「切り口メモ」の活用法!事例2のその2

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こんにちは。2年目生合格ナビゲーターのはらっちです。

模試のシーズンです。模試は現在の自分の実力がどれくらいかを知ることができるだけでなく、本試験当日のシミュレーションができる良い機会です。ぜひ準備を整えて臨んでいただければと思います。

今回は、事例2の「切り口メモ」をご紹介します。切り口とは、物事を批判したり分析したりするときの、着眼や発想のしかたのことです。切り口・キーワードは、事例1に限らずどの事例でも重要です。実際に平成26年度の事例Ⅰ再現答案を分析すると、複数の切り口でキーワードを盛り込めている答案が高評価につながりやすい一方で、切り口が偏った答案は、得点となるキーワードを外しやすくなり大量失点につながりやすいということを再認識しました。
切り口メモ3
■「ブランド戦略」を問われた時
1.施策:品質の有形化(見た目・パッケージ)、体験してもらう(試飲・試食)、五感・情緒に訴える、希少性、個性・独自性、物語性、知覚品質高める、4Pとの整合性を維持する
2.目的:自社と商品の認知向上、イメージ向上、コンセプト明確化
3.効果:選択されやすい×高価格×リピート効果×口コミ効果→高業績

施策については、中小企業ですので、お金をできるだけ使わず実際に見たり触ったりするような、顧客経験価値を高めるような施策が解答候補になりやすいため、このような切り口になっています。ブランド戦略も施策を解答するだけでいいのか、その効果まで求められるのかは、十分見極めたうえで解答を構成する必要があります。効果も求められる場合、最終的には売上や利益の向上が目的なのでそれにいたる因果関係までどういうことがあるのかを抑えておくと、書き漏らしが少なくなります。

■「コミュニケーション戦略」を問われた時
1.施策:顧客ニーズ、双方向性、タイミング
2.目的:既存顧客との関係性維持・強化、顧客満足度向上
3.効果:既存顧客の維持、リピート率向上、口コミ喚起、新規顧客の獲得

中小企業がモデルの事例ですから、限られた資源を有効活用しつつ、いかに既存顧客を維持し、新規顧客を獲得するかという点が解答候補になってきます。施策を書く上で忘れがちなのは、どういう頻度でそれをやるのか(タイミング)という点です。定期的・継続的にやる解答が求められていることが多いですが、醤油などの調味料なら買い替えのタイミングや、贈答品なら何かの記念日のタイミングで、という解答もあり得ます。これは、タイミングを意識して与件文を読むと見落としにくくなります。

ヒントが与件文に書いてあるにもかかわらず、既存顧客のことは書いても新規顧客のことは書かなかったり、施策を実施するタイミングの観点が抜けたりするなど、抜けや漏れによる失点が多いかたは、次の演習などのタイミングでは同じ失敗を二度と繰り返さないようにしましょう。今回紹介した「切り口メモ」のように、漏れなかった点、漏れた点をまとめ、少しでも次の失敗確率を減らす工夫を考えてみてください。

さて、明日はすぎっちです。最近すぎっちは、大阪のとある寿司屋にはまっています。はらっちは、そろそろイラストに寿司ネタが飛び出すのではないかと予想しています。

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