まだ間に合う! 「ふぞろい8」で事例3を徹底攻略

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こんにちは。2年目生&独学生合格ナビゲーターのヨッシーです。
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この5連休もヨッシーは、事例問題の添削 、テキストの執筆、経営相談窓口の担当…と、受験生や中小企業のために微力を尽くしております。正直、独学でマイペースだった受験生時代より忙しいです(笑)

さて、2次試験まで残り約1か月となりましたので、そろそろ即効性のある対策について記事にしてみたいと思います。2次試験において、学習効果が最もストレートに得点に結び付きやすい事例。それは何といっても事例3だと思います 。

事例3に登場するC社 は技術力に強みがある一方、生産管理には杜撰なところがあり、作業の標準化や情報の共有が進んでいません。そんな中、元来の強みが評価されて、さらなる成長機会となる新たな案件が持ち込まれますが、生産管理面の問題を解決しない限り対応は困難です。そこで、生産管理面の問題を解決すると同時に、強みをフルに活用した能動的な事業展開を図ることにより、C社は下請体質を脱却して自立した企業として成長することが可能になります。

事例3は概ね上記のようなストーリーをベースとしていますが、このあたりが中小製造業の模範的・典型的な成長戦略として想定されているということなのでしょう。

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過去問を何年分か解くことを通して、根底で共通するストーリー、問題意識、設問構造を身体に染み込ませることができれば、与件文の表現が明示的なこともあり、事例3は一気に対応しやすくなります。

ふぞろい8」は基本的には平成26年度の2次試験を深掘りした内容となっていますが、事例3特別企画(p.91)では、過去問も含めた分析に基づいて、事例3の基本構造をコンパクトに分かりやすく整理しています
事例3攻略の方向性を短期間で体得するには必見の特集となっていますので、ぜひご活用ください。

今回の「ふぞろい8」の再現答案分析を通してヨッシーが気付いたことの一つとして、「全社戦略」「事業戦略」「機能別戦略 or 戦術」のレイヤー(階層)が意識できていない答案が見受けられることが挙げられます。

ヨッシーが推測するに、「事例1は組織・人事の視点から解答する」「事例2はマーケティング・流通~」「事例3は生産・技術~」「事例4は財務・会計~」という思い込みが強すぎて、「全社戦略」を問われているにもかかわらず、「機能別戦略 or 戦術」レイヤーで解答しようとしているのが原因のように思われました。

平成26年度事例3に即して言うと、第3問設問1や第4問について「生産・技術」に狭く限定した解答を書いてしまうと、収益面や将来の事業展開上でのメリットに言及できなかったり、営業の強化や販路の方向性に関する助言が漏れてしまったりと、致命的な失点につながりかねません。

事例1~4が、それぞれ異なる機能別戦略をテーマにしていることは確かです。だからといって「全社戦略・事業戦略について問われないわけではない(むしろ、事例1や事例3では、このレイヤーの設問が半分くらい含まれていることが多いです)」ので、くれぐれもご注意ください。

この点については、第2章第2節「合格への扉を開く3つの鍵」の事例3パート(p.140、執筆担当:ヨッシー)でも触れていますので、中小企業診断協会から発表されている「出題の趣旨」等と併せて是非ご活用ください。

「学習効果が得点に結び付きやすい」ということは、裏返せば、対策を怠ると実質的に相対評価とも言える2次試験では一気に不利になるということでもあります。
1年目のヨッシーは、(今までの社会人経験上、まったく縁遠い世界だったため)事例3の勉強は苦痛で仕方がなく、結局のところ大して対策もせず本番に臨み、C評価に沈んでしまいました。

ヨッシーのような独学生のみなさんにとっては、ただでさえ無機質な事例3の文章が、さらに無味乾燥なものに感じられるかもしれません。「ふぞろい8」の掛け合い形式が、そんな皆さんの事例3対策に、ほんの少しの潤いをもたらすことができれば幸いです。

【今日の一句】

掛け合いで 楽しく学ぶ 事例3 by ヨッシー

明日のブログは、事例4チームのリーダーでもあったポンポロが、多くの受験生が苦手とする事例4でしぶとく点数を積み上げるコツを教えてくれるようです。先日の秋セミナーでも好評だったこの作戦、「ふぞろい」ブログを読んでいるみなさんの最後の武器になるかもしれませんよ。お楽しみに!

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