 本番で使用した電卓について
  • マーカー・色ペンの使用について

この記事が、いかに合格者たちのプロセスがふぞろいかを理解でき、かつ自分にあった方法は何かを考えてもらうきっかけになれれば嬉しいです。

さらに、明日からの4日間は、いっちー、かーず、あーや、むらまさの4人が、各論点について、どのように考えどのように実行したかを丁寧に語ってくれます。

これを読めば、2次試験の勉強に関して、ロケットスタートできるはず…!
ぜひ今週1週間も楽しみに読み進めてみてください!

・・・と、その前に重要なお知らせです。

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2次筆記試験の解答プロセスについて

2次筆記試験での工程について

2次筆記試験での解答を生み出す工程について、色々なやり方はあるとは思いますが、大きく4つに分けられると考えられます。

  • 設問解釈:設問で求められている内容を理解する工程
  • 与件文読解:事例企業の情報を2〜3千字程度でまとめた文章を読んで、事例企業の特徴を把握する工程
  • 解答組み立て:与件文読解から得た情報を整理し、設問への答えとなるように構築する工程
  • 解答:解答組み立てによって整理・構築された情報を、論理的な文章として実際に解答用紙にアウトプットする工程

各予備校、2次筆記試験の教材によって、この4つのやり方や順番が異なります。
絶対的な正解はないので、自分にあったやり方を模索していく必要があります。

流派が大きく分かれるのは「設問解釈」のタイミングはどこか

中でも、大きく流派が異なるのが『「設問解釈」をどのタイミングで行うか』という論点です。

それもそのはずで、「解答組み立て」「解答」の工程は、組み立てたあとでないと解答できないので、すでに順序が決まっておりますし、「解答組み立て」をする前に「何に対して解答するのか(設問解釈)」「どの事例企業の情報を活用するか(与件文読解)」を理解していないと組み立てられません。

つまり、順序という論点では「設問解釈」と「与件文読解」をどちらから行うかという議論しか存在しないのです。

ふぞろい17メンバーは実際にどうしていたか

では、ふぞろいメンバーはどうだったかというと、こんな結果になりました。

設問解釈派のコメント

与件文を読む際、必要だと思う箇所がわかるので先に設問解釈をしていました

与件文読解派のコメント

企業についての大枠を捉えるために、先に与件文を読んでいました

与件文を1段落だけ読んで、その後設問解釈を行うというハイブリット型も

設問解釈から行うのではなく、先に事例企業が何業で、どのくらいの規模かなどを把握しておくハイブリット派もいました。
(※先述のグラフでは「設問解釈」派に含めております。)

企業把握→設問確認できて、設問解釈の効率UP!

た、確かに。こちらのほうが効率良さそう・・・。

ちなみに、僕は「設問解釈派」でした。
理由は「設問の解答となる要素を与件文から抽出する」というイメージで2次筆記試験と向き合っていたので、設問で求められている要素は何かを深堀ることを重要視していたからです。

問題用紙のメモ化について

問題用紙のメモ化とは

端的に言うと「裏表紙など問題に直接関係ない用紙を解答作成のメモとして活用すること」です。

与件文を読み、要素を整理し、解答を構築する2次試験では「メモを取りたい」という衝動に駆られる人は多いはず。
ただ・・・、「メモ用紙は配布されないんです」

だからこそ、問題用紙のスペースを見つけ、メモ用紙として活用するという受験生が多く、
実際の試験会場では、試験開始の合図とともに「ビリビリ」と破く音が会場内の至るところから聞こえます。

ふぞろい17の購入者特典では、
僕を含む6人のメンバーの問題用紙がダウンロードできるので、
実際にどのようにメモを取っているのかが見れると思います!

ふぞろい17は、こちらからお求めになれます!

