2次試験の合格点獲得のために肝となる要素 ~設問解釈トレーニングについて~ おみそ編

同友館
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受験生の皆様、日々の勉強お疲れ様です。

昨日は我らが事例Ⅲのリーダーかっしーが、ふぞろい執筆にあたっての感想を書いてます。

ふぞろいの裏側をのぞける面白い記事になっていますので、ご興味あればぜひ読んでみてください!

さて、本日私が紹介するのは予告通り「設問解釈トレーニング」です。

ここでいきなり質問ですが、2次試験で合格点を獲得するために、一番必要なことって何だと思いますが?

私は、「設問で問われていることを正確に理解すること」だと思っています。

設問の意味が理解できれば、解答の方向性は大きくずれることがありませんし、逆に設問の意味が理解できていなければ、解答の方向性がずれて点数を取ることが困難です。

そして、その設問理解の精度向上に資するのがこの設問解釈トレーニングです。

※ただし、設問解釈が難しいのは事例Ⅰ~Ⅲまでの話なので、ここからの説明も事例Ⅰ~Ⅲまでの話になります。ご留意ください。

今回も独学ストレート合格メソッドを力説しますので、ぜひとも読み進めていただければ!

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設問解釈トレーニングとは?

まず、「合格ロードマップ」から今回の設問解釈トレーニングの位置づけを示します。

「2次試験独学ストレート280点合格ロードマップにおける設問解釈トレーニングの位置づけ」

この設問解釈トレーニングは、端的に言えば、設問文だけを読んで何の知識が必要か、をつかむトレーニングです。

与件文を読んだり実際に解答を書いたりしないので、かなり手軽に始められると思います。

どんなメリットがあるの?

具体的なやり方の前に、まずメリットについて3点紹介します。

メリット① 聞かれたことに素直に答える能力を習得

冒頭でも記載していますが、2次試験攻略において受験生の皆様を苦しめているのは、設問の意味がよくわからないということだと思っています。

私が過去問を解いていた経験上、設問の意味がよく理解ができた問題は、与件文からキーワードを正しく選択でき、ふぞろい流採点で7割を超える解答が書けました。

一方で、設問の意味を読み違えてしまった問題は、2~3割など箸にも棒にもかからない点数の解答になってしまいました。

2次試験は、究極的に言ってしまえば、「聞かれたことに対して答える」ことができれば受かる試験です。

ただ、この「聞かれたこと」自体の理解にコツが必要なのです。

このコツを、2次試験の勉強が本格化する前の5~8月初旬(一次試験日)の時期のトレーニングにより習得することで、1次試験後もスムーズに2次試験の学習が進められます。

メリット② 設問解釈の速度が上がる

2次試験は80分という大変短い時間しか与えられていません。

その短い時間の中では、あらゆる作業をスピーディにこなす必要がありますが、設問解釈トレーニングをしておくことで、設問を読むセクションを極力短くできます

最初、私が2次試験の勉強を始めた際は、設問の解釈に大体7、8分程度はかかっておりました。

しかし、この設問解釈トレーニングにより設問を読む際の基礎体力をつけ、その後の過去問演習を繰り返す中で最終的に5分以内に設問解釈が終わるようになりました。

しかも、設問で問われた内容を与件文を読んでいる段階で忘れてしまうということもなくなっていました。

メリット③ 2次試験で必要となる1次試験の知識が分かる

設問解釈トレーニングでは、設問文から何の知識が必要かを予測します。

この知識とは、もちろん1次試験で問われる知識とイコールです。

したがって、特に1次試験と同時学習の方は、1次試験の学習中に学ぶ論点の中で2次試験でも問われる知識が分かることになりますので、何を重点的に覚えるべきかが分かるようになります

もう少し具体的に言うと、2次試験で問われる知識は可能な限り完璧に覚え、2次試験では問われない知識は優先度を下げても構わないということですね。

人間の脳が覚えられる容量にも限界はありますので、効率的な知識習得を心掛けたいものです。

以上3点が私が考えるメリットです。

以下では、実際に私が行っていたやり方をお伝えします。

設問解釈トレーニングはどうやっていたの?

設問解釈トレーニングとは私が分かりやすく呼んでいる名前でして、実際は早稲田出版(TBC受験研究会)の「速修2次テキスト」に書かれている内容の1つになります。

一応、以下に同テキストのリンクも貼っておきますね。

「中小企業診断士 2023年版 速修2次テキスト

こちらの第3章「科目別攻略編」の「具体→抽象のプロセス演習」がそれにあたります。

同テキストの何がよかったかといえば、本だけではなくYouTubeでも解説が聴けることでした。

下記は、例として、令和4年事例Ⅰの「具体→抽象のプロセス演習」の講義動画です。

同テキストの2023年版は令和4~2年度までの講義しかありませんが、YouTube上にはかなり過去の年度まで投稿されています。

私の場合、2022年度版のテキストを購入して令和3~1年度分の演習を行いながらテキストとYouTubeの解説でやり方をつかんだのちは、YouTubeの動画のみで平成30~26年度まで、計8年分の設問解釈トレーニングを行いました

独学生を名乗っていますが、この山口先生の講義は事例Ⅰ~Ⅲ×8年×5周くらい聴いていまして、「それじゃ予備校生じゃないか?」と言われても否定できません。優良な動画を無料で公開していただき、大変感謝しており、試験会場で拝見したときは思わず挨拶してしまいそうになりました。

また、同トレーニングを行うにあたり、実際に行っていたプロセスとしては下記になります。

①:「中小企業診断協会に掲載されている過去問」より2次試験の事例Ⅰ~Ⅲの過去問PDFをダウンロード

②:iPadのペンを使用して設問の箇所について、問われている知識を書き込む

③:テキストやYouTubeの講義を聞いて答え合わせを実施

これを1日1事例ずつ、事例Ⅰ~Ⅲまで順番交代に毎日行っていました

時間としても30分程度で終わりましたので、1次試験の学習と並行しても負担なく続けることができました。

おわりに

本日も長文のお付き合い、お疲れさまでした。

この設問解釈トレーニングと前回紹介した「与件分無し解答作成トレーニング」は2次試験の基礎体力作りに欠かせなかったと思っていますので、かなり熱を込めて紹介しました。

もしこの記事を読んで始めようと思った方がいらっしゃれば、大変嬉しく思います。

さて、次回は「2次試験でのタイムマネジメント」について、記事を書いていきたいと思います。

こちらも皆様の点数アップに繋がりますよう、余すことなく書きますので、楽しみにしていただければ幸いです。

また、明日はふぞろい16の宴会部長、スーパードクター×診断士のえとえんの登場です。

医者という異色の経歴をもつ彼がなぜ診断士を目指したか、とても興味深い内容となっています。

こちらも気になる方はぜひチェックしていただければと存じます!

では、次は6月中旬頃に!

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