皆さん3週間ぶりです、けーしです! ふぞ15は執筆が佳境です。皆さんに良いものがお届けできる様にメンバー一同最後の追い込み中です、楽しみにしていてください!
さて、皆さんがふぞ15を手にして2次試験に臨むためには乗り越えなければいけない壁があります、そうです1次試験です! 中小企業診断士試験の山場は2次試験だ、などとも言われますが、今日は意外に侮れない1次試験についてお話させていただきたいと思います。参考書選びで悩まれている方の参考になれば幸いです。
目次
自分は予備校等に通わず独学だったのですが、1次試験対策の基本的な流れは、①インプット:テキストを読む、②アウトプット:簡単な問題を解いて知識を定着、③過去問演習、と受験生間で大きな違いはないかと思います。更に言うと①②についてはどこの出版社のものを使ってもそこまで大差ないのでは、というのが持論でした。今日お話ししたいのは、③過去問演習についてです。
過去問演習についてSNS等でよく話題にあがるのが、過去問マスター(以下、過去マス)やる/やらない議論です。自分は最終的にTACの過去問題集(以下、TAC過去問)を使用しましたが、当時過去マスに手をだすかどうか、かなり迷ったのです。メリット・デメリットを表にしてみました。
ざっくり言うと、過去マスは深い年度の過去問も網羅されており、かなりの演習量を確保できるというメリットがある一方で、その演習量自身がデメリットでもあり、7科目全部の過去マスを制覇するには膨大な時間が必要になります。
「よし、メリット/デメリットも整理されたし、どっちを使うか考えよう!」と思われたあなた、ちょっと待ってください。自分も約1年前にこの整理表を前にうんうん唸っていたのですが、大事な観点が一つ抜けています。それは、「結局何のためにやってるんだっけ?」という事です。
過去マスをやり切る、過去問演習を何年分まわす、という事はゴールではありません。当たり前ですが、ゴールは1次試験に合格し2次試験の受験資格を得る事です。これに気付いた自分は、6科目(中小企業政策は最後にインプットという算段だった)のインプット、アウトプットが終わった段階で診断士協会のHPから最新の過去問をダウンロードし6科目解いて採点してみました。
結果は390点(平均65点)。しかも間違えた問題の中に、テキストに太字で載っている基本的な知識の問題がある。「あれ?もう明日試験でもいいんじゃないの? 後はテキストレベルの知識の補強と定着だけで十分合格点が取れるのでは?」
こう考えた自分は過去マスに取り組まない事にしました。代わりに最重要論点が纏まっているTACのスピード問題集(以下、スピ問)と過去問演習5年分をひたすら周回する作戦にしたのです。ここで言いたいのは、過去マスをやらなくていいとかTAC過去問が有利、という事ではなく、①自分の現在の立ち位置、②試験までに残された時間、の2点を考慮して必要な対策/参考書を選ぶことが重要という事です。
例えば、「苦手な科目3つについては過去マスを使う。それ以外はTAC過去問で最低限5年分演習する。」みたいなハイブリッドな使い方も全然ありだと思います。
この様な考えで過去マスを使わなかった自分ですが、試験1か月前に精神力を試される事になります。過去マスをやっている人達からのプレッシャーです。試験前になると診断士試験関連のSNSアカウントが活発になり過去マスですごい量の演習をこなしている人の投稿が目立ってきます。過去マスに限らず、この時期に自分の対策に自信が持てないと色んな参考書に手を出してしまいます。しかし方針がぶれて色んな参考書に手を出しても、全てが中途半端になって自滅します。実際にそんな人を何人も見てきました。自分は「俺は信じた道を行く! 過去問演習で平均点が60点を超えているんだから大丈夫なはずだ! 」と自分に言い聞かせ、ひたすらTACのスピ問と過去問5年分を周回しました。結果は7科目498点で余裕の1次試験突破でした。
敵:「つべこべ言わずに目についたもの全部やれば良くない? 全部やりきれば一番合格可能性高いでしょ。」
なるほど、確かに1次試験で終わりならその戦略もありだと思います。しかし、最終的に目指すべきは2次試験合格であり、1次試験突破は入口に過ぎないのです。
特にストレート合格を目指す受験生の方は1次試験と並行して2次試験の対策を進める事をオススメします。多年度生は2次試験だけを目指して12か月勉強しているわけです。1次試験合格後の2~3か月だけの対策で多年度生の12か月の努力に対抗するのは至難の業です。これまで書いた事は全て2次試験対策のための時間を捻出するためなのです。
中小企業に戦略をアドバイスする中小企業診断士。その試験自体も戦略的に取り組む事をオススメします!
明日は、自分と同じくロードバイクが趣味の”まさひろ”が再登場です。