合格? 不合格? どちらにしろやっておくべきこと

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こんにちは。詰込の女王あすかです。

2次試験を受験されたみなさま、お疲れ様でした。きっと手ごたえなどないでしょう。そんなものです。これは受かった! と思う方が稀です(しかもそう思った時に限って不合格になっていたりします)。

さて、合格不合格はもはや分かりません。2次試験は相対試験と言われており、どれだけ難しくても上位20%ほどに入れば合格するわけです。自分ができていなくても、周りがもっとできていなければ合格しているかもしれません。試験問題の正解は発表されないので、自分ができているのか、できていないのかも分かりません。「だぁー、だからできてないんだよっ、俺は落ちたんだ!」なんていう声が聞こえてきそうですが…。

図1

それではちょっと冷静に考えてみましょう。この状態を診断士としてどう思いますか? 

合格、不合格は自分では決められません。周囲との比較もそう簡単にはできません。ましてや、試験は終わりました。過去は変えられません…。

 

そう、完全に外部環境に切り替わったのです。今まで皆さんは試験勉強をして、少しでも診断士としての力をつけ、試験に挑むという内部環境で戦っていたのですが、試験が終わると同時に、一気に試験は外部環境に切り替わります。外部環境とは「自分がコントロールできないもの」です。

自分がコントロールできないものをコントロールしようとするのは不可能ですし、コントロールできないものを内部環境に持ち込んで、終わってしまったものに後悔したり、落ち込んでも結果は変わりません。

 

それでは何をするか?

 

結果が合格であろうと不合格であろうと、やっておくべきことが3つあります

 

1、再現答案の作成

2、試験の振り返り

3、思いっきり遊ぶこと

 

詳しく見ていきましょう。

 

1、再現答案の作成

このふぞろいブログメンバーが書いているように、再現答案の作成は大事です。なるべく早めに再現答案を作成しましょう。

【合格した場合】
口述試験の対策になります。口述試験では筆記試験で書いた内容は考慮されませんが、自分が事例をどのように考えどのように設問に答えたか、という記憶を記録として残しておくことで、口述試験対策が楽になります。ふぞろいに再現答案を送っていただくと、来年の受験生の役に立つことができます。「自分は受験生支援なんてする自信はない…」と思っているあなた。再現答案をふぞろいに送っていただくだけでも十分立派な受験生支援です。

【不合格だった場合】
来年の2次試験対策になります。不合格だった場合、事例ごとにランクが送られてきます。60点以上ならA、50点以上ならBといったものです。どういった解答を書いたからそのランクなのか、分析することにより次なる試験の対策がしやすくなります。なお、再現答案をふぞろいに送っていただくと、ふぞろい発刊頃にフィードバック・コメントを返します。200近くの解答を読んだふぞろいメンバーから、相対的な」いい点、修正すべき点を教えてもらえますので、勉強に役立つと思います。

 

2、試験の振り返り

今まで過去問を勉強していた方法で、今回の試験を客観的に勉強してみましょう。

【合格した場合】
再現答案の作成と同じく口述試験の対策になります。筆記試験合格から口述試験までは1週間しかありません。口述試験の合格率は高いとはいえ、何も話せないと落ちると言われています。事例の内容を頭に叩き込み、どういったものが聞かれそうか想定するためにも、じっくり本試験を振り返ってみましょう。緊張の中で頭を真っ白にしないだけの勉強をしておきたいところです。

【不合格だった場合】
来年の2次試験対策に有効です。ここで勉強しておかねば、次にこの本試験の問題を見るのはいつになるでしょうか。夏前? 忘れてしまいそうですね。 「なんでこんな考え方してこんな解答書いたんだっけ…このメモはなんだっけ…」と考え始めてしまうと頭の中でグルグル回ります。こんなはずではなかった、もっとこう書いていたら合格していたはずなのに…と昨年の自分を責めることにつながります。どう読み解き、どこを間違えたからこんな解答を書いたのか、覚えているうちにプロセスを明らかにしておきましょう。

 

3、思いっきり遊ぶこと

今までは試験勉強漬けだったと思います。ここらで羽を伸ばしましょう

【合格した場合】
合格後は実務補習や研究会、セミナー参加で忙しくなる可能性があります。診断士の世界では積極的に動けば動くほどどんどん忙しくなります。むしろ1年目は積極的に動いていろいろなものを体験し、自分の興味のあるものに絞り込んでいくのが良いでしょう。そう考えると、診断士1年目は比較的多忙です。だいたいの研究会は月1回開催で、何個か掛け持ちすれば週1レベルの活動になりますし、研究会での発表や研究などがあるところもあります。何もしない、というのもアリですが、せっかく診断士になったのですから診断士らしいことをしないと損ですそんなことを考えて動いているうちにあすかは遊ぶ暇がなくなってしまいました…。筆記試験終了後から合格発表までが一番時間が取れました。

【不合格だった場合】
残念ながら不合格となってしまった場合、再び勉強することとなります。1次試験から受験する、2次試験のみを受験する、と人によって勉強量は変わってきますが、試験勉強が再び始まるのは確実です。合格発表があると、不合格が分かっていますから「また勉強するのか…」という思いや「勉強しなければならないのに…」といった思いを持ったまま遊ぶことになります。そんなの嫌ですよね心の底からは楽しめなさそうです。合格発表があるまでの今のうちにぜひ思いっきり遊んでおきましょう。

 

さて、いかがでしたか? この3点、合格しても不合格になってもやっておくべきことだとわかっていただけましたでしょうか。

 

なによりも大事なのは、「試験結果はコントロール不可能な外部環境である」ということ。これを取り違えて自分内部でモヤモヤしているのは時間がもったいないです! 当日自分はやりきった! それでよし! と切り替えましょう。

 

さて、明日ははらっちの登場です。受験後にどんなメモが飛び出すのか? お楽しみに!

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