ふぞろい17メンバーは実際にどうしていたか

作成した派のコメント

与件文と設問文を並べて見るために破いてました

問題見ながら計算するため、事例Ⅳだけ破りました

事例Ⅳだけ作成した/しなかったというメンバーもいて、事例Ⅳだけは他の3科目とは違う戦略を取るメンバーが多いのが印象的でした。

ちなみに、僕は、それはもう!問題用紙をビリビリ破りました!
紙を破る用の定規というものがありまして、それを使用していました!
クツワ 定規 折りたたみアルミ定規

「ホッチキスを取る」というスマートな流派も

ホッチキスを外して丁寧に分解しました

ホッチキスを外すだなんて・・・、僕の2次試験にはそんな余裕はありませんでした(笑)

作成しなかった派のコメント

もったいない精神・・・

様々な考え方があるので、やはりこれも一概に破った方が良いとは言えないですね。

本番で使用した電卓について

2次筆記試験では電卓のメモリ機能などを使う人もいる

先日のブログでも申し上げたんですが、2次筆記試験の難しさは「圧倒的に時間が足りないこと」です。
(先日、2次筆記試験の過去問演習とふぞろい採点のやり方の記事を書きました!詳細は下記から。)

その点で言うと、事例Ⅳの計算はなるべく効率化したいところ。
そこで、白羽の矢が立つのが、持ち込みが許可されている電卓。
うまく活用できれば、効率的な計算が実現できます。

中でも、メモリー機能定数計算など、習得できればかなり効率化できる機能がありますから、電卓選びにはこだわってもいいかもしれません。

今回は趣旨と異なるので使い方は割愛しますが、興味がある方は使い方などを調べてみてください。

ただし!電卓はメーカーや機種によって、使用できる機能や使い方が異なるので注意が必要です。

電卓活用の落とし穴

これだけ便利な電卓ですが、場合によっては致命的なミスをもたらす可能性もあります。

リスク①全ての電卓を持ち込めるわけではない

また、持ち込める電卓にも制限があり、全ての電卓を使うことができるわけではありません。
もし、当日持ち込みを制限されてしまったら動揺しますし、何より計算ができないのはツライ…。

かんのりとの約束ですよ!

リスク操作を誤ると計算を間違える

便利な一方で、間違った使い方をすると必ず計算を間違うので、安易に電卓の機能を勧められない面もあります。

演習を進めながら、電卓による計算ミスが増えるなどあれば、活用しないのも手です。
スピードは上がっても間違っていたのでは点数は伸びないので要注意です!

ふぞろい17メンバーは実際にどうしていたか

それでは実際にふぞろいメンバーはどのように電卓を使っていたか見てみましょう。

どのメーカーの電卓を使っていたか

多くがCASIO製を選んだという結果になりました。
ですが、CASIO製が優れているというわけではなく、
電卓を選んだ理由としては、馴染みの電卓を使うなど、使いやすさを重視する傾向が多かったです。

公認会計士受験時代からの相棒です。

簿記試験の時からの愛用品!

(診断士試験に対する機能メリットなどではなく、単純にシェアの問題でメーカーに偏りが出たとも考えられますね。)

また一方で「家にあったものを活用」「100円均一で調達」など、特にこだわりのないメンバーも一定数いました。

僕は当初、すでに持っていた電卓を使っていましたが、かなり押しづらく・・・。
途中から、持ち込み可能サイズ・機能を総合的に判断してCASIO製を購入しました!
カシオ グリーン購入法適合電卓 12桁 ジャストタイプ

メモリー機能を本番で活用したか

かなりのメンバーがメモリー機能を活用しているという結果になりました。
ふぞろいの中でいうと、事例Ⅳ強者は軒並み電卓の機能を活用しておりました。

(メモリー機能のヘビーユーザー:オスカル)
メモリー機能使いまくってました…!

ただし繰り返しになりますが、合格の必須要素ではないので、ご自身で活用するかしないかは選んでみてください。

マーカー・色ペンの使用について

与件文や設問を色分けして見やすく整理する

2次筆記試験では、マーカーや色ペンの使用が認められております。

このマーカーや色ペンの活用については、非常に多くの流派が見受けられますが、
大きく分けると「SWOT分析で色分け」派と「設問ごとに色分け」派に分かれると考えられます。
(もちろん「使わない」派の方も多くいらっしゃいます。)

SWOT分析で色分け

こちらは代表的なフレームワークである「SWOT分析」の要素で色分けするという方法です。

事例Ⅰ〜Ⅲの設問1は、概ねこのSWOT分析の問題が出題されますし、
設問2以降もSWOT要素はかなり登場するので、このやり方をやっている受験生は多いと思います。

SWOT要素で色分けしておくことで、頭も整理されやすく、解答構築の際の要素探しの効率も高まりそうです。

設問ごとに色分け

こちらは、設問で使うと予想される要素で色分けするという方法です。

設問を読んだ上で、与件文を読んだときに「これはこの設問の解答として使いそうだな」と予想できる部分をわかりやすくするためにマーカーを引いていると考えられます。

設問別に引かれているので、解答構築の際の効率はかなり高まり、時間短縮につながります。

ただし、こちらは(そこまで厳密に決めてはないとは思いますが)「与件文の要素は、複数の設問に対する解答の要素とはなり得ない」という前提のもと、行われている色分け方式だと考えられます

こちらの前提に関しては、明確にそうだとは言い切れないので、注意が必要です。

また、時間の関係上、設問解釈をしたうえで与件文読解に取り組まないと実現は難しいとも思われますので、解答プロセスが制限される方法でもあるとは思います。

ふぞろい17メンバーは実際にどうしていたか

SWOT分析で色分け

青:強み、赤:弱み、緑:どこかで使いそう、黄色マーカー:経営者の思いで色分けしました。
問題ごとに分けたこともありますが、上手く分けられず黒一色だと線引いてもよくわからなかったため、諦めました。

最初は7色使っていたけれど、使い分けが難しかった…。
3色にして、プラス要素、マイナス要素、その他重要要素、で単純に分けたことで、情報がシンプルになり、整理しやすくなった。ペンの切り替え時間(段取り時間)も短縮できて良かったです。

設問ごとに色分け

与件文のどの部分をどの設問で使ったか色分けしてわかるようにするために色分けしました

設問毎に色分けしていた。1問目は黄色、2問目は青色のように。
与件文のどこがどの設問に絡むか可視化したかった。

マーカー等使わない

色分けするのは、時間がもったいない…!

カラフルだと逆に頭混乱しそう…。
あと、持ち変える手間が非効率だと感じました…。

ちなみに、僕は以下のように色分けしました。

<与件文>

  • S:濃い黄色マーカー
  • W:青マーカー
  • O:薄い黄色マーカー
  • T:紫マーカー
  • 社長の思い・今後の方針:ピンクマーカー
  • 時制:青ボールペン
  • 重要メモ:赤ボールペン

使っていたマーカーはこちらです
(過去問演習してるとすぐなくなるから、4回くらい買いました)
x2 Pilot 蛍光ペン フリクションライト ソフトカラー6本セット

終わりに

2次試験がどれだけ各々の流派に分かれるかについて、ご理解いただけたでしょうか?

もちろん、各要素の中でマジョリティであるやり方は存在します。
ただし、絶対必要なやり方は存在せず、自分の流派を磨き続ければ合格が見えてくると、僕は考えています。

ですから、まずは自分にあった方法を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。

さて、その自分のやり方探しの参考として、冒頭でもお話した通り!
明日からの4日間は、いっちー、かーず、あーや、むらまさの4人が、
各論点についてどのように考えどのように実行したかを丁寧に語ってくれます。

実は、ふぞろいの中でも、各メンバーがどんな風に考えてどのように勉強・解答していたかを聞く機会がなかったので、僕も相当楽しみにしています!

明日は、事例Ⅳ絶対強者いっちーが担当。
僕は事例Ⅳ絶対弱者であったので、めちゃくちゃ気になります・・・!

ぜひお楽しみに!

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