『ふぞろいな1次試験勉強方法!いっちー編』

同友館
doyukan_logo

はじめに

みなさんご無沙汰しております。企画リーダーの「いっちー」です。そんな人いたっけと思ったそこのあなた、ぜひ「自己紹介!いっちー編」もご覧くださいませ。

1次試験も迫ってきましたが、勉強は順調でしょうか。過去問演習をしたり、暗記すべき内容を整理したりとバタバタな時期かと思いますが、悔いなく過ごせるように頑張ってください。

 ここまで各ふぞろいメンバーの勉強法が紹介され、いよいよ私が最後となりました。正直色々な勉強法が書かれていると思いますので、私から追加する情報はあまり多くないかもしれません。また私はかなりイレギュラーな人間ですので、正直参考にならないよという感想になってしまうかもしれません。一応色々と書きますが、時期も考えて個別の勉強法は軽くにしておいて、どちらかというと試験への心づもりや最終的な準備の方法などについて記載したいと思います。

 まず私の背景を書いておきます。割と異色の経歴なので、1次試験の突破の方法も普通と変わっているかと思います。

私の知識の背景

私は公認会計士と認定上級IPOプロフェッショナル、その他資格を複数持っており、経歴も普通の人と比べると前提条件が違いすぎるので、ひとまずそちらを記載します。

大学は経済学部で計量経済学とファイナンスを専攻しておりました。また公認会計士試験の勉強で財務・会計は叩き込まれ、公認会計士試験の必須科目で会社法や金融商品取引法の知識を習得しました。スタートアップでのCFO経験もあったため、労働法などの知識もある程度ありました。また会計士試験の選択科目を経営学にしたので、経営理論や経営分析には一定の理解がありました。そのため1次試験のうち「経済学・経済政策」は大学の知識を復習するだけ、「財務・会計」は資格による免除、「企業経営理論」と「経営法務」もある程度下地がある状態でスタートしています。そのことを念頭に置いて読み進めていただけますとよろしいかと思います。

1次試験勉強方法

私の場合、転職して間もなくの1次試験ということもあり、とにかく時間との戦いを強いられました。本格的に勉強し始めたのが6月くらいからですので、とりあえず試験範囲を網羅することを重視しました。予備校等は使っていなかったのでTACのスピードテキストを受験科目分買いそろえ、それらを読むことから始めました。上述したように基礎知識がある科目は復習がてら軽めに、経営情報システムや中小企業経営など知識が乏しいところはがっつりと、選択と集中で学習を進めました。特に中小企業経営については重要な部分は白書まで軽く触れておきました。

過去問演習は時事ネタが出ない科目について行うことが効果的です。私は時間があまりなかったのでしっかり取り組めませんでしたが、通常は数年分以上行うべきことであることを強調しておきます。

最終盤で意識するべきこと

各論は他の皆さんの勉強法を参考にしていただいて、私は勉強を始めた時点で追い込みの時期だったこともあったので、最終盤の学習方法について触れたいと思います。マーク式試験ということもあるので、とりあえず脳内に情報量を増やすことが重要です。ある1問の中で、「これ(用語など)を見たことがない(分からない)」という状況が2回生じた段階で正答がかなり難しくなります。したがって、特に点数を取りたい科目については重要な部分は覚えている、ということは知らないことは多分テキストに書いていないはずだ、というレベルまで引き上げるようにしましょう。過去問演習も重要ですが、網羅性の観点から最終的にはテキストに戻ることをお勧めいたします。

また、試験前の焦りや時間の足りなさは多くの方が感じるかと思います。私も含めて、中小企業診断士試験は働きながら受験する社会人の方が多くいらっしゃり、本業と勉強の両立もなかなか難しいのではないかと推察します。そのような状況であっても、やるべきことは変わりません。気分の高低は試験前に激しくなる傾向にあると思いますが、あくまで淡々と毎日決めた日課をこなすこと、復習すべきところはきちんと潰しこむことが大事です。ある程度の緊張感は持ちつつも、「落ち着いて決めたことをやる」ことが王道だと考えます。

1次試験結果

【合計点】450点台/600点(自己採点)

【経済学・経済政策】80点台/100点

【財務・会計】資格による免除

【企業経営理論】80点台/100点

【運営管理】70点台/100点

【経営法務】70点台/100点

【経営情報システム】70点台/100点

【中小企業経営・政策】70点台/100点

どこかにメモしておけば良かったのですが、ざっくり上記のようなスコアリングで合格しました(まさかこの場で点数が必要になると思わず、引っ越しの際に色々と処分してしまいました)。すべて70点台以上、経済学と経営学は80点台だったことは覚えています。

資格免除について

中小企業診断士のいくつかの科目は他資格保有による免除があります。それらを使うか否かという、恐らく多くの人は話せない(し、対象者も限られる)ことを付記しておきます。結論から申し上げますと、私は「資格免除する方が良い」派です。理由はシンプルで、単純に試験科目が減るからです。長丁場の試験になると、科目が減るだけで拘束時間もなくなるし、試験中に休憩もできるので、個人的にはフル活用しています。

なお、資格を持っているとその資格に関連した科目(私の場合は財務・会計)で点数を稼いで全体の点数を引き上げよう派もいらっしゃると思います。もしそれが何の努力もなくできるのであれば賛成です。しかしながら、やはりそれぞれの資格によって問われることは若干異なり、チューニングが必要になります。また過去試験で学習したことを思い出すのにもそれなりに時間を費やすことを考えると、個人的には科目ごとなくしてしまった方が楽で良いのではないかなと考えております。

まとめ

経歴が違いすぎて、恐らくは参考になる人が少ない記事になってしまい反省しております。とはいえ、どんな立場だったとしても、最終的なゴールから逆算して合格を目指すということは変わらず重要な姿勢です。この時期の進捗状況は人によって多様だと思います。ですが、他人と比較する必要はありません。最終的には試験問題と1対1で向き合うことになるので、雑音を入れず最後まで集中しきって取り組んでみてください。頑張って!

明日は『特別企画!ふぞろいOBOGのイマ!』です。
勉強を乗り越えた先に、どんな未来があるのか。ぜひ、お楽しみに!

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする