なぜ2次試験は合格点が240点なのに合格率が毎年約18%に落ち着くのか?

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こんにちは!けんとです。
9月になりましたが、2次試験に向けた勉強は順調に進んでいますでしょうか?
2次試験の勉強を始めてみると、試験の正解が公開されていないということでいろいろと不安になりますよね…。
「キーワードを詰め込むのがいいの?」「1つの内容を深堀りした答案を記載した方がいいの?」「この参考書とこの参考書書いてること違うやん…」昨年の私もそうでした!
そして、一番の謎が「なぜ2次試験は合格点が240点と決まっているのに合格率が毎年約18%に落ち着くのか?」でした。
誰も答えの分からない謎ですが、今回はいくつか考察してみたいと思います。


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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!

どうぞお楽しみに!

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説1:たまたまの奇跡説

明確な採点基準があり、その基準に沿って採点していった結果、240点以上の受験生が毎年たまたま約18%いるという説です。たまたまの奇跡と書きましたが、奇跡というよりは試験委員にはとんでもない力があり、私たち受験生のレベルを正確に把握したうえで完璧な試験と採点基準を用意しているということなのかもしれません。(そんなことはないとは思うのですが…)

説2:受験生の答案を見たうえで採点基準や配点を決めている説

受験生の答案がすべて出揃ったうえでそこから採点基準と配点を決めて採点をしている説です。それであれば240点以上の受験生が約18%に収まるようにコントロールすることができると考えられます。ただ、昨年でいうと約9,000人の受験生の答案を約2か月で全部分析したうえで採点基準と配点を作成し、採点していくということになるので現実的ではないように思われます。

説3:準備しておいた採点基準や配点で採点したのち、点数だけ調整している説

いろいろ考えた結果、個人的に一番ありえると考えていたのがこの説です。あらかじめ用意していた採点基準と配点ですべての答案を採点したのち、全受験生の合格点を高い順に並べ、そこから上位約18%の人が240点以上に、残りの約82%の人が240点未満になるように調整をしている説です。その調整の仕方もいろいろな説があると思います。
①合計点に基づいて上から約18%の位置に該当する人の点数が240点になるように単純に増減する
例えば、高い順に並べて上から約18%の位置に該当する人の点数が260点だった場合、受験生全員の点数を20点ずつ引くこととする方法です。この20点を単純に4つの事例で割って、全員の各事例の点数から5点ずつ引いた点数にすれば240点以上が約18%になります。
②各事例の平均点や得点の分布に基づいて各事例ごとに点数を調整する

このあたりからは具体的にどうしているか考えるのをやめてしまったのですが、各事例ごとに難易度が異なり、平均点や得点の分布が異なっていることを考慮すると、各事例ごとに得点の調整がされているのが妥当かと考えています。ただ、単純に各科目の上から約18%の位置に該当する人の点数を60点に調整していくだけでは4事例の合計点で240点に調整する作業も発生していろいろと考慮することはありそうな気がしています。

さいごに

上記の説には40点未満の事例が1つでもあった場合は合格できないという条件を考慮しなかったのですが、この条件もあることを考えると他の説もあるのかもしれません。

ただ、個人的には説3だろうと思っており、点数を重ねることよりも受験生の中で上位約18%に入れるような優れた答案にするためにはどのように記載すべきかを考えるようにしていました。
意識していたポイントは2つあり、①どの設問においても受験生の大半が記載するであろう内容を確実に記入していく、②的を大きく外すようなとんちんかんな答案は1つの設問も作らない。ということでした。
そういった意味では、ふぞろいな合格答案の採点用の点数例で一喜一憂するのではなく、様々な答案を見たうえで各設問ごとの受験生のど真ん中ってどこなのだろうという観点で勉強をしてみると良いかもしれないと思います。

誰も正解のわからないことなので、ふぞろいも、各予備校も、Twitterなどの合格者の声も、あくまでも参考情報程度に留めて、自分の判断した方向で突き進むのがいいと思います!

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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