勉強しにくい環境にある人ほど、「内部資源を活かす」発想が活きる

同友館
doyukan_logo

こんにちは、ストレート生合格ナビゲーターのとりっちです。

9月に入り、いよいよ2次対策も本格化してきた頃ではないかと思います。

 

私は前回の記事で書いたように、8月は仕事の繁忙期と重なってまったく対策ができなかったため、ちょうど今くらいの時期から本格的に対策を始めました。

 

しかし相変わらず仕事が忙しかったため、平日はなかなか勉強時間を確保できず、焦りながらも試行錯誤を重ねていました。

皆さんの中にも、仕事や家庭との両立が難しいなどの理由で勉強時間の確保に苦慮している方がいらっしゃるのではないかと思います。

 

しかし、そんな環境にある人ほど、診断士思考を活かすべきではないかと私は思っています。

tori_0911

 

 

少し考えてみましょう。

 

2次試験に合格するため勉強になるべく多くの時間を割きたいが、他にもやるべきことがあり、なかなか思い通りにいかない

 

この状況、何かに似てはいないでしょうか?

 

現状の課題を解決し経営を改善したいが、人材面や資金面などで内部資源に制約があり、なかなか課題解決にあたれない

 

そう、皆さんが受験生として事例企業に、そして診断士として実際の中小企業に対して診断・助言する際の、企業が置かれた状況ととても似ています。

 

皆さんがこれまで学んできた診断士の基礎知識にこの状況を照らすとイメージできるかと思いますが、

 

限りがあるからこそ内部資源に着目し、それを最大限有効に活かせるような戦略をもって課題を解決する

 

という考え方がそこではとても重要となります。

 

 

その土台となるフレームはさまざまにありますが、ここでは「SWOT分析」をもとに考えてみましょう。

 

「強みを活かし」あるいは「弱みを克服し」、「機会を活かす」あるいは「脅威に対応する」。

 

この考え方は、「勉強時間をいかにして確保するか?」という今の皆さんの課題にも活かすことができます。

 

ここでポイントとなるのは、「物事は一面ではそのすべてを測れない」ということです。

 

たとえば、

 

仕事が忙しく、平日は勉強時間の確保が難しい

家庭との両立が求められ、休日はなかなか勉強できない

独学で勉強仲間がいなく、勉強会への参加や情報交換ができない」

 

このような状況は、「弱み」と捉えられやすいと思います。

 

しかし、少し見方を変えてみると、

 

勉強時間が限定されるからこそ、ダラダラではなく、集中して勉強しやすい

家族と過ごす時間でリフレッシュできるからこそ、スッキリした気持ちで勉強に向かえる

まとまった勉強時間が取れないからこそ、隙間時間を最大限に活かして対策できる

独学だからこそ、ひとつの予備校に偏った考え方に陥らず、また勉強会に参加しないからこそ、ネットや参考書で吸収したさまざまな情報をもとに試行錯誤できる時間がある

 

 

このように、「強み」として考えることもできるのです。

 

私も、平日は1時間程度しか勉強できないことも多かったため、「この日は1時間でここまでやる」とはっきり目標を決めたことがモチベーションにもなりましたし、時間がないからこそ自身の課題をはっきりさせ効率的な学習戦略を立てようと考えるようになり、そのために積極的にセミナーなどに参加して情報収集する原動力にもつながりました。

 

また、2次試験の対策は事例を解くことが中心になるため、どうしてもまとまった時間が必要なように思えてしまいますが、隙間時間の活用が有効な対策は、実は結構多くあります。

私の場合、セミナーや勉強会に参加して気づいたことや、予備校の演習や模試で自分が間違えたパターンを書き留めておく「気づきノート」を作成し、ちょっとした隙間時間に何度も読み返していました。一日の間に何度か発生する隙間時間を活用してその対策をしていたおかげで、反復して「気づき」をインプットすることができ、同じミスを繰り返さないというメンタルが鍛えられたと思っています。

このように、2次対策においては事例を解くアウトプットも重要ですが、インプット作業は隙間時間でも十分に可能です。

アウトプットを通して気づいた課題を克服するための時間として隙間時間を捉えると、やれることはいろいろあります。

たとえば、解答に入れるべきだったのに書けていなかったキーワードを整理して暗記する、読み落としや解釈間違いをしてしまった与件文を再度読み直してみて「なぜ間違ったのか?」を分析してみるなど。

隙間時間用の教材を工夫してみることは、大いに有効だと思います。

 

 

少し話が逸れましたが、このように内部資源を多面的に捉えることは、企業診断においてSWOT分析を行う際にも大切な視点となります。

「制約」「弱み」だと思っていたことが、ある機会を活かすことで「強み」に転じ、経営が上向きになったというケースは実際に数多くあるからです。

 

だからこそ、受験勉強においてこのような逆転の発想を持つことができれば、診断士として企業に助言をする際にもきっと活きるのではないかと思います。

 

ぜひあなたの今の状況を多面的に捉え、プラスの部分をうまく引き出してあなたなりの対策に活かしてみてくださいね。

 

明日は、多年度生合格ナビゲーターのみほみほが登場です。

先日行われた夏セミナーで受験生の方からいただいたあるお悩みに答えてくれるようですよ。

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

↓ポチっと応援クリック(マークをクリック)をお願いします。
 合格ナビゲーターの更新の励みになっています(^^)/

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする