「与件文をチェックしてたのに、解答に使いそびれた…」をどう防ぐ?

同友館
doyukan_logo

多年度生合格ナビゲーターのみほみほです。いよいよ2次試験本番まで1ヶ月となりました。準備はいかがでしょうか? 去年のこの時期のみほみほは、なかなか戻ってこなかったやる気がやっと戻ってき たものの、残り期間の短さに「やばい!!」と焦っていた頃でした。みなさまの中には、みほみほのように、なんだかやる気が出ないという人もいれば、思うように勉強時間が取れずに困っている人、勉強はしているものの課題を乗り越えられずに悩んでいる人、様々だと思います(中には「もう準備万端」という人も?!)。けれど、本番までの時間はみなさん平等です。今の自分を見つめて、自分にとって残り期間をどう使うのが一番効果的か考えてみて下さいね。

 

さて、前回のみほみほブログのテーマは「【事例I、II、III】与件文を読んだのに、何も頭にのこらない…。ポイントを外さす読む方法」  でした。その中で、みほみほが与件文を読むときにチェックしていたポイントを紹介しました。前回も紹介しましたが、特に重要なものは、事例別に以下のとおりです。

 

  • 事例I :強み、課題

 

  • 事例II :ターゲット、競合、協力者、ニーズ、シーズ

 

  • 事例III :問題点、ヒト(○○部、○○担当者、等)、課題

 

予備校で、「このポイントをチェックしましょう」と教わったみほみほは、「じゃあ、強みにはハートマークを付けよう。なんか楽しそうな感じがするし」「ターゲットには、”T”とマークしよう」とチェックの仕方を決め、せっせと与件文を読む練習をしました。だんだんスムーズにチェックできるようになってきたのですが、80分間が終わって解答を見直してみると、「あれ? ここ、チェックしてたのに解答に使ってない…」ということが結構ありました。

 

pet-882446_1280

(現実逃避して、引きこもっております)

 

試験時間80分間の最終的な目標は、「合格点の取れる解答を作ること」ですよね。そこに辿り着くために、「読む」「考える」「書く」の各プロセスがある。…そのはずなのですが、「チェックをしていたのに解答に使っていない」という状況に陥っていたみほみほは、「読む」が「考える」「書く」に繋がっておらず、プロセス間の連動性が切れてしまっている状態でした。

 

「チェックしたのに解答に使ってないなら、チェックする意味ないなあ。大事な80分間を、お絵かきのために使ってたってことだよなあ…」と反省し、どうして連動性が切れてしまうのだろうと考えました。その結果、「どうしてチェックするのかという、そもそもの目的がはっきりしていないので、チェックした箇所の使い方が分からないからだ」と、思い至りました。

 

「目的をクリアにしなきゃ!」と考えたみほみほは、先ほど挙げたポイントをチェックする目的を、以下のように整理しました(なお、みほみほのチェック項目の全容は、チェック項目別の「目的」も含めて、ふぞろい8 の書籍の読者プレゼントとして、webからダウンロードできます。よかったらそちらもご覧くださいね)。

 

  • 事例I:

・強み

‐SWOT問題が出たとき、解答の構成要素になる。

‐戦略は「『外部環境』に『強み』をぶつける」という「クロスSWOT」で考えるので、今後の戦略を問われる問題では解答の構成要素になる。

・課題

‐課題とは「企業が目指す方向性 」。今後の対応策や戦略を問われる問題では、対応策や戦略実施による「効果」として課題を抜き出せば、点が入る可能性が高い(事例Ⅲの「問題点」とは、チェックする目的や使い方が違うので要注意)。

 

  • 事例II:

・ターゲット、競合、協力者、ニーズ、シーズ

‐事例IIは原則として、この4つを組み合わせたマーケティング施策+施策実施による「効果 」で解答をまとめる。

‐「競合」は、他社と比較する問題や差別化の問題で解答に入れると、点が入る可能性が高い。

‐「協力者」は新規事業を問う問題や今後の戦略を問う問題で解答に入れると、点が入る可能性が高い。

 

  • 事例III:

・問題点

‐事例IIIには「歩留り低下」など、「明らかな問題点」が登場する。問題点を放置したまま解答が終わることはないので、どこかの設問で必ず解決されるはず。使いどころを見極めて解答に盛り込めば、点が入る可能性が高い(迷ったら、複数設問に入れる)。

・ヒト(○○部、○○担当者、等)

‐解答の中で、生産や情報の流れの整理・分析が必要となることが多いので、状況整理の目印として印をつけておく。

・課題

‐事例Ⅰと同じ。

 

いかがでしたか?

与件文のチェックに限らず、それぞれのプロセスを行う「目的」は何なのかが分かると、プロセスを解答作成のためにしっかり活かすことができ、合格答案にぐっと近づくと思います。「プロセスをこなすことだけが目的になっちゃってるかも!」と思った方、かったらもう一度「目的」について考えてみて、プロセス間の連動性を高めていってくださいね。

 

次回は、2年目生合格ナビゲーターのむらっちです。 毎年何かしら出題される、見たことのないような新傾向問題。そんな問題にどう対処したらいいか、むらっちが語ります。お楽しみに。

 

↓ポチっと応援クリック(マークをクリック)をお願いします。

合格ナビゲーターの更新の励みになっています(^^)/

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする