新傾向問題もかかってこい!その対処法とは?

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こんにちは。2年目生合格ナビゲーターのむらっちです。

2次筆記試験まで、あと4週間ほどとなってきました。

予備校の模擬試験やカリキュラムも終盤に差し掛かっていると思いますが、本試験でのご自身の戦い方がイメージできてきているでしょうか?

 

前回の記事で、本試験で緊張しないためのルーティンワークを探してみましょう、とお伝えしました。

今回は、本試験で新傾向の問題を見ても焦らないための準備についてお伝えしたいと思います。 

新傾向の問題と聞いて、ネガティブに捉える方もいるかもしれませんが、その必要は全くありません!

まずは冷静に!

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出題されたらむしろ、出題者はこんなことを聞いてくるのか、こんなサプライズを仕掛けてくるのか、と楽しんで欲しいと思います。本試験中にそれぐらいの余裕が欲しいです。そうでないと、新傾向の問題に時間を取られ、後回しにした、受験生の多くが確実に解いてくる問題すら取りこぼしてしまう可能性があるからです。

 

むらっちの経験をもとに、どのように新傾向の問題と向き合えばよいか、どういう準備をしておけばよかったかについて考えてみたいと思います。

むらっちが受験した平成25年度と平成26年度では、以下の新傾向の問題が出題されました。

平成25年度事例Ⅱ第3問

・電卓を用いて、シェアや売上高構成割合を解答させる問題

平成25年度事例Ⅳ第2問・第4問

・損益計算書が提示されない上で、営業キャッシュフローや現金有高を解答させる問題

・品質原価計算の知識問題

平成26年度事例Ⅱ第1問・第3問

・PPMの4象限についての知識問題

・デシル分析を用いる問題

 

では、これらの問題にむらっちがどのように対処したのかについて見ていきましょう!

平成25年度事例Ⅱ第3問

むらっちが受験1年目であった平成25年度事例Ⅱの、受験生全体にとってのサプライズは、事例Ⅳ以外で電卓を使用するということでした。

机上に電卓を置いていなかった受験生もかなりいたようです。

この対処法としては、「事例Ⅳ以外では電卓を使用しない」という決めつけをしないこと、受験案内に記載されている持ち物リストを確認することです。

平成13年度・平成16年度の事例Ⅰでも、グラフの問題が出題されています。また、電卓を使用する必要はなかったと思いますが、平成24年度の事例Ⅲでもグラフの内容を問われています。

計算問題が出てくる可能性はどの事例にもある、と思っておきましょう。

また、受験票に記載されている持ち物は本試験で必要だからこそ記載されています。つまり、どの事例においてもそれらの道具を使う可能性はあるということです。

この時の出題内容を見ると、設問1では、競争構造について問われており、競争構造⇒業界内の順位は?という発想はむらっちもすぐに思いつきました。また、設問2では、水産練物担当バイヤーの立場という観点で解答させる問題で、試験後は若干解釈が割れていますが、スーパー全体に与えた影響など、変化率がどうなっているのかを捉えればよく、数値に基づいて冷静に対応すればよかったように思います。

平成25年度事例Ⅳ第2問・第4問

むらっちが大失敗してしまった事例です。事例Ⅳは得意だったため、受験1年目で合格を掴むためには事例Ⅳで決めるしかないと意気込んで当日を迎えていました。

問題用紙を開けると、過去の傾向からは一変していました。試験中は落ち着こうと自分に言い聞かせていましたが、第2問の設問2で計算結果が一致しない理由を問われ、自分の計算では計算結果が一致しており、明らかに間違いであることが分かりました。200%定率法は合っているのになぜ?と、設問1からやり直したりして、かなり時間を費やしてしました。

第4問については、品質原価計算は知っていましたが、その知識のことをまったく気づかず、空欄を埋めた程度の解答しかできませんでした。試験後、合格した方やA評価を取った方に話を聞くと、与件文を使いながらそれなりに記述できていたようです。

振り返ってみると、自分が解ける問題や受験生の多くが解いてくるであろう問題から順番に解いていく必要があったと思います。試験では最も基本的な戦い方です。

2次筆記試験まで駒を進めてきた受験生であれば、自分が知らない問題は他の受験生もほとんど誰も知らないと開き直ってしまうことも必要です。基礎的な問題を定着させることに集中することが大事だと思います。

平成26年度事例Ⅱ第1問・第3問

第1問からいきなりPPMの4象限の名称を問われました。2次試験専念のむらっちにとって、PPMはテキストを眺める程度の知識でした。花形、金のなる木、負け犬までは思い出せましたが、あと1つが出てきませんでした。○○児だということは思い出せたのですが、未熟児としてしまいました(正解は問題児です)。ここも一次試験の基本テキストに載っている論点ですので、基礎をおろそかにしてはいけないことを思い知りました。

第3問のデシル分析ですが、こちらは平成25年度事例Ⅱで電卓を使用することに対する構えはできていたこともあり、特段びっくりすることもありませんでした。

まとめると、

・新傾向の問題を見たら、軽く微笑んでください。それぐらいの余裕を持ちましょう。

・新傾向の問題が出題されても、基礎知識の範囲で対処できることもあります。

・新傾向の問題が難解すぎた場合は、受験生の多くも解けないため差がつかず、むしろ受験生の多くが解答できる問題の1点、2点の差によって大きな差がついてしまう可能性があります(2次筆記試験は相対評価の可能性があると言われているため)。

・やってはいけないことは、本試験までに新傾向の問題への対応のために学習範囲の手を広げることと、本試験当日に焦ってその問題に固執することです。

今年度もどこかで新傾向の問題が出題されるでしょう。出題されなかったら、それはそれでよいことなので、心構えだけはしておきましょう。

次回のブログは、多年度生合格ナビゲーターのガックンの登場です。前回は英語のレクチャーまで飛び出した勘違いアドバイスですが、今度はどんなアドバイスがあるのか、乞うご期待!

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